白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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カランカラン、と入口のドアのベルを鳴らしながら、また客が2人入ってきた。
涼子と瑠璃は接客中なので、手が空いている智代が出ることになった。
みのり「お帰りなさいませ、ご主人様」
智代は挨拶して、改めて今入ってきた客の顔を見て、まずい客が来た、と思ってしまった。
入ってきた客2人は、智代のクラスメイト・・・顔見知りの男子だった。



委員長がメイドに着替えたら 第4回



男子の名はそれぞれ上杉と有田。
スポーツマンでもなければ特に勉強ができるだけでもない、ただ、普段の素行が少し悪い。
先生がいるときは言うことを聞くが、クラス内で決め事をするときなど、先生がいなくて委員長である智代が司会をするときなどは、言うことをきかなくて雑談しているか、野次をとばしてくるか、のどちらかであることが多い。
クラス委員長である智代にしてみれば、二人とも「よく思っていない」相手だった。

しかしそんな彼らも、店にやってきたからにはお客様である。
丁重におもてなししなければいけない。
しかも、入れ替わっていることがバレないようにしないといけない。

上杉「あれ、うちのクラスの三希じゃん」
有田「三希?お、ホントだ。マジかよ、お前メイドなんてやってたのかよ」
上杉と有田はみのりを見るなり、下品に笑い始めた。
店に入ってくるなり、メイドをしているからというだけで笑われて、智代の中で怒りのゲージがぐんぐん上昇する。
智代の高校はバイトOKなので働いていること自体はやましいことではないし、智代も数時間だけだがメイドをやっていて楽しいと思えるようになっていたし、ほんの少しだがメイドの仕事に誇りらしきものも持ち始めていた。
そこへいきなり、大した理由もなく笑われては怒りもする・・・が、本当に怒るわけにもいかない。
智代は張り付いたような笑顔のまま、上杉と有田を席へ案内する。

智代はとりあえず水等を持って行くため、厨房に戻ってきた。
涼子「智代ちゃん、知り合いみたいだど、大丈夫?なんか変なこと言われたの?」
さっきのやりとりを見ていたのか、涼子が声をかけてきた。
みのり「あ、涼子さん。変なこと言われたわけやないんやけど、あの二人、うちのクラスメイトやから・・・入れ替わりがバレないか心配やわ」
涼子「んー、とりあえずは今まで通り普通にするしかないわね。ま、智代ちゃんがピンチになったら、あたしかルリちゃんが助けに行ってあげるから」
みのり「おおきに、涼子さん」


上杉「俺、メイドの格好してる奴、本物見るの初めてだよ」
有田「おい三希、お前明日からその格好で学校来いよ」
智代がテーブル席に水を持って行くと、また二人に笑われた。
智代(小学生かこの二人は・・・!)
智代は二人の精神年齢の低さに呆れた。

みのり「それではご主人様、ご注文が決まりましたらまたお呼びください」
智代はボロが出ないよう、すぐにまた厨房に戻ろうとした。
上杉「おい三希、ちょっと待てよ、せっかくこんなところで会ったんだから、俺らともっと話しようぜ」
有田「そーそー、俺らはご主人様だぜ、お前はメイドだろ?」
かなり横暴な物言いに、智代は腹が立ってきた。

智代はここで今まで接客した相手はほとんどが「オタク」と呼ばれる者達だった。生真面目で、漫画やアニメ等に興味がない智代にしてみればオタク連中は「気持ち悪い」としか思えなかったのだが、少なくともこの店に来ている者達は皆礼儀正しく、話をしていても、内容にはついていけなかったが、意外にもはきはきと明るくしゃべるので、智代は少し驚き、感心もしていた。
智代はオタクといえば暗く、だらしない連中だとばかり思っていたが、少し見直し始めていた。

