白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

タグ:お嬢様 ( 4 ) タグの人気記事

三田良子
西行寺保奈美

北村康夫




三田良子はごく普通の女子高生である。
顔はどちらかというと可愛い。けど際立って美人というわけではない。成績は中の上。やや視力が悪く、メガネをかけている。髪はやや茶色く、これは生まれつきである。髪型はおかっぱ。ヘアバンドが好きで、毎日色の違うものをつけている。今日は黄色だ。胸はBカップ。太りすぎず、やせすぎず、といった体型。公立の高校に通っており、いつもは学校の制服であるブレザーを着用している。制服のスカートはプリーツスカートになっており、今時の高校生らしく、スカート丈はやや短い。
父親は普通のサラリーマン、母は主婦。下町の平屋の一軒屋に住んでおり、家庭環境も実に普通である。

三田良子は部活に入っていないので、その日も学校が終わったらまっすぐ自宅に帰っていた。
良子(今日出された宿題、けっこう量あるから早めにやっとこうかな・・・)
そんな事を思いながら、岐路についていると。
帰り道で、黒いスーツに黒いサングラスを着用した男の人をなんだかよく見かけることに気づいた。
それに、高級そうな車が何度も行ったりきたりしているのも見かける。
良子(なんだろう・・・ヤクザ関係の事件でもあったのかな。でも、あたしには関係ないよね)
帰り道の様子がいつもより若干違うことにやや疑問を持ちつつも、良子はあまり気にせず、歩を進めていると・・・突然、後ろからその黒服の男に声をかけられた。
黒服「ちょっと君」
良子「は、はい!?な、なんですか?」
自分は無関係だと思っていた人に突然声をかけられ、良子は少し驚いた。
黒服「この写真の人をみかけなかっただろうか?」
黒服は1枚の写真を取り出し、良子に見せた。
良子「え・・・この人?」
良子はメガネのフレームを持って位置をややずらしながら、その写真を見た。
良子(・・・なんだかお嬢様っぽい人ね)
良子は写真に写っている人物を見て、まずそう思った。
年齢は良子と同じぐらいだろうか、高校生ぐらいに見える。そして、ものすごく美人。着ている服も高級そうに見える。
良子「・・・すみません、見たことない人です」
しかし当然ながら、良子はその写真の人を知らなかった。なので、素直に黒服の男にそう告げた。
黒服「そうか・・・いや、ありがとう。それじゃ」
それだけ言って黒服は立ち去った。
良子「・・・なんだろう、行方不明の人でも探してるのかな」
とりあえず、知らない人である以上、あいかわらず自分とは関係ない話だな、と思い、また自宅への道を歩き始めた。




良子「え、だ、誰」
良子が自宅の門をくぐり、玄関に入ろうとしたとき、驚いて思わず声を出してしまった。
f0130334_2156498.jpg
保奈美「みつかった!?・・・ああ、よかった、黒服達ではないのですね」
良子は相当驚いた。自宅の玄関に見知らぬ人がいるというだけで驚きなのに、その人物は二重の意味で驚くような身なりだったからだ。
玄関の前にいる人は若い女性で、同姓である良子から見てもかなりの美人。そして白を基調とした豪華なドレスを着ていた。
ドレスを着た少女が、下町の平屋の一軒屋の玄関で立っている。
あまりにも場に似合わなくて、良子はどう反応したらいいか分からなかった。
良子「あの・・・あなた誰ですか?ここ、あたしの家なんですけど・・・」
保奈美「すみません、ちょっと追っ手から隠れるためにここに逃げ込ませていただきました、無礼をお許しください」
良子「追っ手?そういえば、あなた、なんか見たことあるような・・・」
良子は、先ほど黒服に見せられた写真の人物を思い出した。
良子「あーーー!あの写真の人!そっくりだわ!」
良子は思わずドレスの少女に指をつきつけて叫んでいた。
保奈美「しーーっ、静かにしてください!」
保奈美は人差し指を口元にあてて、「静かにしてください」というジェスチャーをしたが、もう遅かった。

