白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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前回のWEB拍手メッセージレスのとき、何日にいただいたメッセージなのか書くのを忘れていました(汗)。今、何月何日のWEB拍手メッセージなのかを追加しました。





WEB拍手メッセージのレスです!
8月25日~31日の間に拍手押してくださった方、メッセージ書いてくださった方、ありがとうございました!
この期間にいただいた拍手は、合計11でした。


8月28日のWEB拍手メッセージレス

>紗耶香と妙子がこれからどんな騒動を起こすのか楽しみです
楽しみにしてくださっていてありがとうございます~!
自分が今考えている内容では、あまりドタバタした騒動みたいなことは起こらないかもですが(汗)、入れ替わってもなお、二人の個性がしっかり出ているような話にしたいです。


8月31日のWEB拍手メッセージレス

>1つ1つの作品の感想が細かく書かれていて、本の深さを改めて知る事が出来ました。感謝です。
私がたまに書いている、入れ替わり作品のレビュー文章に対して、ご意見くださったのでしょうか。
私がレビューを書いて、その中で紹介している「作品」について皆さんからコメントをいただくことはありますが、私が書いた「感想」そのものについてなにかご意見いただくのは、たぶん初めてな気がするので、とても嬉しいです!
入れ替わり作品の感想を細かく書いている人ってあまりいないと思うので、じゃあ自分はできるだけ細かく書こう!と思い、それ以来、できるだけ感想は細かく書くようにしています。とはいえ、あらすじより感想のほうが圧倒的に短いこともよくありますし、感想も、作品の真の魅力に気付いていないものになっているかもですが(汗)。
レビューを書いたときはコメントをいただくこともあまりないですし、読んでくれている人いるのかなー?と不安になることもあるのですが、このコメントをくださった方のように私のレビューに目を通してくださっている人、いるんだなーと思うと、嬉しいですし、また次回執筆への意欲がわきます、こちらこそ大感謝です!
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by irekawari | 2007-08-31 21:29 | web拍手お返事
『THE IDOL CH@NGER』



早乙女ゆりあ 20歳
中野明菜 45歳




早乙女ゆりあはネットアイドルである。
最近ではネットアイドルランキングの上位に食い込んでくることもある。
彼女はコスプレが趣味だったので、コスプレをしての店頭イベント参加などが主な活動だったが、ネットアイドルとして人気が高まっていくにつれ、グラビア撮影など、他の仕事も増えていった。
さらにはCDも作り、歌手活動もするようになった。しかし元々歌手志望というわけではないゆりあは、歌だけは下手だった。しかしそこはそれ、見た目が可愛いのでファンの男達は下手でも彼女のCDを買い、コンサートが行われれば参加していた。
そして今日は、3回目のミニコンサートの日だった。

中野明菜、45歳。
若い頃はアイドルとして、テレビの歌番組にも毎回出るほどの人気だった。見た目が可愛かったのもあったが、明菜は歌が抜群に上手かったため、歌唱力の点も評価されて人気があった。
しかし、年をとるにつれ、彼女の人気は下降していった。
明菜は歌を歌うことしかできなかったため、なんでもできる人材が欲しい芸能界では、だんだん干されていった。
現在では、年に数回、地方でコンサートを開いている程度で、CDは何年かおきに1枚ぐらいしか出ていない。
しかし歌そのものは上手いので、明菜の歌を好きな固定ファンがいるため、コンサートを開けば収益を出すぐらいの人数は呼べるし、若い頃出したCDのベスト盤などは、今でも安定した人気で売れ続けている。
明菜は化粧でも隠しきれないぐらい年老いてきたため、絶頂期の頃を思い出しては、あの頃まで若返りたいと、常に思っていた。

早朝、ゆりあはコンサート会場へ行くため、地下鉄を利用していた。セーターに丈の短いコート、ミニスカート、ロングブーツという格好をしている。
偶然、歌手の中野明菜もゆりあと同じ地下鉄を利用しようとしていた。
まだ朝が早い上に休日のため、地下鉄構内に人はほとんどいない。ゆりあは階段の上から降りようとして、明菜は同じ階段の下から上に上ろうとして、それぞれ歩みを進めていた。
ゆりあは、コンサートに遅刻するというほどではないが皆と示し合わせた時間に間に合うか間に合わないか、といったギリギリの時間だったので、少し気が焦っていた。さらに今履いているブーツのヒールが高いこともあって、ゆりあはうっかり、階段を下りているときに足を滑らせてしまった。

