白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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朱雀王 第5回

封魔の一族の里にある神殿を、ドーム状のオレンジ色の膜が覆っている。
弥生「ふう、これで良し。これで誰も神殿内に入って来られないし、誰も神殿内から出ることは出来ないわ」
雫の妹・弥生は神殿の入り口の門の内側で封印の結界を張り終わり、月読の護衛のためにまた本殿内に戻ろうとしているところだった。
弥生「早く戻って、月読様をお守りしないと・・・」
弥生は片手に持っていた、封印結界の起動と解除を兼ねた1枚の札を懐にしまいこもうとしていた。

弥生「きゃあっ!!!」

突然、耳をつんざくような大音響がして、弥生が手に持っていた封印結界用の札が青い炎を上げて燃え尽き、それと同時に神殿を覆っていた封印結界が一瞬にして崩壊、消滅した。
弥生「そ、そんな、私が張った結界が一撃で破られるなんて・・・ま、また誰か侵入してきたの!?」
弥生は消し炭となった手の中の札を見た後、結界が無くなって青い空が見える上空を見上げながら驚愕の表情を浮かべていたが、すぐに気をとりなおし、懐からまた新しい札を取り出した。

弥生は手で印を組み、札に霊力を集中させ、また新たな結界で神殿を覆った。
弥生「また破られるかもしれないけど・・・とりあえず結界は張っておかないと困るし。誰かが侵入してきたのなら、月読様が狙われるかも!うう・・・お姉ちゃんがいないと不安だけど、私だってやればできるんだから!」
弥生は心の中を不安を振り払うように顔をぶんぶんを左右に振った後、意を決したように前を向いて、全速力で本殿に向かって駆けだした。




月読「たいそうな口聞いてくれちゃって。それでアタシを追いつめたつもりかしら?」
月読は肩にかかっていた長い髪を手でさっと払いのけると、胸の下で腕組みをし、背をのけ反らせ、左足を右足より一歩前に出し、足を交差させるようにして雫と対峙した。
月読は顔も少し後ろにのけ反らせ、切れ長の目を細めて、見下すような視線を雫に向けている。
雫「あたしをそこに居た下半身直結野郎と同じように考えていたら、痛い目見るよ」
雫は少し腰を落とし、格闘の構えをとった。
月読「ふん、アタシは今あんたらの頭領である月読の身体だってことも忘れてないだろうねぇ?」
月読は腕組みしていた腕を解き、右手で自分の右の乳房を掴み、雫に見せつけるようにぎゅっぎゅっと揉んでみせた。
月読「アタシを傷つけるってことは月読の身体を傷つけるってことになるんだよ?それでも、アタシに手を出そうってのかい?」
雫「へっ、用は月読様の身体を傷つけなきゃいいんだろ?相手を無傷で捕らえることぐらい、あたしにとっちゃ朝飯前なんだよ!」
雫は台詞を全部言い終わらないうちに、月読の懐に飛び込んできていた。
雫「一撃でおねんねしな!!」
月読「くっ!!」
轟音がし、月読が居た背後の壁が崩れ、大穴が開いていた。
月読は間一髪で雫の攻撃をかわしたが、避けたときの体勢が悪く、思わず畳に倒れ込んでしまう。
雫「へっ、海の向こうのガイジンさんにしちゃあ、いい反応だな!でもそれもここまでさ!」
月読「くっ」
月読はうつぶせになっていた身体を回転して尻餅をついた体勢に直したが、雫はもう次の動作に入ろうとしている。
月読の背後には壁があり、今から起きあがって雫の攻撃から身をかわすのは不可能だ。
雫「月読様の身体を取り戻した後は、あたしの拳で昇天させてやるから、安心しな!」
雫の第二撃が月読の身体に向けて放たれようとしていた。

月読「っ!!」
雫「なんだ!?」

雫の攻撃が月読に届こうとしていたとき、突如天井が崩れ、上空からなにか巨大な物体が降ってきた。
雫はあやうくその巨大な物体の下敷きになりかけたが、空中で素早く身を捻り直撃だけは避けたが、巨大な物体が畳に激突した衝撃で、軽く部屋の反対側の壁まで吹き飛ばされた。
雫「つあっ!な、なんだ!?ひ・・・人か!?」

ドロシー「エキドナ~、なんだか大ピンチそうじゃない、助けにきてやったわよ、げふっ」
天井を突き破って落下してきたのは、なんと人間の女性だった。しかしその身体は異様に太っていて、ぱっと見は日本の相撲取りのように見える。
月読「ドロシー、遅いわよ。もう少し遅かったら、せっかく奪ったこの身体が無駄になるところだったわ」
ドロシー「なによ、んぐんぐ、せっかく助けてあげたんだから、んがんが、礼くらい言いなさいよ、むごむご」
月読「ドロシー、あんたねぇ、いつでもどこでもお菓子食べる癖やめなさいって言ってるでしょ。せっかくスマートな娘の身体を奪っても、そんだけ食べてたらまた肥満になっちゃうじゃない」
ドロシー「もぐもぐ、菓子食うのはあたしの生き甲斐なんだから、ほっといてよ」
月読「まあ、アタシとしては仕事をちゃんとやってくれるなら、あんたの見た目はどうでもいいけどね。まあ、たしかにアタシを助けてくれたんだから、礼は言っとくわ、ありがと」
ドロシー「うーん、やっぱり九州しょうゆ味にしとけばよかったかな、んがんが」
月読「人が礼を言ってるんだから聞きなさいよ!」

雫「話を聞いてると、そっちのデブのねーちゃんもあんたの仲間みたいだな、一人が二人に増えたって、あたしの敵じゃないぜ!みんなまとめて昇天させてやるよ!」
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by irekawari | 2007-08-22 23:50 | 女同士入れ替わり