白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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ダイコとショウコ 姉妹の入れ替わり

ダイコはゴの国のとある名家に生まれた。
4年後、ダイコの妹である、ショウコが生まれた。
ダイコ・ショウコ姉妹は特に病気などにかかることもなく、健康に育っていった。
姉のダイコは醜い、とはまではいかないが、容姿は人並みだった。代わりに幼い頃から勉強ができたため、周りの大人からは将来を期待されていた。
妹のショウコは姉とは反対に、勉強は人並み・・・というかやや悪いぐらいだったが、少女らしい可愛い、愛らしい容姿だったため、幼い頃から求婚する男が絶えなかった。
ダイコとショウコは実の姉妹だが、年が離れているし、性格もかなり違うため、一緒に暮らしていてもほとんど交流はなかった。
ダイコは、愛らしい容姿というだけで男共にちやほやされている妹に対して嫉妬の気持ちはあったが、自分は勉強ができるので、得意分野で頑張ればいいと思い、妹のことはことさら気にしないようにしていた。

ある日、ダイコとショウコの父の部下であるゼンソウという男が、家にやってきた。
ゼンソウは数々の戦で功績をあげている有能な武将で、さらに、美形だった。
ダイコは父から紹介されたゼンソウに会い、一目惚れした。

ゼンソウ「ダイコ殿はそのお年で数々の書物を残しているそうですね、凄いです」
ダイコ「い、いえそんな・・・私はただ、好きでやっているだけです」
ゼンソウ「勉強ができる、知的な女性は私は好きですよ」
ダイコ「そ、そうですか・・・」

その日以来、ダイコは一層勉学に励むようになった。


しかし、ダイコが20歳、ショウコが16歳になった年に。
ダイコとショウコの父によって、ふたりはそれぞれ結婚を命じられてしまった。
いわゆる政略結婚だが、敵国に嫁がせるのではなく、自分の配下に、自身の娘と嫁がせる、というものだった。

そしてなんと妹のショウコの嫁ぎ先は、ダイコが一目惚れして今も恋い焦がれている、あのゼンソウだった。
ダイコはゼンソウとはまた別の武将に嫁がされることになった。

なぜ妹のショウコなのか。
ダイコは運命を呪った。

そして、あくまで噂だが、人づてにダイコはとんでもないことを聞かされた。
父が、ゼンソウに娘二人のうちどちらかをやろう、と言ったとき、ゼンソウはショウコを選んだというのだ。
なぜ。
あの日あの時、まるで私のことを好いてくれているようなことを言ってくれたのに。
あの言葉を頼りに、さらに勉学に励んできたというのに。
やはり男は、頭がガチガチに凝り固まった可愛げのない女より、愛らしい容姿で、愛嬌のある女のほうがいいというのか。

ダイコは絶望したが、恨みの矛先をゼンソウに向けることはなかった。
ダイコの恨みは、自身の妹であるショウコに向けられた。




続く



後書き。

ダイコ・ショウコ・ゼンソウは「三国志」より。

「ダイコ」は孫権と歩夫人の娘、「孫魯班(そんろはん)」より。字は「大虎(だいこ)」。

「ショウコ」は孫権の次女、「孫魯育(そんろいく)」より。字は「小虎(しょうこ)」。

「ゼンソウ」は呉の武将の「全琮(ぜんそう)」より。

名前を借りただけなので、人物関係などは史実とは違っています。
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by irekawari | 2007-07-05 23:55 | 女同士入れ替わり