ゆりあ「きゃあっ!」
明菜「え?」

前のめりに倒れたゆりあは、階段を上ってきていた明菜にぶつかり、そのままもつれるようにして、二人一緒に階段から転げ落ちてしまった。

明菜「う、うーん・・・いたたた」
ゆりあ「う・・・なにがあったの?」
明菜「おばさん、大丈夫だよね?ぶつかってごめんね、あたし急いでるから、それじゃね!」
ゆりあ「え?ちょ、ちょっと待って・・・」
明菜は目の前で倒れていたゆりあが、身体をなんとか起こそうとしているのと、大した外傷もみられないことから、相手のことをあまり気にせず、そのまま走り去ってしまった。
ゆりあ「もう・・・近頃の若い娘は、みんなああなのかしら・・・」
ゆりあは頭を押さえ、不満を漏らしながら立ち上がった。
立木「あれ?ゆりあちゃん、今から会場に行くところなの?」
ゆりあ「え?だ、誰ですか?」
立木「やだなあ、ゆりあちゃん、俺だよ、スタッフの立木だよ。名前忘れられてるなんて、傷つくなぁ」
ゆりあ「ゆ、ゆりあって私ですか?わ、私、中野明菜なんですけど」
立木「ぷっ、え、なにそれ、ゆりあちゃん、中野明菜のモノマネかなにか?いやー、朝っぱっからゆりあちゃんは最高だよ、ほんと」
ゆりあ「え?わ、私・・・」
ゆりあは改めて自分の身体をじっと眺めてみた。
ゆりあ「な、なに、この格好、この髪!肌もすべすべだし、なんか私、若返ってる!?」
立木「あはは、朝からゆりあちゃん、ジョークかましてくれるなんて、やっぱコンサート当日だからテンション高いのかな?まあとりあえず一緒に行こうよ、あんまり遅れたら、リハーサルする時間もないよ」
そう言うと、立木と名乗った男はゆりあの手をつかんで地下鉄のホームへ向かってスタスタと歩き出した。
ゆりあ「え?なにが、どうなってるの?」



明菜「きゃーーーーっっ、なにこれ、あたしじゃない!?」
明菜は地下鉄に乗る前、用を足すためにトイレに入った。用を足した後、洗面台の鏡で自分の顔を見たとき、彼女は大声をあげて驚愕した。
明菜「この顔、なんか知ってる・・・あ、あの歌手の中野明菜!?な、なんであたしが中野明菜になってるの!?」
明菜はさっきの階段での出来事を思い出していた。
明菜「階段から落ちて、相手の人をちょっとだけ見て・・・そういえばその人、なんかずいぶんあたしっぽかったような?なに・・・まさか、身体が入れ替わったっていうの!?そんな漫画みたいなことが!?どーすんのよ、こんなオバサン歌手になっちゃって!あたし、今日コンサートあるのよぉっ!!」
明菜はトイレから出て、さっきの階段に向かおうとしたら、突然、見知らぬ男に声をかけられた。
水原「あ、明菜さん早いですね。駅から出たところで待ち合わせの予定だったのに、もう来てるなんて」
明菜「だ、誰?おじさん」
水原「お、おじさんって・・・デビュー当時から明菜さんのマネージャーをやってる水原三郎ですよ。どうしたんですか?記憶喪失でもなっちゃったようなしゃべりかたして」
明菜「中野明菜のマネージャーさん!?ち、違うのよ、あたしは早乙女ゆりあ!中野明菜じゃないの!」
水原「へぇ、明菜さんがそんな今話題のネットアイドルのことを知ってるなんて、意外だなぁ。明菜さん、ネット嫌いとかいって見てなかったんじゃないですか?」
明菜「だからー、あたしがそのゆりあなんだって!」
水原「はいはい、なんでもいいですから、先方との待ち合わせに遅れないようにはしましょうね。今日は次のコンサートの会場を提供してくれたスポンサーさんの方に挨拶に行くんですから」
明菜「あ、挨拶?そんなの、あたしには関係ないわよ!」
水原「なに言ってるんですか、スポンサーさんをないがしろにしていたら、明菜さん、もうコンサートで歌歌えなくなっちゃいますよ?今まで文句も言わずにやってきたじゃないですか、これも仕事のひとつです。さあ、行きましょう」
水原は強引に明菜の手をつかむと、地下鉄の出口に向かって歩き出した。
明菜「は、離してよぉー!あたしは明菜じゃないってば!!」




ゆりあは立木に連れられ、今日ミニコンサートが行われる会場を目指していたが、運悪く乗っていた地下鉄が機械系統の故障で一時止まってしまうというトラブルに巻き込まれ、会場到着が遅れてしまった。
ゆりあと立木が会場に着いたとき、開場時間を30分ほど過ぎていた。
立木「みんなすまん!俺が選んだ電車が悪かったばかりに・・・」
スタッフ「気にするなよ、それよりお客さんがゆりあちゃんが来ないことでだいぶ興奮してるぞ、とにかく早く始めたほうがいい」
立木「よし、ゆりあちゃん、着いたばかりで悪いけど、さっそく準備してくれ」
ゆりあ「あ、あの、私・・・」
北条「ゆりあ、着替えの手伝いのメイクしたげるからこっち来て!」
ゆりあは女性スタッフに連れられ、更衣室に入った。


北条「衣装これね!汗かいてるようなら、ちゃんと消臭しといてね」
ゆりあ「え、あ、はい・・・」
ゆりあはわけもわからず、北条から衣装一式を受け取った。
ゆりあ「わ、可愛い」
いきなり別人になってしまってまだ混乱中のゆりあだったが、渡された衣装の可愛さに目を奪われてしまった。
まるで、自分・中野明菜がアイドルとして絶頂期だった頃に来ていた、「いかにもアイドル」という可愛い系の衣装だったからだ。そんな昔を懐かしむ気持ちもあり、戸惑いよりも、この衣装を着てみたいという思いが勝った。






