白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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朱雀王 第2回

朱雀は本殿の中の、普段は客人が寝泊まりする部屋に身を隠していた。
遠くのほうで、ドタドタと侍女達が本殿内を走り回る足音が聞こえる。
しかし、その足音もしばらくすると聞こえなくなった。
本殿は広い上に部屋数も多いが、そのわりに侍女達の数は少ない。全ての部屋をひとつひとつ、しらみつぶしに探したとしても、朱雀がいるこの部屋がみつかるにはまだまだ時間がかかるだろう。
朱雀「左よし、右よし・・・よしよし、誰もいないな」
朱雀は障子を少しだけ開けて顔だけを廊下側に出し、首を左右に振ってあたりを見渡して近くに誰もいないことを確認した。
朱雀「にしししし」
朱雀は下品としかいいようがない笑い声をあげた後、首をひっこめ、部屋の中へ向き直り、開いていた障子を後ろ手に閉めた。

この寝室の中央には布団が敷かれていて、そこには全裸のままの月読が小さな寝息をたてて眠っている。
今は膝と膝がくっついているためよく見えないが、股間にはさっきまで双頭の竿の片方が挿入されていたため、膣からトロトロと、愛液がこぼれ出していた。
そして朱雀はというと、実は既に服を脱いで裸になっていた。
軽薄な言動と性格とは裏腹に、朱雀は引き締まった良い肉体をしていた。そしてその股間には、ペニスが天に向かってそそり立っている。
朱雀「月読様・・・いまこの部屋には貴女と俺二人のみ!!すなわち、ここは俺と月読様の愛の巣!!」
朱雀は両の手で握り拳を作りながら、なになら熱く語り始めた。
朱雀「不肖ながらこの俺が!!月読様を間違った百合の道から正しい男と女の道へと導いてさしあげます!!作りもののオモチャなんかじゃない、この俺の、熱くたぎるこの肉棒でぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
朱雀は自分を探している侍女達にみつかるかもしれないという可能性が頭にないかのように大声で叫び、気合いを充填した。朱雀の背後に、熱く燃えさかる炎が見えた・・・ような気がした。

朱雀「とおっ!!」
朱雀は、障子の近くで足に力を貯め、その力を一気に開放、前方へ高く跳躍し、無防備な裸体をさらけ出している月読へ向かってダイブした。

月読「う・・・ん?」
月読がわずかに身じろぎし、片手で目をこすりながらゆっくりと目を開けた。
部屋の中で大声で喚かれ、いい加減意識が目覚めたようだ。
まだ意識が覚醒しきっていない月読の瞳に映ったのは、物凄いスピードでこちらへ向かって飛んでくる男の裸身と、天をも突き刺すほどの勢いでそそり立つ、太い肉棒だった。

朱雀「月読様ーーーーーーーっっ、今こそ俺とひとつにぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
月読「ひっっっ!!??」
女としての危機を瞬間的に感じた月読は意識も身体も一瞬で覚醒し、次の瞬間には反射的に身体が動き出していた。
月読は素早く身を起こし、右足を上げられるだけ上げて、飛びこんでくる朱雀に向かって右足の蹴りを放った。
朱雀「だふぅっっっ!!!」
月読の足の裏がちょうど朱雀の腹に命中し、飛び込んできたスピードに月読の蹴りのスピードが重なり、朱雀は腹から背中に突き抜けんばかりの衝撃を食らった後、ボロ雑巾のように体勢を崩しながらながら畳の上に落下した。
どどーーーん!!
重い音を立てて落下した後、朱雀はまだ少し体をピクピクさせていたが、やがて動かなくなった。
月読「はぁっ、はぁっ、はぁっ、な、なんだこいつは・・・!?」

月読は布団の上に座り込んだまま、肩を上下させ、荒い息を吐いている。
片方の手は無意識に胸の上に添えられ、心臓の激しい鼓動を感じ取っていた。
興奮が少し収まった後、胸に添えられていた片手をなにげなく目の前に持ってくる。
月読「むっ、これは・・・」
月読はもう片方の手も目の前に持ってきて、開いたり閉じたりしてみた。
月読「アタシの手じゃない・・・肌も白いし、胸は・・・」
目の前で開いたり閉じたりしていた手で、そのまま自分の胸を鷲掴みにした。胸の大きさは平均的で、手のひらで包んでまだ少し余る程度だ。ブラのカップでいえば、Bぐらいだろうか。
月読「前のほうが大きかったわね。ま、日本人に胸の大きさは期待してなかったけど。あと、髪は・・・」
月読は片方の手で胸を揉みながら、もう片方の手で頭の横あたりの髪に指を通し、そのまま手を下ろして指で髪を梳いてみた。ストレートのロングである月読の髪は、まったく指にひっかかることなく、さらに指の間に伝わる感触もとても柔らかいものであった。
月読「黒髪も、こうして見てるとけっこういいわね。ふふふ、入れ替わりは無事成功したようね」
月読は髪を梳いていたほうの手で、頬にかかっていた髪をかきあげ、ニヤニヤと、いやらしい笑みを浮かべた。




