白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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リーゼ王女とメイド・マリアの入れ替わり

リーゼ「さあマリア、今日もアレ頼むわね」
マリア「またですか、姫様」
リーゼ「マリアのくせにつべこべ言わない!さあ、入れ替わるわよ」

リーゼ王女は、直属のメイド・マリアを抱き締め、キスをした。

マリア「ぷはぁっ、よし、今日も成功ね」

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キスを終えた後、マリアのほうから身体を離し、マリアは肩にかかっていた髪を両手でかきあげた。

リーゼは「入れ替わりたい」と念じながらキスすることで、相手と身体を入れ替えることのできる特殊能力の持ち主だった。
王女は城の外に出てはいけない、そのため、毎日が退屈の連続だ。リーゼはこの入れ替わりの能力を使って、時々マリアと入れ替わり、マリアとして城の外に遊びに行ったりして、気晴らしをしていた。
ちなみにこの特殊能力は、「身体」自身が持っている能力であるため、元に戻るときは、リーゼの身体に入っているマリアが「入れ替わりたい」と思いながら、リーゼの精神が入っているマリアの身体にキスするようになっている。

最近は二人が入れ替わる回数もだんだん増えてきた。

マリア「それじゃ、今日も遊びに行ってくるわね」
リーゼ「あの、私のメイドとしての仕事もあることをお忘れなく」
マリア「わかってるわよ、うるさいわね。適当にやっとくから安心しなさい!じゃあね」

マリアが部屋から出て行った後、リーゼ王女は溜息をついた。

リーゼ「姫様が私の身体で好き勝手するものだから、私が仕事サボッていると皆に思われてしまうわ。せっかく王女直属のメイドという最高の職に就けたと思ったら、肝心の姫様がこんなワガママ娘だったなんて。このままでは、私は職務怠慢で解雇されてしまうわ。そうしたら、私の代わりに誰かが姫様直属のメイドになるわ。姫様にとっては、気晴らしのために入れ替わるのであれば、メイドが誰であろうと問題ないに違いないわ」

リーゼ王女は考え込みながら、部屋の中にある鏡の前に立った。

リーゼ「くくく、でもそれも今日までよ。なぜ今までこうしなかったのかしら。あのワガママ娘には一生私で居てもらうわ。そして私が王女リーゼになるのよ」

鏡の中のリーゼは、とてもいやらしい笑みを浮かべていた。




買い出しの仕事に合わせて、城の外で遊びまわっていたマリアは、夕方になり、また城門から城に入ろうとした。

マリア「お仕事ご苦労さま、じゃ、入るわね」
兵士「待て、お前はマリアだな?」
マリア「私はリーゼよ、・・・じゃなかった、ええ、マリアよ。それがどうかしたの?早く中に入れてよ」
兵士「リーゼ王女さまより、マリアは本日付けで解雇したと聞かされている。城の中に入ることは許可できん」
マリア「な、なんですって!?そんなことあるわけないでしょう!?リーゼは私なんだから!」

兵士はマリアを見て、なにを言っているんだこの女?という顔つきをした。

マリア「これはなにかの間違いよ!マリアを・・・じゃなかった、リーゼ王女をここに呼びなさいよ!なんで解雇したか、問い詰めてやるわ!」
兵士「バカな、そんなこと出来るわけないだろう?解雇された身で、王女さまを呼び出せなどと、偉そうな口をきくな!」

ちょうどそのとき、城門のところにリーゼ王女がやってきた。

兵士「ひ、姫様!?なぜこのようなところへ・・・」
リーゼ「マリアに最後の別れを言いに来たのよ」
マリア「マリア、あんた・・・こんなことして、ただじゃおかないわよ!元に戻ったら、本当にお前をクビにしてやる!」
リーゼ「元に戻る?そんなこと、私がするわけないでしょう?私達は一生、このままなのよ」
マリア「な、なんですって・・・」
兵士「ひ、姫様、いったい何のことを言っているのですか?」
リーゼ「お前が気にする必要はない」

リーゼににらまれた兵士は体をビクッと震わし、姿勢をただし、かしこまった。

リーゼ「じゃあね、マリア。もう一生会うこともないと思うけど」

リーゼは振り返り、マリアに背をみせながら、また城の中へと戻り始めた。

マリア「ま、待ちなさい!私の身体、返してよ!」

マリアはリーゼを追いかけようとしたが、兵士に止められてしまった。

兵士「無礼者!これ以上姫様に無礼を働くと、牢屋行きだぞ!」
マリア「う・・・」

マリアは城門から城の中へと通じる通路を見たが、既にリーゼ王女の姿はなかった。

マリアはとぼとぼと、また街のほうへ引き返し始めた。
しかし、具体的にどこか行くあてもない。
すでに、夕闇があたりを覆いかけていた。

マリア「ど、どうしてこんなことに・・・」





完。



後書き

ちょっと実験的に、頻繁に改行を入れてみました。具体的には、台詞の前後には必ず一行分の空白を入れるようにしてみました。

「メイド」で「マリア」という名前なのは「ハヤテのごとく!」を意識しました。
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by irekawari | 2007-06-30 13:12 | 女同士入れ替わり