後編に続く。


後書き。

『THE IDOL M@STER』 をパロったタイトルですが、話のほうは、『THE IDOL M@STER』 と何の関係もなかったりします(汗)。
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by irekawari | 2007-08-30 23:45 | 女同士入れ替わり
覇王ハーディアス率いるドミニク国軍は武力に劣る国々を次々と侵略していった。
ハーディアス配下の一人・ジェオラは女ながら戦士としての能力が高く、ハーディアスからの信頼も厚い。
無抵抗の者でも躊躇無く殺す残忍な戦い振りのため、ジェオラは人々から魔女と呼ばれ恐れられていた。
ジェオラは戦闘では強かったが、一方で、際限なく自分の美しさを求めるという悪癖も持っていた。
ジェオラは他人の身体に乗り移ることができる能力の持ち主で、美少女の身体に乗り移って生きてきた。ある少女に乗り移っていて、別の場所にさらに美しい少女がいると聞けば、その地に赴き、今度はそのさらなる美しい少女に乗り移り、次々と自分の身体を変えながら、常に「自分が世界一美しい存在」であるようにしていた。

ジェオラは次に西の辺境の地にある王国の姫・エルティアナ王女の身体に目を付けた。
魔女ジェオラはエルティアナ王女を強襲し、その身体を乗っ取ってしまった。
娘の身体を奪われた王様は家臣や兵達に、エルティアナ王女の身体の奪還を命じるが、歴戦の戦士であるジェオラはひ弱な王女の身体であっても遺憾なくその強さを発揮し、王女の身体を取り返しにきた兵達をことごとく返り討ちにしてしまった。

エルティアナ王女に仕えていた騎士アヴェイン。彼は主であるエルティアナ王女にほのかな想いを寄せていた。なんとしてもエルティアナ王女を救いたいアヴェインは、大陸中を探し回り、ついに、人の魂を封じ込める「封印の壺」を手に入れた。
アヴェインは封印の壺を持って魔女ジェオラと対決、一瞬の隙をつき、魔女ジェオラの魂を封印の壺に封じ込めることに成功する。


エルティアナ「わ、わたくしはハーディアス軍の魔女ジェオラに身体を乗っ取られて・・・」
アヴェイン「姫様、もう大丈夫ですよ、魔女の魂はこの中に閉じこめました」


アヴェイン「さあ、お城へ帰りましょう。国王様も、姫様のご無事を知られたら、きっとお喜びになられると思います」
エルティアナ「はい・・・そ、その・・・城へ帰る前に・・・」
アヴェイン「?はい、なんでございましょうか、姫様?」
エルティアナ「その・・・身に纏うものはないでしょうか」
エルティアナは頬を赤らめ、視線はよそを向き、胸の前で腕を交差させ、右手で左肩を、左手で右肩をつかむようにし、自分の身体を抱き締めるようにして、自分の腕で自分の身体を隠している。
アヴェイン「あっ・・・そ、そうですね・・・」
アヴェインは今頃気が付いた。
魔女ジェオラはエルティアナ王女の身体を乗っ取っていたとき、自分専用の特注の戦士服を身に纏っていた。
この戦士服は身体の半分以上の肌が見えるほど露出度が高い。
さらに身体を覆うボディスーツから肩・腰・胸を覆うアーマー、ブーツに至るまで黒で統一されていて、「妖艶」かつ「悪女」な香りのする衣装である。
エルティアナ王女はアヴェインの活躍によって魔女ジェオラの邪悪な魂の呪縛から逃れることができたが、魔女ジェオラが着ていた服は、そのままエルティアナ王女が着ている服として、そのまま残っている。
清楚可憐な性格を反映したような純白あるいは淡色系の、露出の全くないドレスしか着たことのないエルティアナ王女にとって、「魔女ジェオラ」に着せられたこの衣装を着て外を歩くことは、相当恥ずかしい。

アヴェイン「申し訳ございません、姫様。私が使っていたマントをお貸しできればよかったのですが、ジェオラとの戦闘でボロボロになってしまって、ほとんど残っておりません。姫様の替えのお召し物を用意していなかったのは、私の失態です」
エルティアナ王女が魔女ジェオラの呪縛から解き放たれたこの場所は、人里離れた山奥の荒れ地である。どこかで衣服を借りることができる場所はない。
アヴェインもこの地に来るまでに装備品のほとんどを手放しているし、鎧にまとっていたマントも、ジェオラとの戦闘中に傷つきボロボロになって、ほとんど布きれしか残っていない。
アヴェインはエルティアナ王女があられもない格好でいることに改めて気付き、自分の主が困っているのに何もできない自分を恥じ、頭を深々と下げて王女に詫びた。
エルティアナ「アヴェイン、あなたが謝る必要はありませんよ、誰もこのような事態は想定していなかったでしょうし。わ・・・わたくしはこのままで大丈夫です」
エルティアナは気丈にふるまったが、顔は赤くなったままであり、手も、肌の露出している部分を押さえて隠しているその姿は、誰がどうみても、恥ずかしさを堪えているようにしか見えない。
しかし、無いものはどうしようもない。
まさかアヴェインが鎧を脱いで裸になって、それをエルティアナが着るわけにもいかない。
アヴェイン「遠いですが、町までいけば誰かに衣服を借りることもできるでしょう。姫様、もうしばらくご辛抱ください」
エルティアナ「わかりましたわ、アヴェイン」
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by irekawari | 2007-08-29 23:57 | 女同士の憑依・乗っ取り
藤崎紗耶香(ふじさき さやか)・・・高校一年生。現在、妙子の魂が入っている。
藤崎妙子(ふじさき たえこ)・・・専業主婦。現在、紗耶香の魂が入っている。