黒服「なんだ、今の声は?」
黒服「お嬢様がいるんじゃないのか?」

なにやらざわざわと、良子の家のまわりで男たちの声がする。

保奈美「しまった・・・!このままでは見つかってしまいますわ!せっかく結婚式場から抜け出してきたのに・・・今度連れ戻されたら、私は二度と外に出してもらえなくなるわ」
良子「え・・・な、なに?あなた、お尋ね者かなにかなの!?」
保奈美「違います、私はただ自由がほしいだけ・・・ああ、もう時間がないですわ」
保奈美は世界の全てを憂うような悲痛な表情を浮かべた後、目の前の良子に向き直った。

保奈美「・・・これもなにかの縁ですわ。私、あなたに決めました」
良子「決めた・・・って、何?それにあなた、よく分からないけど追われてるんなら早く逃げたほうが・・・」
保奈美「もうだめです、囲まれているようです・・・もう時間がありません。本当は、もっとじっくり入れ替わる相手を決めたかったのですが・・・あなたの身体なら、私もうまくやっていけそうです」
良子「さ、さっきからなにを言ってるのあなた?」
良子はさっさと立ち去ろうか、と思ったが、ここは自分の家の前ではないか、と思い、立ち去るのをやめた。

保奈美「あなたの身体をもらいますね。代わりに、私の身体を差し上げますから」
良子「へ?か、身体・・・?」
事態についていけていない良子をよそに、保奈美はドレスの胸元に手を突っ込み、バストの谷間から、なにやら2枚の紙切れを取り出した。
保奈美「ちょっとすみません」
良子「わっ!?」
保奈美は突然右手で良子の前髪を上げ、左手で、手にした紙のうち1枚を良子の額に貼り付けた。
そしてすぐに、今度は右手で自分の前髪を上げ、残っている1枚の紙を自分の額に貼り付けた。
保奈美「それじゃ、いきますよ。大丈夫、一瞬で終わるはずですから」
保奈美は良子の頭を両手でがっしりつかみ、にこやかに笑みを浮かべながら、少し背中を反らした。
良子「な、なにがーー!?」
保奈美「せーの!」
保奈美は勢いをつけて、背中の反りを戻し、その勢いを利用して、良子に向かって頭突きを繰り出した。

ごーーーーーーん!!

謎の紙切れを貼り付けた良子と保奈美の額と額が激突する。
良子は突然の出来事と激痛に、一瞬だけ気を失った。

どすっ。

保奈美「い、いたぁあっっ!」
額に続いて今度はおしりに痛みを感じ、保奈美は声をあげた。
保奈美「な、なにをするんですかいきなりーーーー!」
保奈美は目から涙を流しながら、目の前の人物に訴えた。
保奈美「え・・・?」
保奈美は目の前の人物を見て目を見開き、驚いた。顔は少し青ざめている。
保奈美「あ、あたしがいる・・・!?」
良子「ふう、どうやら成功したようですね」
同じように尻餅をついていた良子が、おしりをはたきながら、立ち上がって保奈美の目をみつめた。
良子と保奈美の額についていた紙切れが、まるで糊がはがれたように取れ、ハラリと落ちる。その紙切れは地面の落ちる前に一瞬燃え上がり、炭になって消えた。
保奈美「あの紙が・・・消えた!?じゃなくて、なんであたしがそこにいるの!?」
良子「私達の身体を入れ替えさせていただきました。今日からあなたが西行寺保奈美になったのです。よろしければ、あなたのお名前も教えてくださると嬉しいのですが」
保奈美「あ、あたしは三田良子よ・・・じゃなくて、い、入れ替わったって、何!?うわ、あ、あたし、ドレスなんて着ちゃってるー!?」
保奈美は胸元が大きく開いた自分のドレスを見て、自分の手でドレスのあちこちをさわり始めた。

