白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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亡国の王女と女傭兵の入れ替わり

大国が小国を滅ぼすのが当たり前の、群雄割拠の時代。
大国・ザウート国が辺境の小国・ミカサ国に攻め入り、首都にある王城を占拠、国政を司っていた王族は全て殺された。
しかし、第一王女であるアイリーナ姫だけは城からの脱出に成功していた。
アイリーナ姫はその手に王国の象徴・宝剣マスターソードを持って、ザウート国への復讐を誓い、逃亡を続けている。

しかしアイリーナ姫が城を脱出して1時間後。
姫はあっさりと敵兵にみつかった。
兵の名はソニア。ザウート国に傭兵として雇われているだけで、ザウート国の正式な兵士というわけではない。
ソニアは漆黒の闇のようなアーマーをみにつけている。アーマーは身体にフィットするようになっているので、アーマーをつけていても彼女の豊満な胸や細い腰、きゅっと締まった腰などがよく分かる。
ソニアは傭兵としてかなりの実力者であり、さらに実力のわりに若く、美しいことから名前と顔がかなり知れ渡っていた。

ソニア「あたしは傭兵のソニア。あんた、アイリーナ姫だろ?そんな目立つ格好じゃ、すぐみつかっちまうよ」
アイリーナ姫はドレスを着たままで、さらに巨大な剣・マスターソードを持っている。たしかにこれは目立つ。
アイリーナ「お願いです、傭兵さん、そこを通してください!私は父上や母上の仇をとらないといけないのです!」
ソニア「だめだね。姫さんには多額の賞金も懸けられているんだ。そんな美味しい金ヅルを見逃すわけないだろ?さあ、あきらめな」
アイリーナ「仕方ありません・・・この手は使いたくなかったのですが」
ソニア「なにブツブツ言ってるんだ?さあ、まずはその剣をよこせ」
アイリーナはソニアに、持っていたマスターソードを手渡した。剣は鞘に収まったままである。
ソニア「これがマスターソードか。なんかゴテゴテした飾りばっかで、あんまり斬れそうにないな。ま、これもあたしが売っ払っといてやるよ」
ソニアがマスターソードに視線を向けているそのとき。
アイリーナ「今ですわ!」
ソニア「な、なんだ!?」
アイリーナが突然叫んだので、ソニアは慌てて剣を持ったままアイリーナのほうを向いた。

アイリーナ「チェーーーーーーーンジ!!」

おとなしそうなアイリーナ姫が、姫らしからぬ大声で叫んだかと思うと、突然アイリーナとソニアの身体が光に包まれた。
そしてアイリーナの口から白い閃光が飛び出し、驚きのあまり口を開けていたソニアの口に入っていった。
すぐさま、今度はソニアの口から黒い閃光が飛び出し、口を開けたままのアイリーナの口へと入っていった。
白い閃光と黒い閃光が消えると、アイリーナとソニアを覆っていた光もゆっくりと消えた。

アイリーナ「な、なにが起こったんだ!?」
ソニア「ふう・・・成功ですわ」
アイリーナはなにが起こったのか分からず慌てふためき、ソニアは剣を持ったまま片方の頬に手をあて、安堵のため息をついた。

アイリーナ「あ、あたしがいる!?」
ソニア「ソニアさん、たった今、私と貴女の身体を入れ替えさせてもらいました」
アイリーナ「な、なんだって!?身体を入れ替えた!?」
アイリーナ姫は慌てて自分の身体を見たり、ドレスを手で触ったりした。
アイリーナ「あ、あたしがアイリーナ姫になってる!?」
ソニア「我が王家に代々伝わる、入れ替わりの秘術です。本当は使いたくなかったのですが・・・仕方ありません」
アイリーナ「おい!あたしの身体を返せよ!」
ソニア「これで、私はミカサ王家の生き残りとして狙われることはありません。それに、私のひ弱な身体では、このマスターソードを扱うことはできなかったでしょう。でもソニアさんの鍛えられた傭兵としてのこの身体なら、マスターソードも扱うことができるでしょう。この身体は、無念の思いで散った父上と母上、そして王家の者たちの無念を晴らすため、大事に使わせていただきます。それでは、ごきげんよう」
ソニアはマスターソードを抱えたまま、走り去っていった。

アイリーナ「待てよーーーっっ!人の話聞いてないだろーーーーーっっ!!」
アイリーナもソニアを追いかけようとしたが、ドレスのスカートの裾を踏んでしまい、その場で転んでしまった。
アイリーナ「な、なんだ、ドレスってこんなに動きにくいのか」
アイリーナはまた立ち上がったが、そのときには既にソニアの姿は見えなくなっていた。
アイリーナ「おいおいどうするんだよ、ひょっとして今度はあたしがアイリーナ姫として命を狙われることになるのか?こんな貧相な身体で、武器ひとつもない状態で?」

突然、アイリーナ姫の身体と入れ替えられてしまったソニアは、途方に暮れていた。




完。
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by irekawari | 2007-07-10 08:00 | 女同士入れ替わり