桜葉航太(さくらば こうた)・・・高校一年生。一応、紗耶香の彼氏。

宮城ゆかり(みやぎ ゆかり)・・・紗耶香と航太のクラスメイト。





母娘(おやこ)チェンジ!!
~ツンデレ娘とおっとり母の入れ替わり~
第4話「恋のライバル!?宮城ゆかり登場」






航太「それにしても、身体が丸ごと入れ替わるなんて、普通じゃないですよ。このまま元に戻らなかったらどうしようとか、不安に思ったりはしないんですか?」
紗耶香「それは、少しは不安も感じてますよ。紗耶香も、態度や口に出したりはしないけど、きっとわたしと同じぐらいは不安を感じてるんじゃないかしら。でも、一度入れ替わったんだから、もう一度同じように入れ替わる・・・つまり元に戻ることも、けっして難しいことじゃないと思うの」
航太「ず、ずいぶん前向きな考えなんですね」
紗耶香「ふふふ、親なんてものを長年やっていたら、多少のことでは動じなくなるものなんですよ。そうだ航太くん、もし紗耶香とわたしが元に戻らないままだったら、紗耶香と別れる?自分の好きな子が34歳のオバサンになったら、普通は嫌いになっちゃうんじゃない?」
航太「そ、それは・・・」
紗耶香「・・・・・・・」
航太「ぼ、僕は・・・紗耶香がどんな姿をしていようと関係ない。ちょっと・・・いやかなり気が強くてワガママなところもあるけど、ぼ、僕はその・・・紗耶香のことが好きだから・・・ずっと一緒にいたいし、僕にできることなら、なんでもしたいと思ってる」
紗耶香「あらあら、ずいぶん頼もしいわね。これなら、紗耶香のことを安心して任せられるわね」
航太「え、あ・・・すみません、ずいぶん大きなこと言っちゃったけど、僕はほんとに何の取り柄もないし、ただの学生の身だし・・・」
紗耶香「そんなことないわ、航太くんはこんなに紗耶香のことを好きでいてくれているし、人を好きという気持ちがあれば、どんな障害でも乗り越えていけるって、おばさん信じているから。ふふっ、そうね、航太くんは男の子だから、もっと自分に自信を持ったほうがいいかもね」
航太「じ、自信か・・・が、頑張ってみます」
紗耶香「ふふふ、それにしてもさっきの航太くんの台詞、紗耶香に聞かせてあげたかったわ」
航太「え、僕の台詞って?」
紗耶香「紗耶香のことが好き、ずっと一緒にいたい、なんでもしたいと思ってる、のあたりよ」
航太「う、うわ」
航太は自分で言っておきながら、今頃になって、顔から火が出そうになるぐらい、顔を真っ赤にして恥ずかしがった。
紗耶香「ふふ、航太くん、紗耶香にあんまりそういう事言わないでしょう?今日帰ったら、紗耶香に直接さっきの台詞を言ってあげたら、あの子、きっと喜ぶわよ」
航太「えっとあのその・・・それはまた、機をみてということで・・・」
紗耶香「あらあら、女の子はいつでも、はっきりと言葉と態度で示してくれることを待っているものなんですよ?好き同士の二人だからこそ、航太くんのほうからガンガン攻めてあげないと!」
紗耶香は握り拳をつくってなにやら力説している。
航太「あ・・・ははは・・・ガンガンかぁ・・・あ、妙子おばさん、ほら、もうすぐ学校に着きますよ」
紗耶香「あ、ほんとですね、わあ、当たり前だけど、学生さんでいっぱいですね」
航太(うーん、妙子おばさん、紗耶香との仲を応援してくれるのは嬉しいけど、ちょっと、熱が入りすぎてるとこもあるよなぁ・・・)



ゆかり「あ・・・桜葉君・・・と藤崎さんだ」
航太と紗耶香が並んで正門から学校に入ろうとしている頃、校舎の2階になるとあるクラスから、一人の少女が窓越しに見下ろすようにして、校門付近の航太と紗耶香を見ていた。
ゆかり「あっ、今日は手をつないでいる・・・いつもは並んで歩いているだけなのに。そりゃ、恋人同士なんだから手ぐらいつなぐよね・・・私ったら、いつまで桜葉くんのこと思い続けてるんだろ」

宮城ゆかり。
航太と紗耶香のクラスメイトの、高校一年生の少女。
眼鏡に三つ編みで、平凡さを絵に書いたような少女である。実はゆかりは航太のことが好きで、航太が紗耶香と付き合うようになってからも、密かに航太のことを想い続けている。

ゆかり(いいなぁ、藤崎さん、桜葉くんと付き合うことができて。藤崎さん、性格はちょっとキツい感じだけど、明るいし、美人だし、スタイルいいし、スポーツ万能で頭もいいし、桜葉くんが好きになるのも当然かな。私も、藤崎さんみたいになれたらいいな・・・いっそのこと、藤崎さんと入れ替わることができたら・・・私は藤崎さんとして、桜葉くんと付き合うことができる・・・って、他人と入れ替わるなんて、そんな漫画みたいなことあるわけないわよね、私ったら、何言ってるんだろ)
ゆかりは現実に起こり得るはずのないことを妄想している自分に気がついて、自己嫌悪した。




続く。



後書き。

紗耶香や航太に名字をつけて、あと、サブタイトルもつけてみました。
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by irekawari | 2007-08-28 23:57 | 女同士入れ替わり
母娘(おやこ)チェンジ!!
~ツンデレ娘とおっとり母の入れ替わり~
第3話