黒服「お嬢様ーーーー!」
黒服「あっいたぞ!」
黒服「保奈美お嬢様ーーーー!」
先ほど良子がみかけたのを同じ服装をした黒服達が、大声をあげながら、良子の家の玄関付近に入ってきた。黒服達はあとからどんどんやってきて、10人ぐらいになった。
保奈美「な、なに、この人達!」
良子「もうおとなしくしたほうがいいですよ。大丈夫です、婚約者の人がちょっとアレなので私はそれがイヤだったのですが・・・それ以外では、たぶん不自由のない生活を送れると思います。それでは、西行寺保奈美の人生をよろしくお願いしますね。私も、三田良子としてがんばって生きていきますから」
良子は保奈美にだけ聞こえるようなボソボソ声で、保奈美に告げた。
保奈美「ちょ、ちょっと待ってよ、宜しくお願いしますって、なに勝手なこと言ってるの!?」

黒服「さあ、お嬢様、結婚式場に戻りますよ。北村様はお怒りのようですが、今戻ればきっと許してくださるはずです」
黒服「保奈美お嬢様、車を用意しています。こちら」
黒服「お嬢様」
黒服「お嬢様」
黒服「お嬢様、さあ、早く!」
黒服達は保奈美の両腕をがっしりつかみ、無理矢理連行し始めた。

保奈美「ちょ、ちょっと待って、あたしは、保奈美じゃないんだってーーー!」
保奈美の叫びもむなしく、大人の男数人の力にかなうはずもなく、保奈美は抵抗しながらも、良子の家の前にとめてあった高級車の後部座席に連れ込まれてしまった。
保奈美「ちょっ・・・あたしは、あたしは・・・」
バタン。
後部座席のドアが閉められ、保奈美の叫びは最後まで聞こえることはなかった。
家の前に数台止まっていた車は、保奈美を乗せた車も含めて、全車、土煙をあげながら走り去っていった。


良子「ごきげんよう~」
その光景を、良子はにこにこと笑顔を浮かべながら、優雅に片手を振って見送っていた。






完。
[PR]
by irekawari | 2008-01-27 21:56 | 女同士入れ替わり

令嬢入れ替わり

令嬢入れ替わり




黒沢紗理奈(くろさわ さりな)
黒沢孝蔵(くろさわ こうぞう)

加賀見愛(かがみ あい)

高岡(たかおか)





紗理奈(あら?ここはどこ?見たことのない部屋だわ。たしか私は、パーティーに出席していて、急に気を失って・・・)
黒沢財閥当主・黒沢孝蔵の孫娘・紗理奈が目を覚ますと、そこは見知らぬ部屋だった。