しかし、今ここにいる上杉と有田は、オタクより始末が悪い。
相手がメイドであることに対して何の感慨もないし、知り合いということで、ズバズバ物を言う。
智代が「本来の智代」であるなら、学校の外であろうがビシッと言ってきかせるのだが、なにせ今はみのりと入れ替わっていて、相手はお客様、こちらは接客している身分である。とにかく強く出られない。
今は普通に対応して、少しでも早く出ていてもらうしかない。
閉店時間まではまだ1時間ぐらいある。まだ先は長い。
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by irekawari | 2007-07-09 23:56 | 女同士入れ替わり
委員長がメイドに着替えたら 第3回



みのり「それにしても・・・あ、涼子さん、ちょっといいですか?」
涼子「ん?どうしたの?」
みのり「うちは今日が初めてだからよく分からないんですが、平日にしてはなんかお客さん多くないですか?いつもこのぐらい繁盛してるんですか?」
涼子「ううん、いつもはもっと少ないんだけどね、今日は人気ゲームの発売日らしくて、近くのゲーム屋でゲーム買った人が帰るついでにここに寄ってくれてるみたいなの。あと、休日だったら近くのアニメグッズ売ってる店でたまにイベントやってて、そういうときも、イベント帰りのお客さんが多いわねー」
みのり「い・・・イベントってどんなのですか?」
涼子「んー、いわゆる声優さん?って人が来て、店の中で歌を歌ったりサイン会したりするみたいね、あたしも見に言ったことあるけど、すっごい行列よ~、ほとんど男ばかりだけど」
みのり「うわ・・・そういうのですか」

そういうアニメやゲームに全く興味がない智代にとっては、理解できない世界だった。
言われてみると、今店にいる客は、10代、20代、30代ぐらいの男がほとんどで、こういってはなんだか、たしかにそういうのが好きそうな人たちばかりに見える。
しかし、智代は今日そういうオタク趣味を持ってそうなお客さんを何人も接客しているが、それほど不快に感じるようなことはなかった。
智代はオタクというと暗い人、というイメージがあったが、皆けっこう明るく、わりとハキハキしゃべって、くだけて会話できる人が多かった。たまにアニメやゲームの話題を出されて返答に困ることもあったが、そういうときは適当にごまかしていたし、涼子や瑠璃が助け舟を出してくれていた。

ちなみに、智代は「みのり」の身体でメイドとして仕事するようになってからも、ずっと関西弁のままだ。
最初はみのりらしく標準語でしゃべるよう努力してみたが、どうしても関西弁が出てしまうし、ムリヤリ標準語をしゃべろうとしても、イントネーションなどが違っていて、やはり違和感が出てしまう。
みのりとは、「入れ替わりがバレないように」とは言われていないが、事情を知っている涼子や瑠璃のように仕事仲間ならともかく、客にまで入れ替わりがバレてしまうのは、どう考えても良くない。
涼子と相談した結果、下手に慣れない標準語でしゃべってボロが出るよりは、そのまま関西弁でいくことになった。
関西弁をしゃべる理由は、「学校で友達と賭けをして負けて、罰ゲームとして今日一日関西弁でしゃべることになった」でいくことにした。ちなみに涼子が考えた。
智代はそんな嘘くさい理由を信じてもらえるか不安だったが、今のところ、智代が接客した客は最初こそみのりの関西弁に驚いていたものの、全員その理由で納得していた。
みのり「そ、そんなんでええんか?」
と逆に智代が驚いてしまったほどだ。
どうやらみのりは普段から突拍子もないことをしているらしく、ある日突然関西弁をしゃべるぐらいでは、常連の客は驚かないらしい。
智代もみのりの破天荒な性格を知っているだけに、妙に納得できてしまう。
なんにしろ、入れ替わりを疑われないのはいいことだ。


カランカラン、と入口のドアのベルを鳴らしながら、また客が2人入ってきた。
涼子と瑠璃は接客中なので、手が空いている智代が出ることになった。
みのり「お帰りなさいませ、ご主人様」
智代は挨拶して、改めて今入ってきた客の顔を見て、まずい客が来た、と思ってしまった。
入ってきた客2人は、智代のクラスメイト・・・顔見知りの男子だった。
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by irekawari | 2007-07-02 23:53 | 女同士入れ替わり