妙子「分かった?ママにはできるだけ教えておいたけど、あんたもできるだけママをフォローするのよ!」
航太「う、うん、できるだけみんなに入れ替わりがバレないよう頑張るよ」
紗耶香「それじゃ、紗耶香も夕飯を作るの、お願いするわね」
妙子「う、うん、ま、任せといてよ、ママ」
航太「大丈夫?紗耶香、自信なさそうだけど・・・」
妙子「うっさいわね、航太!あたしはやるといったらやるの!」

紗耶香はふと部屋の壁にかけられている時計を見た。
紗耶香「もうすぐ、いつも紗耶香と航太くんが学校に行ってる時間ね。そろそろ家を出たほうがいいんじゃないかしら?」
航太「あ、ほんとだ」
紗耶香「航太くんはもう準備できていますか?」
航太「は、はい、僕のほうはいつでも」
航太は手に持っている鞄を掲げてみせた。
妙子「ママ、あたしの鞄持っていくの忘れてる!」
妙子が慌てて部屋の隅に置いてあった鞄を持ってきて、紗耶香に手渡した。
紗耶香「ありがとう。そうね、今はわたしがこれを持っていかないといけないのね。うふふ、学生鞄を持つのなんて何年ぶりかしら」
妙子「ママったら、懐かしがってる暇はないわよ、早く靴も履いて」
妙子が紗耶香の背中を押して、玄関へ行くよう促す。


紗耶香も航太も靴を履き、学生鞄を手に持って玄関を出て、いざ学校へ行く準備が出来たとき。

妙子「やっぱあたしもついてく!」
妙子がいきなり大声を出した。顔をやや紅潮させ、なにやら我慢できない、といった感じの表情を浮かべている。
航太「え・・・紗耶香、それはちょっと厳しいんじゃ・・・」
妙子「なによ航太、あたしと一緒に学校行くのがいやなの!?」
航太「ち、違うよ、でも紗耶香は今妙子おばさんの姿なんだから・・・」
紗耶香「ふふ、紗耶香、さすがに高校生にもなって親と一緒に登校するのは恥ずかしいんじゃないかしら?」
妙子「あ・・・そ、そうね、ちょっとみっともないかしら・・・」
航太(紗耶香って、相変わらず妙子おばさんの言うことはよく聞くんだなぁ・・・自分の母親なんだから当然なんだろうけど、僕への態度と違いすぎるよなぁ・・・)

紗耶香「それじゃ紗耶香、行ってきます」
航太「い、行ってくるよ」
妙子「ふん、さっさと行ってくれば?」
妙子は家の門の前で腕組みをし、足を広げて立ち、不機嫌そうな顔で航太を睨みつけながら見送りをした。

妙子「なによ、あたしと一緒に居られないんだから、もっと悲しそうな顔しろっての!」
妙子はぶつぶつ文句を言いながら、ドシドシと足音を響かせるようにして玄関の中へ入っていった。



紗耶香と航太の家から高校までは、歩いて30分ぐらい。近すぎず遠すぎず、程良い距離である。
朝の登校時間なので、紗耶香や航太と同じ制服を着た学生の姿も、パラパラと見える。
紗耶香と航太は横に並んで一緒に学校へ向かって歩いていた。

紗耶香「ふふふ、大変なことになっちゃいましたね、航太くん」
航太「そ・・・そうかな、紗耶香はともかく、妙子おばさんを見ていたら大変そうに見えないんだけど」
紗耶香「あら、そう見えますか?わたしも内心、けっこうドキドキしているんですよ」
紗耶香の特徴であるツインテールの髪を揺らしながら航太に向かってにっこりと満面の笑みを浮かべ、なおかつ、終始おっとりした口調でしゃべっている紗耶香・・・の中の妙子おばさんを見ていると、とてもそんな内心ドキドキしているように見えない。
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by irekawari | 2007-08-27 23:52 | 女同士入れ替わり
WEB拍手メッセージのレスです!
拍手押してくださった方、コメント書いてくださった方、ありがとうございます~!


8月24日のWEB拍手レス

>私も女同士の入れ替わりが大好きで、ブログの更新を毎日楽しみに待っています^^
私はいつも「実は、女同士入れ替わりが好きな人は、日本で5人ぐらいしかいないんじゃないか?」と不安に思っているので、はっきりと女同士入れ替わりが好き!とおっしゃっている方にこうしてお会いできたことは、激!嬉しいです!!
それとこのブログは一応「毎日投稿していること」を売りにしているつもりなので、毎日楽しみにしてくださっているのは、とても嬉しいです、ありがとうございます~


>美春とリディアの登場シーンの追加、最高でした(^o^)
追加分は短い時間で慌てて書いたので、かなりやっつけ感漂う文章になってしまいましたが、それでも最高と言ってくださって、ありがとうございます!
しかし、一応入れ替わりが関わっているとはいえ、美春とリディアは超がつくぐらいの脇役キャラです。ここまで出番の少ないキャラをどうしてそこまで気に入っていただけたのか、という疑問と戸惑いも少しありますが、そんな脇役キャラでも、容姿が気になるぐらい気に入っていただけるのはとても嬉しかったりします~







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18禁PCゲーム「エルフィン・ローズ ~囚われの三皇女~」を買いました。メーカーは「BLUEGALE(ブルーゲイル)」。
ゲーム内容は、外道な主人公が、囚われのエルフのお姫様3人を調教するという、調教もののゲーム。
このゲーム自体に入れ替わりはないですが、このゲームを購入するとついてくるハガキに住所氏名を書いてメーカーへ送ると、「渡る世間は調教ばかり」というアペンドディスクが無料でユーザーに送られてきます。
そのアペンドディスク内に、主人公(男)とエルフの姫3人の人格が入れ替わるシナリオが入っているのです!!

