白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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美人の悪妻とブスの使用人の入れ替わり 前編

スティーブは貧乏な生まれだったが、勉学と労働に励み、自分の会社を興して成功し、やがて若くしてこの国での大金持ちの1人として数えられるほどになった。
大会社の若社長になったスティーブだが、私生活は一般人と変わらないぐらいの、実に質素なものだった。
自宅も、何の変哲もない、ごく普通の一軒家で、スティーブはそこで一人暮らしをしている。使用人はいない。
やがてスティーブはレイラという美しい女性と知り合い、恋に落ち、結婚した。
結婚はしたが、相変わらず社長業も忙しいため、自宅で家事をしてもらうために使用人を一人雇った。使用人の名はユーリ、女性。ぽっちゃり体型で、顔は・・・おせじにも美人とはいえない。しかし家事は完璧といっていいぐらいできるし、細かいことなど、とてもよく気がつく女性で、スティーブは彼女になら、安心して家を任せられると思った。

仕事で成功を収め、美人の女性を妻にすることができて、スティーブの人生は順風満帆といえたが、結婚後、早くも問題が発覚した。
レイラは美しいが、ただそれだけの女性だった。しかも、レイラはスティーブの莫大な財産が目当てで結婚したのだった。

レイラ「わたしはあなたを愛してなんかいないわ、わたしが愛しているのはあなたのお金だけ。わたしが贅沢な暮らしができるように、お仕事だけは頑張ってね」

スティーブは騙されたと思い、離婚しようとしたが、レイラが離婚を受け入れなかった。それどころか、離婚するのであれば莫大な額の慰謝料を要求する、と言ってきた。
スティーブはもう妻のことはあきらめ、極力関わらないようにし、仕事に専念した。
レイラはレイラで夫に干渉されることもなく、夫の財産を使って、贅沢三昧な暮らしをした。
スティーブとレイラは結婚はしているが、完全に別居状態だった。レイラがスティーブの自宅に来ることもほとんどなかった。めったに会わない二人なので、当然性行もないし、子供もいなかった。

せっかく結婚したのに妻とはほとんど会わないスティーブだったが、代わりに自宅の使用人・ユーリとはほぼ毎日顔を合わせていた。
スティーブはかいがいしく自分の世話をしてくれるユーリにだんだん惹かれていった。
レイラという、顔や姿は美しいが金にしか興味がないという心の汚い女性を見てきているだけに、スティーブにとっては、ユーリのあまり美しくない容姿は全く気にならなかった。

ユーリ「旦那さま、朝食の用意ができました」
スティーブ「ありがとう、ユーリ。それと、その旦那様という堅苦しい呼び方はやめてほしいと言ったじゃないか。スティーブでいいよ」
ユーリ「そ、そんな、私はただの使用人ですから、旦那様をお名前でなんて呼べません」
スティーブ「固いなぁ、ユーリは。まあ、そこまで言うならいいけど。それじゃあ、いただきます」
ユーリ「奥様、昨日もお帰りになられませんでしたね」
スティーブ「レイラのことはもういいよ、僕もあきらめてる。今の僕には、ユーリがいてくれたらそれでいい」
ユーリ「だ、旦那様・・・」
ユーリは思わず赤面してしまい、うつむいてしまった。
スティーブはそんな照れているユーリを見て、可愛いと思った。

一緒に暮らしているうちに、次第に、スティーブの中でユーリの存在が大きくなっていった。
もはや主と使用人という関係ではない、スティーブはユーリを、一人の女性として愛するようになっていた。
ユーリもまた、スティーブのそんな気持ちに気付いていた。二人は既に両思いだった。
しかし、スティーブには現在、レイラという妻がいる。
このままスティーブがユーリを愛したとしても、それは不倫ということになってしまう。
スティーブは何度もレイラに離婚に応じるよう求めたが、レイラは頑として反対した。
レイラにしてみれば、スティーブは美味しい金ヅルなのである。一度贅沢な暮らしを覚えてしまいえば、なかなか普通の暮らしには戻れない。そう簡単に離婚はできない。

このままでは、愛のある者同士が不倫という関係で、愛の無い者同士が夫婦、という理不尽な関係が続いてしまうことになる。スティーブはなんとかしてレイラと離婚し、ユーリと結婚して、今度こそは幸せな結婚生活を送りたいと思っていた。





