白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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シャイニング・ガーディアン 第13話 その4

真希「妖魔なんか!ここから消えちゃってよ!!」
真希が放った第4投が、イザベラのこめかみに当たった。




シャイニング・ガーディアン
~魔法使いは小学6年生~

第13話「真夜中の大決戦!!リリカの一番長い夜」
その4






イザベラはたまらず、真希に背中を見せて逃げ出した。
脇腹の痛みも気にせず、とにかく走り、イザベラは近くの路地へと駆け込んだ。
イザベラが逃げ出したことで、下級妖魔達が形作っていた円陣の一部が欠けた。
真希「今だわ、梨々歌ちゃん、立てる?辛いと思うけど・・・一緒に逃げよう!」
真希はさらにイザベラに投げつけようとしていた石を捨て、梨々歌に肩を貸し、立ち上がろうとした。

梨々歌「ご苦労。よくやってくれた」
梨々歌は小学生の女の子とは思えない重々しい口調で言ったあと、真希の顔面に触れるか触れないかのところで、自分の右手をかざした。
真希「あ・・・」
梨々歌の右手が一瞬、妖しい紫色に発光したかと思うと、真希は突然気を失い、梨々歌のほうに倒れ込んできた。梨々歌は自分の胸に倒れ込んできた真希の上半身を抱えてやりながら、ニヤニヤといやらしい笑みをうかべた。
梨々歌「口で罵るぐらいで十分だったのに、まさか石まで投げてくれるなんてねぇ。最近のガキってこぉわぁい」
梨々歌は愉悦を浮かべた表情のまま、わざとおどけた口調でつぶやいた。

梨々歌「こいつはもう用済みだから、『命のエナジー』を吸い取ったら、そこらへんに適当に放っておいてよ」
下級妖魔たちに真希の始末を指示する梨々歌。衣服に大量の血がついたままだが、さっきまでのように苦しんでいる様子はない。顔色も元に戻っている。リリカの推察どおり、どうやら本当にただの演技だったようだ。
真希に群がる下級妖魔たち。
その様子を尻目に、梨々歌は懐から石を取り出し、呪文の詠唱をする。石から光があふれ梨々歌を包み込む、次の瞬間光は消え、そこには片手に杖を持ち、ガーディアンの姿になったリリカがいた。
リリカは「飛翔」の魔法で空高く飛び上がる。
街が一望できるほどの高さまで飛び上げると、そこにはワン太郎が待機していた。
ワン太郎「その様子だと、上手くいったみたいでふね。妖魔が泣いている顔、ボクも見たかったでふ~」
リリカはワン太郎をさして相手にせず、眼下に広がる街を見下ろして言った。
リリカ「まだまだこんなものじゃないわよ、リリカ・・・もっともっと苦しんで、苦しんで、苦しんでから、死んでもらうんだから・・・」





イザベラは家に向かって歩いていた。息が荒く、足を引きずるようにして歩いている。顔はうつむいていて、足もとばかりを見て歩いている。
額や腕についた傷からの血は止まっていた。
さっきの真希とのやりとりで、体へのダメージは軽微なものだが、心へのダメージが大きかった。
外見はこんな風になってしまったが、仲のいい友達なら、話せば分かってもらえると思っていた。梨々歌の姿をしたイザベラの乱入というアクシデントもあったが、それを差し引いても、「自分を分かってもらえなかった」、さらに、憎しみの目で見られ、石まで投げつけられたことは、リリカの心を深く傷つけた。
イザベラ「あたしがこんな姿だから・・・わかんないのも無理ないよね・・・真希ちゃんは悪くない・・・よ」
歩きながら、独り言をつぶやく。
自分に言い聞かせるように、明るい口調で言ったつもりだが、その表情は暗く沈んでいた。
仲のいい友達でさえ、あんな風になってしまう。
パパとママに会っても、果たして自分を分かってもらえるのか、リリカは、かなり不安になってきていた。
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by irekawari | 2007-06-16 23:40 | 女同士入れ替わり