紗理奈「ふふふ、やっとお目覚めのようね、紗理奈お嬢様。いえ、あなたはもうお嬢様ではなくなっているのだったわね」
愛「だ、誰!?え・・・わ、私が居る!?」
f0130334_23515142.jpg
洋風の部屋の中にある椅子に、ドレスを着た一人の少女が立て膝をした状態で座り、こちらをみつめていた。
紗理奈「私は加賀見愛。あなたが眠っている隙に、身体を入れ替えさせてもらったわ。自分の身体を見てみることね」
愛「わ、私の身体・・・!?え、ええっ、きゃあっ!なにこれ、私の身体じゃないわ!」
愛は自分の身体をあちこち触ってみては驚いている。さらに、近くに鏡があるのをみつけ、その鏡を覗き込み、自分の顔を見てみる。
愛「私の顔じゃないわ・・・ほんとうに身体が入れ替わってしまったというの?」
愛は立ち上がり、椅子の上で悠然と微笑んでこちらを見ている紗理奈に向き直った。
愛「あなたは一体何者なの?どうして私にこんなことするの!?」
紗理奈「ふふふっ」
紗理奈は小馬鹿にしたように鼻で笑った。
紗理奈「別に、あなたには恨みはないのよ。恨むなら、あの悪魔のような男を祖父に持った、自分の生まれを呪うのね」
愛「お、お祖父様!?お、お祖父様は優しい人よ!そのお祖父様が、あなたに一体なにをしたというの!?」
紗理奈「ふふ、さすが温室培養で育ったお嬢様は、世間のことを何も知らないのね」
愛「な、なにが言いたいのです!?」
紗理奈「その優しいお祖父様とやらは、裏でいろいろ悪どいことをやってる極悪人なのよ。善良な人間を騙し、追いつめ、破滅させる・・・。あたしの両親は、あんたのじいさんに騙され、莫大な借金を背負わされ、自殺に追い込まれたのよ!」
愛「そ、そんな・・・嘘です!お祖父様がそんなことするはずがありません!」
紗理奈「別に信じてくれなくても構わないよ。あんたは、あんたのじいさんがやったことの報いを身をもって体験するんだね」
愛「な、なにを・・・」
紗理奈「ふふふ。両親が死んでも、あたしには莫大な借金が残った。その借金を払う代わりに、あたしはこの身体を蹂躙されまくったよ。それでもまだ借金は返済しきれていない。その借金の残りを、あんたにあたしの身体で払ってもらおうってわけさ」
愛「か、身体で払うって・・・い、いったい何をするのですか!?」
紗理奈「あはは、純真無垢なお嬢様には、身体で払うっていってもなんのことか分からないか。まあ、これから毎日味わうことになるから、いやでも分かるようになるよ」
紗理奈は上体を少し反らし、愛を、心底憐れむような目で見た。
紗理奈「もうすぐお迎えの者がやってくると思うけど・・・あ、やっと来たか」
ガチャッと、音を立ててドアが開くと、サングラスをかけた黒スーツの男が3~4人、集団で入ってきた。
愛「あ、あなた達は・・・助けて!私、見知らぬ人の身体にされてしまって・・・お祖父様に報告して!お祖父様なら、きっとなんとかしてくれるわ!」
黒スーツの男は、黒沢財閥の者で、孝蔵や紗理奈の身辺の世話や警護を担当している者たちであった。愛も、その者達の顔を知っている。愛はすっかり安心しきった様子で黒スーツの男達に近寄ったが・・・
愛は、黒スーツの男達に腕を掴まれ、がっちりと拘束されてしまった。
愛「きゃっ、なにをするの!?ぶ、無礼者!お祖父様にいいつけるわよ!」
男「なにを言っているんだ。加賀見愛、やっとみつけたぞ。お前には向こう20年間、身体で払ってもまだ足りないくらいの借金が残っている。お前を指名している得意先も多いんだ、さっさといつもの場所に戻って仕事をしてもらうぞ」
愛「え!?ち、違うわ、私は黒沢紗理奈よ!黒沢孝蔵の孫なのよ、私は、身体を入れ替えさせられているのよ!」
男「さっさと連れていくぞ。ほら、早く来るんだ!」
男達は愛の言葉に耳を貸さず、さっさと部屋の外に連れ出そうとしていた。
愛「いやあああっ、私は黒沢紗理奈よ!誰か、信じて!お祖父様、私を助けて!」
愛は助けを求めて叫んだが、当然、誰も愛を助けようとはしなかった。愛はまだ叫んだり抵抗したりしたが、やがて男達に、無理矢理部屋の外に連れ出された。
男「紗理奈お嬢様、ご協力感謝します。それにしても、なぜ行方不明の加賀見愛が、お嬢様の部屋に居たのでしょうか?」
紗理奈「さあ?私の部屋にある宝石でも盗んで、海外に高飛びでもしようとしたんじゃない?まったく、タチが悪いわね。ちゃんとあの者には、借金を返済させるまで働かせなさいよ」
男「ははっ、お嬢様、分かりました。それでは、失礼します」