以前から気にはなっていましたが、ゲーム本体を買ってハガキ送って、さらにディスク到着を待たないといけないという、やや面倒な手順を踏まないといけないことと、ゲームそのものの値段が高いこともあって、ずっと見送っていました。
でも値段のほうも、半額ぐらいに下がってきたし、未だにこのエルフィン・ローズのアペンドディスクをプレイした!という体験報告をネット上で一切見たことがないので、じゃあ自分が体験してレポート書いてやる!と思い、思いきって購入に踏み切りました。

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ゲームの中身。
左下にある白いのが、アペンドディスクを送ってもらうためのハガキです。

このハガキは、1枚の紙に2枚分のハガキが印刷されているので、実際にハガキを送るためには、紙の真ん中で自分でハサミで切って、分割しないといけません。
どんなゲームでも、大抵、ユーザーサポート用のハガキが1枚ついています。私はてっきり、このエルフィン・ローズのアペンドディスクは、ユーザーサポートのハガキを送ればいいと思っていました。
ですが実際は、ユーザーサポートのハガキと、アペンドディスク発送用のハガキは、わざわざ2つに分けられています。
ユーザーサポートのハガキにも住所氏名を書く欄はあるし、正直、わざわざ2つに分ける意味が分かりません(汗)。ただ、アペンドディスク発送用のハガキは、ただ単に住所氏名を書くぐらいで、あまり記入する欄がありません。それにひきかえ、ユーザーサポート用のハガキは、住所氏名の他に、ゲームの感想等、いろいろたくさん記入する欄があります。
私のように、ゲーム本体はプレイしなくて、ひたすらアペンドディスクが欲しいだけ、という者にとっては、ゲームの感想とか書かなくてもいい、アペンドディスク発送専用のハガキがあるのは、これはこれで助かったりします。

とりあえず、ゲームが届いたその日のうちにアペンドディスク発送用のハガキに住所氏名を書いて、近所の一番大きな郵便局のポストに入れてきました。それが8月23日(木)の話。
さて、アペンドディスクはいったいいつ頃届くかな・・・。
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by irekawari | 2007-08-26 09:21 | web拍手お返事

朱雀王 第6回

ドロシー「ん~、なんか威勢のいいのがいるねぇ、こっからはあたしが相手してやるよ」
雫「ふっ、そんな鈍重そうな身体で、あたしのスピードについてこられるのかい?」
ドロシー「うおっ!?」
雫「な、なんだ?」
月読「どうしたのよ、ドロシー」
ドロシー「エキドナ、エキドナ、こいつ気に入った!!」
月読「気に入った?・・・あぁ、そういうこと。あんなガサツそうで男みたいなのがいいの?あんたの守備範囲は広すぎて好みが分かんないわ」
ドロシー「ああいうのもあたしは好きなんだよ。こんな島国にゃロクなのいないと思ってたから、あたしはあの蟲(むし)持ってきてないよ。エキドナ、あんたあの蟲いっぱい持ってきてるんだろ?1つあたしに貸してよ」
月読「交換蟲の事?アタシも、部下が入れ替わるときに使ってその後全部消滅させちゃったから、残ってないわよ」
ドロシー「えー!?1つぐらい残しといてよー!」
月読「知らないわよ、こんな辺鄙な山奥で、あんたの好みの身体がみつかるなんて思ってないんだから。そんなに気に入ったのなら、生け捕ってアジトに持って帰ってから入れ替われば?」
ドロシー「よし!じゃあそうする!」

雫「ふっ、このあたしの身体を気に入るなんて、なかなかいい目をしてるじゃないか。でも、あたしは月読様と違っておとなしく捕まったりはしないぜ!そこの肥えたねーちゃん、あんたはその肥えた身体のまま永遠におねんねしていな!」

侍女「エキドナ様!ご無事ですか!?」
そのとき、寝室の中に侍女達が数人入ってきた。皆、エキドナの部下が身体を入れ替えられた者ばかりだ。
月読「あんた達、遅いわよ。もっとキビキビ動きなさい」
侍女「も、申し訳ございません。エキドナ様のお召し物がそのままになっていたので、持ってきました」
月読「そういや服着てなかったわね、このままでも別にいいけど、せっかくだから着ておこうかしら。向こうで着替えるから、そのまま持ってきなさい」
侍女「ははっ」
月読「それじゃ、アタシは先に失礼するわ。ドロシー、そいつの足止めお願いね」
ドロシー「りょーかい、後は任せな」
雫「待てよ、あたしがこのままてめえを行かせると思うのか!?」
雫は、部屋から出て行こうとしている月読に向かって飛びかかった。