ある日、ユーリは買い出しのため、街に出かけた。
そしてレイラも偶然、この街に来ていた。
レイラが歩いていると、老婆が一人往来の真ん中でしゃがみこんでいるのが見えた。なにやら苦しそうにうなっている。
レイラ「ちょっと婆さん、そこどいてよ。通れないでしょ」
老婆「おお、すみません若い方、歩いていたらうっかり転んでしまって、打ちどころが悪くて足の骨が折れてしまったようなのじゃ。すまんが、病院まで連れて行ってくれんかのう」
レイラ「はぁ?そんなことできるわけないでしょ、自分で救急車呼びなさいよ。あたし急いでるんだから、そこどいて!」
レイラはしゃがんでいる老婆を手でムリヤリ押しのけ、自分は振り返りもせずスタスタと歩き去ってしまった。
老婆「おお、いたたた・・・最近の若いもんはみんな冷たいのう」
老婆が往来の端で痛みに耐えながら独り言を言っていると、そこへちょうどユーリが通りかかった。
ユーリ「おばあさん、大丈夫ですか?どこか痛いのですか?」
ユーリは心配そうに老婆に声をかけ、しゃがみこみ、老婆の容態を見た。
老婆「うっかり転んでしまって、足の骨が折れたようなのじゃ」
ユーリ「わあ、すごく腫れているじゃないですか!早くお医者さまに見てもらわないと。私につかまってください、私が病院までお送りします」
老婆「おお、そうか、すまんのう。すぐ近くにワシがよく診てもらっている病院があるから、そこへ連れていってもらえんかのう」
ユーリ「わかりました、それじゃあ、私の背中に乗ってください」
ユーリは老婆をおぶさり、近くの病院まで連れて行った。

老婆「お嬢さんありがとう、おかげで怪我のほうも思ったほど大したことなさそうじゃ」
ユーリ「いえいえ、私はおばあさんをここまでお運びしただけですし。怪我、大したことないみたいで、よかったですね。よろしければ、家までお送りしますよ?その足じゃ、帰るのも大変でしょう?
老婆「いやいや、もう大丈夫じゃよ。家族に連絡して、迎えに来てもらうことになっとるから」
ユーリ「あ、そうなんですか」
老婆「すまんかったのう、お嬢ちゃんも用事があったんじゃないのかい?」
ユーリ「いえ、私はそんな急ぎの用事じゃないですし、気にしないでください」
老婆「そうかえ?ふむ・・・気に入った!今時珍しい、出来たお嬢さんじゃ。よし、ワシがお礼として、何でも願いをかなえてやるぞ」
ユーリ「え、な、なんでも、ですか?」
老婆「そう、なんでもじゃ。ワシはこう見えても実は神様なんじゃ。人間の願いはなんでもかなえてやれるぞ」
ユーリ「・・・・・・」
老婆「あ、信じておらんな!」
ユーリ「い、いえ、そういうわけでは。でも私、別にかなえてほしい願いがあるわけじゃないし・・・」
老婆「なんかあるじゃろう。大金が欲しいとか、イイ男に囲まれてハーレムを作りたいとか」
ユーリ「は、ハーレムはちょっと・・・」
老婆「それじゃあ、もっと細くて、スタイル良くて、顔も美しい美人になりたいとか思うじゃろう?しわくちゃのワシがこんなこと言うのもなんじゃが、お嬢ちゃん、どちらかというとブスじゃろう?ワシなら、お嬢ちゃんを世界一の美人にすることもできるぞ」
ユーリ「いえ私は・・・今の私が分相応だと思っていますから。そりゃあ、もっとやせてて、美人になりたいって思うこともあるけど、もっと大切なことがありますし。そうですね・・・願いというほどじゃないですが、私には好きな人がいるので、その人とずっと一緒に暮らせたらいいな、って思いますね」
老婆「ふむ、好きな人とずっと一緒にか・・・ふむ、分かった。その願い、かなえてやるぞ」
ユーリ「あはは、楽しみしていますね、おばあさん」
老婆「むむ・・・お嬢ちゃん、やっぱりワシのこと信じておらんじゃろう?」
ユーリ「そ、そんなことないですよ!」
老婆「冗談じゃよ、冗談。ここまで連れてきてくれて、本当にありがとう。それじゃ、迎えが来たみたいだから、ワシはもう失礼するよ」
ユーリ「あ、おばあさん」
ユーリも改めて老婆にお別れを言おうとしたが。
いつの間にか、老婆の姿は見えなくなっていた。
ユーリ「おばあさん・・・もう言ってしまったのかしら」
足をケガしたままなのでそんなに早く歩けるはずもないのだが、ユーリはあまり深く考えないようにした。なんとなく、不思議な雰囲気の老婆だったな、とユーリは思った。





スティーブはついに最終手段として、もし自分が死んでも、遺産は全てユーリのものになるよう遺言状を書いた、それがイヤなら離婚に応じること、離婚に応じてくれれば、遺産はきちんと分配する、とレイラに伝えた。