まだ残っていた黒スーツの男達も、皆、紗理奈に一礼して、部屋から出て行った。



高岡「作戦はいまのところ順調なようだな、加賀見愛。いや、今は黒沢紗理奈か」
この部屋のどこに潜んでいたのか、一人の男があらわれ、紗理奈に近づきながら言った。
紗理奈「あら、高岡、あなたなの。まったくあなたったら、神出鬼没ね。ふふ、あの男の孫娘を地獄送りにする。計画のひとつめは、まずは上手く言ったわ」
高岡「しかし、あの孫娘さんはほんとうに何の罪もないじゃないか。あそこまでする必要があったのかね?」
紗理奈「ふん、それもこれも全て、あの男に知らしめてやるためよ。自分がやってきたことの報いを、いやというほど思い知るといいわ。自分の可愛い孫娘が、汚い男どものチンポをくわえさせられている姿を見たらどう思うでしょうね?」
高岡「ふー、いやー、全く君って子は恐ろしいねぇ・・・」
紗理奈「なによ、黒沢孝蔵の孫娘と入れ替わって孝蔵に近づき、孝蔵に復讐をする・・・っていう、この計画をもちかけてきたのは高岡、あなたじゃない。入れ替わりの薬を調達してきたのもあなた。ほんとはあなたが一番、黒沢孝蔵に復讐したがっているんじゃないの?」
高岡「そんなことはないさ、俺は君の復讐の手助けをしたいだけさ」
紗理奈「ふん、まあ、今はそういうことにしといたげるわ。今のところは、あなたは私の味方をしてくれているみたいだしね。私も、あなたを利用させてもらうから。さて、黒沢紗理奈の身体も手に入ったし・・・計画の第二段階に移るとしましょうか」
高岡「はい・・・お嬢様の仰せのままに」
高岡は芝居がかった仕草で、恭しく紗理奈に向かって一礼してみせた。




完。



後書き。

「令嬢トレーダー」というPCゲームを元にしています。
私は、「しんご」さんが、
しんごさんのHP「すわっぷ」
の日記でこの令嬢トレーダーのことを取り上げているのを見て、初めてこのゲームのことを知りました。
簡単にいうと、お嬢様と、お嬢様のそっくりさんが「立場だけ」入れ替わる話です。実際に肉体が入れ替わるわけではありません。
そっくりな容姿を利用して復讐を開始する、というストーリーがすごくいいなーと思いました。しかし、やはり立場入れ替わりじゃなくて本当に身体が入れ替わった展開を見たい!と思い、ちょいと内容を変えて「身体入れ替わり」にして書いてみました。
[PR]
by irekawari | 2008-01-18 23:52 | 女同士入れ替わり
メイドと坊ちゃんの入れ替わり


大河内叶絵
冬葉
四条院貴明





政財界に多くの著名人を輩出し、地位も名誉も金もある四条院家の気楽な三男坊・貴明は、とある一人のメイドに呼び出されていた。
貴明「こんな人気の無いところに呼び出して、野外プレイがお好みなのかい?どうせならやーらかいベッドの上のほうがいいんだが、たまにはこういうプレイも悪くないな」
そう言って貴明は長髪でいかにもプレイボーイといった風情の顔をニヤつかせながら、自分を呼び出した張本人・目の前の、メイド服に身を包んだ女に手を伸ばした。
パシッ
しかし、そのメイド服の女は無下もなく、貴明の伸ばしてきた手を払いのける。
冬葉「勘違いしないでください。私はそんなことのために貴方を呼び出したのではありません」
貴明「ふーん、この俺に向かってそんな口たたくなんて、威勢のいいメイドさんだな。まあ、イヤっつっても無理矢理いただくけど。その前に、俺に話があるなら、とりあえず聞いてやろうじゃないの」
冬葉「・・・私の主人、大河内叶絵様のことです」
貴明「大河内?・・・あーあー、あの、落ちぶれてるとこのお嬢さんか。そんなの抱いてやったこともあったな。そういや思い出したが、あんたあのお嬢さんのとこのメイドかい」
冬葉「・・・お嬢様は貴方を真剣に愛していました。いえ、今でも愛しています。貴方はたしかに一度、叶絵お嬢様の愛を受け入れ、お嬢様をお抱きになられた。・・・それなのになぜ、お嬢様をお捨てになったのです」
貴明「捨てたって、人聞きが悪いなぁ、遊んでやったんじゃないか。俺んとこより家柄が2つも3つどころか5つぐらい落ちるようなとこの生娘に、いい夢見させてやったんじゃないか。逆にお礼を言ってほしいぐらいだぜ」
冬葉「・・・よく分かりました、貴方が最低の人間だということが」
貴明「なんとでも言ってくれよ、貧乏人のタワゴトなんか聞き飽きてるからサ。そんじゃまあ、このオレサマを馬鹿にしてくれたメイドさんに、きついお仕置きしてやらないとな」
貴明は冬葉の非難に全く耳を貸さず、欲望丸出しの眼差しで冬葉の胸元に手をかけ、メイド服を勢いよくひきちぎった。
胸元が露わになり、冬葉のDカップはあろう豊満なバストがたぷんと揺れる。
貴明「おー、いいカラダしてんじゃん。顔も美人だし、1回だけなら抱いてやってもいいぜ。あんたもお嬢様がどうたらとか言ってるけど、どうせ俺の金が目当てなんだろ。ほれ」
そう言うと貴明は冬葉の腰を抱き寄せながら、内の胸ポケットから札束を取り出し、無造作に地面に投げ捨てた。
その札束の厚みは、数センチはある。
貴明「事が済んだら、それ持ってとっとと帰れよ」
貴明は端正な顔に似合わないニヤついた笑みを浮かべ、眼前の冬葉の顎を手でつかみながら吐き捨てるように言った。
冬葉「・・・分かりました。貴方ぐらい最低な人間なら、私も罪悪感を感じなくてすみます」
貴明「おしゃべりな女は嫌いだぜ。どうせわめくなら、色っぽい喘ぎ声をあげてくれよ」
冬葉「女の喘ぎ声がご所望なら、後でご自分で気の済むまであげてください」
貴明「なに言ってるんだお前?頭弱いのか?」
冬葉「貴方のカラダ、もらいます」
冬葉の瞳が一瞬、紅く煌めいたかと思うと次の瞬間、冬葉のほうから貴明に唇を重ねていた。







