白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

お嬢様と蛇面の刺客の男の入れ替わり

神楽坂穂波
武藤圭一

蛇塚




お嬢様学校に通う16歳の少女・神楽坂穂波は「財団」という組織に狙われていた。
財団の人間曰く、穂波には「世界を変える力」があるという。
財団は穂波を誘拐しようと、今までにも何度か刺客を送り込んできたが、穂波付きの執事・武藤圭一によって全て退けられていた。

そして、財団からまた新たな刺客が送り込まれた。その男の名は蛇塚。
蛇塚は武藤と穂波を分断させ、穂波がひとりになったところを狙い、誘拐した。

穂波は財団本部に送られる前、一旦財団所有のアジトに連れて行かれた。

穂波「蛇塚といいましたね。早く、私をここから帰しなさい!」
蛇塚「それはできまへんなぁ。お嬢はんには財団に来てもろうて、いろいろ役に立ってもらえへんと」
蛇塚という男は名前のとおり、蛇のような冷血な顔つきをしていた。目は糸目で、ほとんど瞳が見えない。
武藤「そうはさせるか!」
そこへ、穂波の行方を追っていた穂波の執事・武藤がアジトに乗り込んできた。
穂波「武藤!よく来てくれました」
武藤「お嬢様!ご無事でしたか!って、な、なんて格好してるんですかお嬢様!?」
穂波はほとんど下着が丸見えの、シースルーの白のドレスを着せられていた。
穂波「これは・・・着替え中のところを無理矢理襲われて、その後あの男に与えられた服がこれだったのです!し、仕方ないでしょう」
穂波は顔を赤らめながら叫んだ。
蛇塚「へぇ~、ここをみつけだすなんて、あんさんなかなかやるな」
武藤「お前が今度の刺客か。お嬢様は返してもらう!」
蛇塚「蛇塚いいまんねん。ワイのこの剣を受け切れますかな?」
蛇塚は刀身の細いレイピアと呼ばれる剣を取り出し、武藤に斬りかかってきた。
武藤「剣使いか・・・俺もなにか持ってくるんだったかな・・・だが、お嬢様を守るため、俺は負けん!」
武藤は拳を構え、蛇塚に向かっていった。

武藤「これでどうだ!」
武藤の必殺の拳が蛇塚に炸裂する。
蛇塚「ぐぁっ!」
蛇塚の体が飛んでいったほうには、穂波が居た。
穂波「え?きゃ、きゃああああ!」
武藤「お嬢様!?し、しまった!」
蛇塚の体はいきおいよく穂波の体にあたり、その勢いで、近くにあった階段からもつれるように一緒に転がり落ちてしまった。
武藤「お、お嬢様ーーー!」
階段の下には穂波と蛇塚が倒れていた。蛇塚は気絶しているようだが、穂波はすぐに気がついたのか、地面に手をついて体を起こしている。
武藤「お嬢様、お怪我はないですか!?」
武藤は慌てて階段を下り、穂波に近寄ろうとした。
ビュン!
武藤「ぐっ!?」
階段を下りていた武藤は、いきなりなにかで足を切りつけられた。
たまらず、転がるように階段から落ちる武藤。
武藤「ぐぁっ!!な、なんだ!?蛇塚は気絶していたはず・・・」
地面に倒れた武藤は、そばにいるはずの穂波のほうを見た。

穂波「ふぅ~、こりゃおもろいことになりましたなぁ」
武藤が見上げると、立ち上がった穂波がレイピアを持ったままこちらを見下ろしている。
そのレイピアは蛇塚が使っていたもので、刀身には血がしたたりおちている。
武藤「お、お嬢様!?な、なにを・・・」
穂波「ワイはお嬢様やないで。蛇塚や」
武藤「え!?お、お嬢様、ご冗談はやめてください!」
蛇塚「う、うーん・・・・」
蛇塚も気がついたのか、体を起こして武藤と穂波を見た。
蛇塚「え!?わ、私がいるわ!」
武藤「な、なんだって!?へ、蛇塚・・・まさかそっちにいるのは・・・」
穂波「そのとおり、そっちのワイが穂波お嬢様になっているわけやな。なんでかしらんけど、階段から落ちたショックでワイとお嬢様が入れ替わったみたいやな」
武藤「そ、そんなバカな・・・!」
蛇塚「わ、私と蛇塚の身体が入れ替わってしまったなんて・・・」

f0130334_714147.jpg

穂波はレイピアの剣先を、地面に倒れたままの武藤の首もとに突きつけた。
穂波「ふふふ、ここであんさんを殺してもええけど、ワイも『神楽坂穂波を確保する』という目的は果たせたからな。殺すのはやめといたるわ。財団が欲しいのはあくまで神楽坂穂波の身体であって、中身までは別にいらへんからな。まさかワイ自身が神楽坂穂波になるなんて思わななんだけどな。まあ、計画に支障はないわ。それじゃ、もう会うこともないやろ。そこのお嬢さん、ワイの身体、大事に使ったってや」
そう言って穂波はレイピアを鞘に収め、シースルーのドレスのスカートの裾を揺らしながらアジトから出て行った。
蛇塚「武藤、どうしよう、私、私・・・」
蛇のような顔つきの蛇塚が、目から涙を流して悲痛な表情を浮かべている。
武藤「全部俺の責任です・・・お嬢様の身体は俺が取り戻します!くそっ、動け、俺の足!」
武藤はまだ血か吹き出している足の痛みをこらえながら、懸命に立ち上がり、穂波が出て行った後を追いかけはじめた。
[PR]
by irekawari | 2008-01-10 07:01 | 男と女の入れ替わり小説