レイラは、既にスティーブとユーリの仲は知っていた。
そうまでして自分と離婚して、あの不細工な女と結婚したいのかと、レイラは怒った。
レイラは、ユーリがいなくなれば、今まで通り自分はスティーブの妻として、贅沢な暮らしを続けていけると考えた。
邪魔者のユーリを消す。
レイラは、ついにその考えを実行に移した。レイラは殺し屋を雇い、まずはユーリをスティーブの自宅から誘拐した上で、秘密の場所で殺害するように計画を立てた。


ユーリは殺し屋に誘拐され、今は使われていない工場跡に連れてこられた。
そこにはレイラも来ていた。
ユーリ「お、奥様、どうしてここに・・・」
レイラ「ふふふ、今回の誘拐を指示したのはあたしよ。あなたにはここで死んでもらうの。凶悪な誘拐犯に殺された、ということでね」
ユーリ「わ、私を!?ど、どうして私なんかを・・・」
レイラ「とぼけてんじゃないわよ!スティーブに好かれまくっているくせに!こんなデブでブスな女のどこがいいのか理解できないわ。あなたみたいなブス、見てるだけでも不快だから、さっさと死んじゃってよ。さあ、殺っちゃって」
男「OK。くくく、お嬢ちゃん、今度生まれ変わるときは美人になるよう祈っといてやるよ」
ユーリ「い、いや、助けて、スティー・・・」
工場内に銃声が響き渡った。
ユーリは静かにコンクリートの床に倒れた。

レイラ「ありがとう、助かったわ。それじゃ、これが約束のお金よ」
レイラは持ってきたトランクを殺し屋の男に渡した。
男はすぐにトランクを開け、中に札束がぎっしり詰まっているのを確認した。
男「うん、本物だな。たしかに受け取ったぜ」
レイラ「それじゃあ、当然だけどこのことは他言無用よ」
男「ああ、約束する。ただし、あんたにも黙っていてもらうけどな」
殺し屋は今度はレイラに拳銃を向けた。
レイラ「な、なんの真似!?あたしだって当然あんたのことはしゃべったりしないわよ!そういう約束でしょう!?」
男「たしかにそういう約束だったが・・・ここであんたを殺っといたら、より確実に口封じできるよなぁ?殺し屋の俺に、一人でノコノコついてくる、あんたがマヌケなんだよ」
レイラ「や、やめて、金ならもっとあげるから、命だけは・・・」
レイラは殺し屋に背を向けて走り出した。
殺し屋は逃げるレイラに躊躇なく狙いを定めた。

工場内に二度目の銃声が響く。

レイラ「うああぁっっ!!」
撃たれて、血を流しながら倒れるレイラ。
ユーリとは違い、走っている最中だったためか殺し屋も急所を狙うことができなかったようで、即死にはならなかった。
しかし、殺し屋はとどめをさすためにゆっくり近づいてきている。もう逃げることもできない。
男「あっちのデブのお嬢ちゃんと一緒に、仲良く天国に行きな」
殺し屋が再びレイラに拳銃の狙いを定める。
レイラ「こ、これを見なさい」
レイラは息も絶え絶えになりながら、右手に握られた小さな丸い物体を男に見せた。
男「なんだ、それは」
レイラ「小型の・・・は、発信器よ。数分後にはご・・・護衛の者が駆けつけてくるわ。あんただって・・・もう逃げられないわよ」
男「ちっ、この女!!」
男は腹いせにもう一発、レイラに向けて発砲した。
レイラ「ぐぁ・・・あ・・・・」
レイラは小さく呻いた後、言葉を発しなくなった。その身体からは、赤い血がどくどくと流れている。
殺し屋の男はトランクを片手に持ったまま、走り去った。

レイラが持っていた発信器はたしかに本物で、自身の危機のとき、自身の現在位置を知らせ、さらに助けを呼ぶためのものだ。しかし、「数分後に護衛がやってくる」というのは自分が助かるためのハッタリだった。殺しの現場に立ち会うのだから、当然、誰かに知られてはまずい。そのため、今は護衛の者は近くにいない状況だった。
10~15分ほど経って、ようやく護衛の者が到着した。血まみれで倒れているレイラを見て、すぐに救急車が呼ばれた。そしてレイラの近くで、同じように血まみれで倒れているユーリも発見された。まだ息があるレイラと違ってユーリは即死状態だったが、護衛の者の中にユーリのことを知っている者がいたので、ユーリも一応、レイラと一緒に救急車で病院まで運ばれた。

レイラとユーリが病院に運ばれたことは、スティーブにも伝えられた。
スティーブは仕事を放り出し急いで病院に向かった。

スティーブが病院に着くと、二人は手術室で手術を受けていることを知らされた。
しかし、急所に弾丸を受けていないレイラは助かりそうだが、ユーリは即死状態だったので手のほどこしようがなく、なんとか蘇生措置をしてみているが、ほぼ確実に助からないことを、スティーブは医者から聞かされた。