・・・な、なんだ、俺は・・・たしか気を失って・・・
そうだ、たしかあの大河内家の貧乏お嬢様のメイドを抱こうとして・・・逆にキスされて・・・
一瞬だけど目が赤く光っていたような・・・
・・・あれは幻か?
ここはどこなんだ・・・
真っ暗でなにも見えない・・・

意識はあるが周りが真っ暗でなにも見えない。
そのとき、突然貴明の目の前に光があらわれた。
「うわっ、ま、まぶしい」
思わず手でその光をさえぎる。
「な、なんだこれ・・・窓?いや、テレビのモニターかなにかか?」
貴明の目の前に出現した光は、ちょうど畳1枚分ぐらいの、横長の長方形の形をしていた。
最初はまぶしくてそのモニターに映るものがはっきり見えなかったが、目が慣れてくるにつれ、そのモニターに人が2人映っていることが分かってきた。
「な、なんだこれ・・・裸の・・・男と女?」
さらに、気が動転していてすぐに気付かなかったが、どこからか、そのモニターに映る映像のものらしい、音声も聞こえてきた。
『あ、あの・・・そこは・・・恥ずかしいです・・・』
『可愛いね叶絵は・・・君の全てを、俺に見せてくれ』
モニターに映る男女のものと思われる、2つの声が聞こえてくる。
映像もはっきりと見えてきた。裸の男女は、どうやらセックスの最中らしい。

「ん・・・おい、ちょっと待て、これに映ってるのって・・・それに、この声・・・」
ただぼんやり映像と音声を聞いていた貴明だったが、すぐにそれが自分のよく知っているものと同じだということに気付く。

「お、俺だ!この顔、この声!俺そっくりじゃないか!」
思わずモニターを指さす貴明。
そこでようやく貴明は、「自分」の異変に気付く。
「な、なんだこれ、俺、こんな服着てたか・・・?」
モニターを指さしている自分の右腕を見ると、黒い長袖の服を着ている。袖口からは、手首を覆うように白いフリルが出ている。まるで女の服のように。
「なんだぁ?誰が着せたんだ、こんな趣味の悪い服・・・うわぁっ!?」
右腕からさらに自分の体全体に視線を移した貴明は、もっと驚いた。
屋敷の使用人が着ているようなメイド服を、自分が着ている。それだけなら単なる女装だが、驚くべきことはまだあった。
「む、む、胸がある!?」
メイド服は前がはだけていて、豊満な胸が半分以上露出していた。
思わず両手でぎゅっと鷲掴みにしてみる。
「うわっ、や、やわらかい・・・ってまさか本物かよ!?それにこの手・・・すべすべだし・・・か、髪も長い!?」
胸以外の、体中のあちこちを触る貴明。肌は雪のように白く、なめらか。貴明は元々男としては長髪気味だったが、今の自分の髪は、さらに長い。しかも色も違う。
顔も、両手でベタベタと触ってみる。鏡がないからよく分からないが、たぶんこの顔も「違っている」。あごのあたりを触ってみても、ひげそりの後のザラザラした感触がない。
今や貴明の体は、体中が違和感の塊になっている。
「この声も・・・俺はこんな高い声じゃない・・・それに、この声、このメイド服・・・覚えがあるぞ・・・そうだ、あの女だ、あの大河内家のメイドだ!ま、まさかと思うが、い、今の俺って」
貴明は、メイド服のスカートの上から自分の股間を押さえた。そこに、男にあるはずのモノの感触は、一切感じられない。
股間から手を離し、貴明は、いや大河内家のメイド・冬葉は、頭をかかえて叫んだ。
冬葉「お、お、俺は、あのメイドに、女になってる!?ど、どうなってるんだよ一体!?」
混乱する冬葉をよそに、モニターの中の裸の男女は変わらず情事を続けている。
冬葉「じゃ、じゃあ、このモニターに映っている俺は誰なんだ!?ビデオか、録画した映像なのかこれは!?」
f0130334_1174098.jpg