ドロシー「はい♪」
雫「なにっ!?」
ドロシーが、まるで瞬間移動かと見紛うほどのスピードで雫と月読の直線上の間に入り、右の手刀を勢いよく振り下ろした。
雫「ぐあっ!!」
手刀を背中にまともにくらい、雫は轟音と共に畳に叩きつけられた。
ドロシー「せーの」
雫「!」
雫は素早く身を起こし、後方に飛び退く。直前に雫が倒れていた場所に、全体重をかけたドロシーの右足が振り下ろされ、そこだけ畳が大きく沈み込んだ。
ドロシー「あんたの相手はあたしだよ?」
月読「じゃあね~」
月読は片手を挙げてひらひらと振りながら、雫のほうを振り向きもせず、侍女を引き連れながら寝室を出て行った。
雫「ちぃっ、このままじゃ月読様の身体を持ち逃げされちまう!しかしこいつ、こんな巨体でなんてスピードで動きやがるんだ・・・」
ドロシー「へっへ~、もう絶望した?そういう悔しがってる表情もいいねえ~、ますます気に入ったよその身体!次はあたしがその身体使うんだから、あんまり傷つけさせないでよ」
雫「誰があたしの身体使うってぇ!?こいつはあたしの身体だ!それに、あんまり調子にのるんじゃねぇ!!」
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by irekawari | 2007-08-25 23:53 | 女同士入れ替わり

WEB拍手コメントのレス。

WEB拍手を押してくださった皆さん、メッセージを書いて送ってくださった皆さん、ありがとうございます!!


8月22日のWEB拍手コメントレス。

>美春とリディアの容姿を是非教えて下さいm(__)m
私は美春とリディアは完全に脇役としか考えていなくて、二人が出ているあのシーンは無くてもいいぐらいだと思っていたので、容姿についても特に描写はしませんでした。
とりあえず第1話の美春とリディアの登場シーンに、髪型や服装等の描写を追加してみました。美春の髪型は開発中止になってしまったPS2のゲーム「奇々怪界2」の小夜ちゃんの髪型をほぼそのまま使ってみたのですが、分かりにくいかもしれません(汗)。

>エキドナ(月読)の今後が気になります☆
月読の身体のエキドナはほぼ毎回出ていますが、エキドナの身体になった月読はここ2回ぐらい、出ていないですね。月読のことを忘れずに気にしてくださっているのは嬉しいです。彼女がどうなるかも、またこれから書いていきたいと思います~

>「朱雀王」のように快感を伴う入れ替わりに燃えます☆
快感を伴う入れ替わり、というと他には本物の男性器と女性器を使ったセックスや、唇のキスとかでしょうか。
たとえ同性の入れ替わりであっても個人によって快感の感じ方は違うわけで、身体の入れ替わりというと、それだけで性的要素を含んでいて燃えますが、快感による入れ替わりの場合、入れ替わりの過程でも性的要素が出てくるので、より一層燃えることができますね。私もそういう快感を伴う入れ替わりはすごく好きです、入れ替わりで同じ嗜好の方がいらっしゃるというのは嬉しいです。



8月23日のWEB拍手コメントレス。

>女→女もいいけど男→女ものもお願いします 
私は女同士入れ替わりが好きなので、たぶんこれからも女同士入れ替わりをメインに書いていくと思います。ブログタイトルに反していて申し訳ないですが、男女の入れ替わりや憑依はたまにしか書かないと思います(汗)。
ものすごく短い、超ショートストーリーの男女入れ替わり&憑依でよければ、ここにいくと、いくつかあったりします。

>朱雀王、また新たなキャラクターが登場してお話がどう転がるのか楽しみにしています
新キャラを投入して、こうしてリアルタイムですぐに新キャラに対する感想を頂けるのはとても嬉しいです!!「単にいらないキャラが増えただけ」のグダグダストーリーにならないよう(汗)、気を付けたいと思います~。
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by irekawari | 2007-08-24 08:02
『すわっぷ』

「しんご」さんが運営なさっている、入れ替わり小説をメインにしたサイトです。
しんごさんは私がインターネット上で初めて入れ替わり小説を投稿したとき、一番最初にコメントしてくださった方だったりします、あのときは本当に嬉しかったです。
しんごさん作で、直接ご自分のサイトに掲載している小説の他に、他の方のサイトに投稿した作品についても、その方のサイトへのリンクが貼られているので、すぐに読みに行くことが出来ます。
しんごさんは女同士入れ替わりをメインに書かれています。
嫁と姑の入れ替わりなんかは、現在では「ほんとうにこわい嫁・姑」で連載されている「しゅうと嫁」があったりしますが、私が個人的に嫁と姑の入れ替わりを最初に見たのは、しんごさんの作品でした。なので、ものすごくインパクトありました。
しんごさんは入れ替わりものの他に、厳密に言えば入れ替わりものではない、マスクを被って変装した上での他人へのなりすましや、顔がそっくりであることを利用した立場入れ替わりなども書かれています。身体が入れ替わるわけではないですが、「他人になる」過程をしっかり丁寧に書かれているので、身体入れ替わりではなくてもすごく燃えるし、興奮します。

しんごさんの文章はエロだけを強調したり、ダークな面だけを強調したり、台詞だけで進行したり情景描写だけになったりするこもない、なにかに偏ったりしないバランスのとれた読みやすい文章であるところがすごくいいな、と思います。
とはいえ、入れ替わるときは身体や服装の描写はしっかり書かれていて、入れ替わりもののツボもしっかり押さえられています。

「diary」のコーナーでは、小説のあとがきの他にweb拍手のレス、その他入れ替わり作品の紹介などもあります。
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by irekawari | 2007-08-23 23:07 | サイト紹介

朱雀王 第5回

封魔の一族の里にある神殿を、ドーム状のオレンジ色の膜が覆っている。
弥生「ふう、これで良し。これで誰も神殿内に入って来られないし、誰も神殿内から出ることは出来ないわ」
雫の妹・弥生は神殿の入り口の門の内側で封印の結界を張り終わり、月読の護衛のためにまた本殿内に戻ろうとしているところだった。
弥生「早く戻って、月読様をお守りしないと・・・」
弥生は片手に持っていた、封印結界の起動と解除を兼ねた1枚の札を懐にしまいこもうとしていた。

