白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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狙われた少女 その10

狙われた少女 その10



理央「魔王長さまぁ、ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!反省してます!どうか、どうかお許しをををををををををををを!!」
あの後、四葉と椿は小さな子供のように泣きじゃくる理央を引き連れながら、謁見の間から理央の私室に移動した。
椿「うるさい!!子供じゃないんだから早く泣きやめ!それに、どうせ泣くなら元の身体に戻ってからにしなさい!」
理央「ふえ~ん、だ、だって・・・」
椿「だってじゃなーい!」
四葉「ふう、四葉よ、そろそろ我も元に戻りたいのだが、構わぬか?ほら、まずはそのみっともない顔をなんとかしろ」
理央「はひ・・・あひがとうございまふ~」
理央は四葉からハンカチを受け取り、滝のように流れていた涙を拭き、ついでに、涙と共に出ていた鼻水を拭くため、大きな音をたてて鼻をかんだ。
椿(いくら中身が四葉とはいえ、魔王長さまのこのような姿は見たくなかったな・・・しかし、魔王長さまも、自分の身体でこんなことされて少しも怒っていらっしゃらないとは・・・さすがお心が広いというか、寛容すぎるというか・・・)
理央「魔王長さま、ありがとうございました!このハンカチは、きちんと洗って必ずお返ししますから!」
四葉「いらぬ。どうせそれはお前のだ」
理央「あそっか、これあたしのか。どうりで見たことあるデザインだと思った」
椿「ほら、私が預かっといてあげるから、あんたはさっさと元に戻らせてもらいなさい」
理央「あ、隊長、ありがとうございます~」
理央は椿に鼻水まみれのハンカチを手渡した。
椿「うわっ・・・」
その生暖かく水分混じりまくりのハンカチを手にした途端、預かるといったことを後悔した椿であった。

四葉「椿よ、さっきも言ったがお前はもう休んでよいのだぞ?あとは我と四葉が入れ替わればそれで終わりだ、椿が残っている必要はあるまい」
椿「いえ、私はこいつの上司ですから・・・最後まで見届けさせてください。事が済んだら、私からも直接お仕置きをしたいですし」
理央「ひ、ひえええっ!たいちょう~痛いのはいやですよ~」
椿「甘えるな!自分がしでかしたことの重大さをその身で思い知れ!!」
理央「ひえ~ん」
四葉「まあ、そこまで言うなら残っていても私は構わん。大して時間もかからずに終わるだろうからな」
そう言って四葉は腰かけていたベッドから立ち上がり、床にうずくまっている理央に手を差し伸べた。
四葉「ほら、四葉、立て。入れ替わるぞ」
理央「は、はい・・・」
理央はまた涙があふれそうになっている目をこすりながら、片方の手で四葉の差し伸べている手をとり、立ち上がった。

椿(そういえば、魔王長さまと四葉はどうやって入れ替わったんだろう?)
魔王長と四葉が最初に入れ替わったときの現場を見ていない椿の頭に、当然の疑問が浮かんできた。

四葉「ほら、もっと寄ってこい。入れ替われんだろう」
理央「は、はい~」
部屋の中央に立っている二人は向かい合ったまま、互いの手が届くぐらいまでの距離まで近づいた。
そして四葉が理央の背中に手を回し、ぐっと自分のほうに引き寄せた。
椿「え!?」
四葉と理央の身体が密着し、顔と顔も、お互いの息がかかりそうなぐらい接近している。
理央のほうが背が高いため、理央は四葉を見下ろし、四葉は理央を見上げる格好になっている。
椿「魔王長さま、な、な、なにを・・・!?」
四葉「ん?我はこうやって口づけを交わすことで、相手と入れ替わることができるのだ。唇と唇を触れ合わせるだけのことだ、別に大したことではあるまい?」
四葉は顔だけを椿のほうに向けて答えた。
椿「た、た、た、大したことですよぉぉぉぉぉ!!」
四葉「いいから、黙っていろ。気が散る」
四葉はまた顔を理央のほうへ向き直し、さっきより、さらに顔を理央のほうへ近づけた。
理央「に、2回目でも緊張しますよぉ・・・」
まだ理央は情けない声を上げていたが、唇と唇が触れ合うほどの距離になると、すっと目を閉じ、さらに自分も四葉の背中に手を回した。
椿(な、な、なんでそんな雰囲気出してんのよ四葉ぁ!!)
四葉「では・・・入れ替わるぞ」
四葉はすっと目を細め、口の端を吊り上げ、ニヤリと微笑むと、足のかかとを上げてつま先立ちし、自分も目を閉じて、理央の唇に自分の唇を重ねた。

椿(うわーーーーーーーーーーーーーーーーーー)
椿は口元を両手で押さえて、声も出せないまま顔を真っ赤にして立ちつくしていた。



しばらく四葉と理央は口づけしたままだったが、時間にして三十秒ぐらい経った後、二人とも目をゆっくりと開き、やがてどちらからともなく手を離し、お互い向かい合ったまま、一、二歩ほど後ろに下がった。

静寂が支配する部屋の中に、ごくりという、椿のつばを飲み込む音が響く。

椿「魔王長さま・・・?も、元に戻られた・・・のでしょうか・・・?」







続く。
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by irekawari | 2007-07-23 23:54 | 女同士入れ替わり