『はぁっ、はぁっ、はぁっ、貴明さま、もっと強く・・・私を抱いてください・・・』
『かわい叶絵・・・愛しているよ。・・・結婚しよう、ずっと俺と一緒に居てほしい』



叶絵「嬉しい・・・私、もう貴明さまに見捨てられたかと思っていたから、本当に夢みたい。私も、貴明さまのことを愛しています。ずっと、傍に居させてください」
貴明「ずっと・・・そばにいますよ、お嬢様。たとえこの身が他人のものになっても・・・」
叶絵「はぁっ、はぁっ・・・えっ、今貴明さま、なんて言いました?」
貴明「ん、なんでもないよ、叶絵。俺たちはずっと一緒だ」





完。
[PR]
by irekawari | 2008-01-06 23:52 | 男と女の入れ替わり小説
葦野宮優華(あしのみや ゆうか)

松浦郁子(まつうら いくこ)
松浦聡(まつうら さとし)


f0130334_83937.jpg
郁子「うわぁ・・・ラーメンって、こんなに美味しいものだったのですね。わたくし、感動しました」
聡「一杯400円の素ラーメンで感動って・・・しかもこの店、格別美味い店じゃないし」
郁子「わたくしがこのようなことをできるのも、聡さんのお姉様がわたくしと入れ替わってくださったおかげですわ。郁子様、そして聡様、ほんとうにありがとうございます」
聡「って、俺はなにもしてないし。姉貴と優華さんが入れ替わったのも、葦野宮家に伝わる秘術とやらを使ったおかげだし」
郁子「そんなことありませんわ。聡さんがいろいろ手引きしてくださらなければ、今日のこの計画は成功しませんでしたわ。聡様はわたくしの恩人ですわ」
郁子は割り箸を一旦どんぶりの上に置き、フリーになった手で聡の両手を握り、聡の目をまっすぐにみつめ、にっこりと優雅に微笑んだ。
聡(うっ、か、かわいい・・・これで姉貴の顔じゃなかったらもっとよかったのに)
聡は郁子の積極的な行動に、思わず心臓がドキドキしてしまった。

聡「そういや、今頃姉貴は、ちゃんと優華さんの代わりやってんのかな?」
郁子「聡様のお姉様はとてもしっかりした方ですから、きっと大丈夫ですわ」
聡「しっかりしてる、ねぇ・・・優華さん、そりゃ絶対うちの姉貴を誤解してるよ」




その頃、葦野宮の屋敷では。

f0130334_83478.jpg
優華「いえ~~~い!!いや~、お嬢様の生活ってほんといいわぁ~、こ~んな綺麗な着物も着られるし、一日といわず、一生このままでもいいぐらいだわ~」
メイド「お、お嬢様!?は、はしたないですよ~!?」




聡「う・・・なんか寒気がしてきた。姉貴、頼むから優華さんの評判落とすようなことしないでくれよ・・・」





完。
[PR]
by irekawari | 2007-09-11 08:04 | 女同士入れ替わり