続く。



後書き。

この話は「荻野真」先生が描かれている漫画「孔雀王」を元ネタにして書いています。
「孔雀王」はいくつかのシリーズがあって、「孔雀王」「孔雀王退魔聖伝」「孔雀王 曲神記(まがりがみき)」の3作品があり、3つめの「曲神記」は現在も連載中みたいです。

私が漫画で読んだことがあるのは最初の「孔雀王」と「孔雀王退魔聖伝」の途中までです。「孔雀王」はアニメにもなっていて、アニメ版も少しだけですが見たことがあります。
私が書いた話は、2つ目の「孔雀王退魔聖伝」の中のあるエピソードを参考にしています。


注!ここから先の文章に、ちょっとグロい(気持ち悪い)表現があります。生理的嫌悪感をもよおすような表現が苦手な方は、ここから先の文章を読まないようにしてください。





ヨーロッパから、吸血鬼の一族が日本に入り込んできていた。目的は、霊力の高い人間の皮を奪うため。吸血鬼の一族は一般的なイメージの吸血鬼とは違い、本体はドロドロの液体状の身体を持ち、ゾンビのような外見をしている。そして人間の皮を奪ってその中に入ることで、見た目には人間そっくりになることができる。
吸血鬼が皮を奪うには、まず自分の牙で相手の身体に噛みつく。噛まれた人間は、噛まれた箇所からだんだん中身だけが液化していき、身体の外に流れ出す。皮はくしゃくしゃになるが、そのまま残る。吸血鬼は自分の身体から、ドロドロの液体の本体を放出させ、カラッポになっている相手の皮に入り込む。ドロドロの本体が皮に完全に入ると、外見は完全にその人本人になる。
皮を奪われた人間はドロドロの液体になってしまい、ある程度は人間に近い形になることもできるが、この状態では日の光を浴びると消滅してしまう。生き延びたければ、誰か他の人間の皮を奪うしかない。もうこうなると、吸血鬼に噛まれた人間は人間ではなく、吸血鬼そのものになってしまう。
そして吸血鬼の中でも特に位が高く、組織的に行動している者達もいた。彼らは霊力の高い人間の皮を厚め、自分たちの「神」を甦らせようとしていた。
そんな、位の高いエリート吸血鬼のうち、美人で高飛車な女吸血鬼がいた。その女は日本の裏高野にある女人堂の主「月読」に目をつけ、彼女の皮を奪おうとする。女人堂を襲撃する女吸血鬼。女人堂にいた女達はほとんど、女吸血鬼の部下の吸血鬼に、皮を奪われてしまった。女吸血鬼は月読に会う。月読の持つ高い霊力と、きめ細かい肌が気に入った女吸血鬼は、さっそく月読の皮を奪おうとする。しかし、そのときたまたま月読に招待され、女人堂に居合わせていた裏高野の退魔師・孔雀の活躍もあり、女吸血鬼は月読の皮を奪うことに失敗し、そのまま撤退してしまう。


というお話があったのですが、「女吸血鬼(名前忘れました)が月読の皮を奪おうとして、結局奪えずじまい」という展開が不満だったので、じゃあ自分で「失敗せずに成功した話」を書いてみようと思い、書いたのが「朱雀王」です。

「西洋から来た金髪で高飛車でいかにも魔女な外見の女が、黒髪でストレートのロングで巫女服を着ていて清楚可憐な大和撫子を絵に書いたような女性の皮を奪おうとしている」という、両者のギャップが激しい点がとても気に入りました。
しかし私はどちらかというと皮ものは好きではないので(汗)、皮を奪うではなく、私の好きな「身体を入れ替える」に変更してみました。
主人公は、「孔雀」に似た名前として、字も響きも似ている「朱雀」にしてみました。
月読は、少しぐらいは名前変えようと思ったのですが、「退魔ものに出てきそうな、高貴な身分の女性らしい名前」が思い浮かばなかったので、月読は漢字も読みもそのまま使ってしまっています。
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by irekawari | 2007-08-16 23:55 | 女同士入れ替わり