弥生「きゃあっ!!!」

突然、耳をつんざくような大音響がして、弥生が手に持っていた封印結界用の札が青い炎を上げて燃え尽き、それと同時に神殿を覆っていた封印結界が一瞬にして崩壊、消滅した。
弥生「そ、そんな、私が張った結界が一撃で破られるなんて・・・ま、また誰か侵入してきたの!?」
弥生は消し炭となった手の中の札を見た後、結界が無くなって青い空が見える上空を見上げながら驚愕の表情を浮かべていたが、すぐに気をとりなおし、懐からまた新しい札を取り出した。

弥生は手で印を組み、札に霊力を集中させ、また新たな結界で神殿を覆った。
弥生「また破られるかもしれないけど・・・とりあえず結界は張っておかないと困るし。誰かが侵入してきたのなら、月読様が狙われるかも!うう・・・お姉ちゃんがいないと不安だけど、私だってやればできるんだから!」
弥生は心の中を不安を振り払うように顔をぶんぶんを左右に振った後、意を決したように前を向いて、全速力で本殿に向かって駆けだした。




月読「たいそうな口聞いてくれちゃって。それでアタシを追いつめたつもりかしら?」
月読は肩にかかっていた長い髪を手でさっと払いのけると、胸の下で腕組みをし、背をのけ反らせ、左足を右足より一歩前に出し、足を交差させるようにして雫と対峙した。
月読は顔も少し後ろにのけ反らせ、切れ長の目を細めて、見下すような視線を雫に向けている。
雫「あたしをそこに居た下半身直結野郎と同じように考えていたら、痛い目見るよ」
雫は少し腰を落とし、格闘の構えをとった。
月読「ふん、アタシは今あんたらの頭領である月読の身体だってことも忘れてないだろうねぇ?」
月読は腕組みしていた腕を解き、右手で自分の右の乳房を掴み、雫に見せつけるようにぎゅっぎゅっと揉んでみせた。
月読「アタシを傷つけるってことは月読の身体を傷つけるってことになるんだよ?それでも、アタシに手を出そうってのかい?」
雫「へっ、用は月読様の身体を傷つけなきゃいいんだろ?相手を無傷で捕らえることぐらい、あたしにとっちゃ朝飯前なんだよ!」
雫は台詞を全部言い終わらないうちに、月読の懐に飛び込んできていた。
雫「一撃でおねんねしな!!」
月読「くっ!!」
轟音がし、月読が居た背後の壁が崩れ、大穴が開いていた。
月読は間一髪で雫の攻撃をかわしたが、避けたときの体勢が悪く、思わず畳に倒れ込んでしまう。
雫「へっ、海の向こうのガイジンさんにしちゃあ、いい反応だな!でもそれもここまでさ!」
月読「くっ」
月読はうつぶせになっていた身体を回転して尻餅をついた体勢に直したが、雫はもう次の動作に入ろうとしている。
月読の背後には壁があり、今から起きあがって雫の攻撃から身をかわすのは不可能だ。
雫「月読様の身体を取り戻した後は、あたしの拳で昇天させてやるから、安心しな!」
雫の第二撃が月読の身体に向けて放たれようとしていた。

月読「っ!!」
雫「なんだ!?」

雫の攻撃が月読に届こうとしていたとき、突如天井が崩れ、上空からなにか巨大な物体が降ってきた。
雫はあやうくその巨大な物体の下敷きになりかけたが、空中で素早く身を捻り直撃だけは避けたが、巨大な物体が畳に激突した衝撃で、軽く部屋の反対側の壁まで吹き飛ばされた。
雫「つあっ!な、なんだ!?ひ・・・人か!?」

ドロシー「エキドナ~、なんだか大ピンチそうじゃない、助けにきてやったわよ、げふっ」
天井を突き破って落下してきたのは、なんと人間の女性だった。しかしその身体は異様に太っていて、ぱっと見は日本の相撲取りのように見える。
月読「ドロシー、遅いわよ。もう少し遅かったら、せっかく奪ったこの身体が無駄になるところだったわ」
ドロシー「なによ、んぐんぐ、せっかく助けてあげたんだから、んがんが、礼くらい言いなさいよ、むごむご」
月読「ドロシー、あんたねぇ、いつでもどこでもお菓子食べる癖やめなさいって言ってるでしょ。せっかくスマートな娘の身体を奪っても、そんだけ食べてたらまた肥満になっちゃうじゃない」
ドロシー「もぐもぐ、菓子食うのはあたしの生き甲斐なんだから、ほっといてよ」
月読「まあ、アタシとしては仕事をちゃんとやってくれるなら、あんたの見た目はどうでもいいけどね。まあ、たしかにアタシを助けてくれたんだから、礼は言っとくわ、ありがと」
ドロシー「うーん、やっぱり九州しょうゆ味にしとけばよかったかな、んがんが」
月読「人が礼を言ってるんだから聞きなさいよ!」

雫「話を聞いてると、そっちのデブのねーちゃんもあんたの仲間みたいだな、一人が二人に増えたって、あたしの敵じゃないぜ!みんなまとめて昇天させてやるよ!」
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by irekawari | 2007-08-22 23:50 | 女同士入れ替わり