スティーブ「それでも、それでもお願いします!妻も・・・大事ですが、ユーリは僕にとって妻以上に大切な人なんです!先生、宜しくお願いします!」
医者「わかりました、手は尽くしてみますが、期待はもたないほうがいいですよ」
医者はそう言って、また手術室の中へ戻っていった。

「手術中」の赤いランプが点灯している手術室の前で、スティーブは一人椅子に座ってうつむいたまま、ユーリになんとか助かってほしい、と祈っていた。
老婆「あんたがユーリちゃんのご主人様ってやつかい?」
突然、誰かがスティーブに声をかけてきた。
スティーブが顔をあげると、そこには見知らぬ老婆がすぐそばに立っていた。
スティーブ「だ、誰ですかあなたは」
老婆「ワシはユーリちゃんに困っているところを助けてもらったことのある者じゃよ。ところで、あんたじゃろ?ユーリちゃんが好きな男って」
スティーブ「え!?そ、それは・・・そうですが、なんなんですか、あなたは?申し訳ないですが、今はそれどころじゃないんです」
老婆「安心おし。ユーリちゃんは助かるよ」
スティーブ「な、なんですって!?ユーリが助かる!?」
老婆「ユーリちゃんに伝えといてくれんか、約束は果たした、とな。それじゃ、お幸せにな」
スティーブ「な・・・お、おばあさん!?」
老婆は、年寄りとは思えないほどしっかりした足取りで、足早に廊下を歩き去っていってしまった。



謎の老婆が去ってからさらに一時間後。
「手術中」の赤いランプが消え、さっき一度話した医者が出てきた。
スティーブ「先生、ユーリは・・・助かったんでしょうか!?」
スティーブは自分の気持ちを偽ることなく、真っ先にユーリの名を出した。
医者「残念ながら・・・手は尽くしたのですが・・・」
スティーブ「うっう・・・あああああああああ!!」
病院の廊下に、スティーブの泣き声がこだました。

レイラのほうは出血は激しかったが銃弾は綺麗に身体を貫通していたし、急所にも当たっていないため、意外と軽傷で済んだようだ。あとは意識の回復を待つだけになっていた。
スティーブは、次の日の朝、レイラが意識を回復したとのことで、レイラが入院している病室までやってきていた。

最愛のユーリを失ったことで、スティーブは絶望に打ちひしがれていた。
本当はレイラに会うような気分ではなかったのだが、あのようなどうしようもない女でも、一応は自分の妻だ、ということでほとんど義務的な気持ちだけで、スティーブはレイラと面会することにした。

スティーブは病室のドアを開け、中に入った。
レイラはまだ病室のベッドの上で眠っていた。身体のあちこちに包帯が見えるが、たしかにあまり重傷ではなさそうだ。歩くぐらいなら、すぐにでもできそうな感じに見える。
レイラはスティーブが入ってきたときのドアの音で目が覚めたのか、ゆっくりと目を開け、天井を向いていた顔をスティーブのほうに向けた。

スティーブ「レイラ、身体の調子は・・・どうだい?」
レイラはしばらくの間返事をせず、ただ黙ってスティーブの顔をながめていた。初めは無表情だったその顔に、喜びの表情が浮かんできた。
スティーブは驚いた、最近ではこんな風にレイラに微笑まれたことなどなかったからだ。
そしてレイラの次の一言で、スティーブはさらに驚くことになった。


レイラ「旦那様・・・!」


スティーブは耳を疑った。声も、姿も、たしかにレイラなのだが、その慈愛に満ちたような優しい呼び方は、まるでユーリのようだったからだ。
それに、レイラは間違ってもスティーブのことを「旦那様」と呼んだりしない。

スティーブ「お、お前・・・い、いや君は・・・ま、まさか・・・ユーリ・・・なのか?」
レイラ「はい・・・私はユーリです・・・また旦那様にお会いすることができただけでも、私は・・・私は・・・」
レイラは感極まったのか、ついには嬉しい涙を流し始めた。
これは、もう間違いない。
しかし、こんなことが本当に起こるのか・・・!?
スティーブの心に驚きと戸惑いの感情が嵐のように渦巻く。
しかし、やがてあるひとつの感情に結びつく。
姿はどうあれ、ユーリは生きていた、ユーリは助かったのだ。
スティーブ「ユーリ、良かった・・・!」
ユーリ「だ、旦那様・・・!」
スティーブはベッドで横になっているレイラを傷が痛まないよう優しく抱き起こし、しっかりと、抱き締めた。
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by irekawari | 2007-07-04 23:52 | 女同士入れ替わり