白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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シャイニング・ガーディアン第13話 続き

前回、サブタイトルが

>第12話「真夜中の大決戦!!リリカの一番長い夜(前編)」

↑だったのを

>第13話「真夜中の大決戦!!リリカの一番長い夜」

↑に直しました。12話が13話になろうが、内容的には全然影響はないのですが(汗)。
私の頭の中ではこれは「全4クール(52話)のTVアニメで、今回は1クール目(1~13話)の最後の話」という設定。












シャイニング・ガーディアン
~魔法使いは小学6年生~

第13話「真夜中の大決戦!!リリカの一番長い夜」

続き





イザベラと身体を交換させられ、さらに「自分の身体」による魔法攻撃を受け、遙か上空から地上に叩き落とされてしまったリリカ。
彼女は、生きていた。
イザベラ「いたたた・・・ほんとに死ぬだかと思ったわ」
イザベラは地上に激突する瞬間、背中の翼を広げ、着地の衝撃をやわらげた。
大けがこそしなかったものの、身体のあちこちに擦り傷が出来ている。
唯一、自分の魔法の直撃をくらった脇腹はひどいケガで、血がどくどくと流れ出して止まらない。
脇腹を押さえている手を広げてみると、血で真っ赤に染まっている。
普段の妖魔とのバトルでも、小さなケガをしたりはするが、流血するほどすごいケガを負ったことはない。過去に大ケガをしたこともないリリカは、自分の身体から流れ出している血で真っ赤に染まった手を見ているだけで、気を失いそうになる。
妖魔も血は赤いんだ、などとのんきなことを考えている余裕もない。
イザベラ「いたた、うう、ちょっとでも動いたら痛みが・・・」
漫画やテレビのように、自分の服を破いて包帯代わりにしようにも、イザベラの服は布がある部分が極端に少なく、破れそうなところがない。
イザベラ「まったく、露出狂オバサンが!この服、ほとんど裸じゃないの!」
イザベラは自分で自分の身体に文句を言っている。

イザベラは人気のない廃工場の敷地内に落下した。
ふと、工場のガラス窓を見たイザベラは、そこに映る自分の顔を見てビクリ、と体を震わせた。
イザベラ「うわっ、ほんとにあのオバサンの顔になってるんだ・・・」
手も足も体も声も、目に映る自分の身体全てが「いつもの自分」ではなくなっていたが、まだ今の自分の顔は見ていなかった。
イザベラはガラス窓に近づき、顔を左右に振ったり、ウインクしてみたり、変な顔をしてみた。すると、ガラス窓に映るイザベラの顔もそのとおりに動いた。
やや吊り目、青い瞳、面長の顔、白い肌、長く尖った耳、赤紫色のストレートの髪。
今まで何度も戦ってきた妖魔の指揮官・イザベラの顔。これが、今のリリカの顔になっている。
視線を下に向けると、まず、自分の足元が見えないほどの大きな胸が目に飛び込んでくる。
イザベラ「ママより大きいかな・・・」
胸は下半分がアーマーで覆われているのみ。あとアーマーがあるのは腕の手首から肘までと、肩、腰の左右、これだけである。あとはアーマーの間をつなぐように、申し訳程度に布で覆われている。太ももから足先まではブーツになっている。胸、腰、尻、太もも、二の腕と、体の半分以上が露出しているので、リリカにしてみれば、ほとんど裸でいるような感覚だ。
こんな格好ではとても人前には出られない、リリカは自分の今の格好がひたすら恥ずかしかった。

しかし、少し落ち着いて考えてみると。
顔も身体も、今の自分は完全に妖魔・イザベラのものになってしまっている。
あたしは本当に、元の自分の身体に戻れることができるのか。
もし一生このままだと考えると、少し背筋が寒くなった。

イザベラ「ま、大丈夫でしょ!」
イザベラは自分に言い聞かせるように、わざと明るい声を出した。
今までも何度もピンチを乗り越えてきた、今回もきっとなんとかなるだろう。
元から楽天的なリリカは、今回のこともそれほど深刻に考えていなかった。


リリカはとりあえず、帰ることにした。
どこへ?
決まっている。
パパとママのいる、自分の家だ。
見た目がこんな風になってしまったが、パパとママなら、きっとあたしだと分かってくれる。リリカはそのことについて、一片たりとも疑いをもたなかった。
イザベラは傷む脇腹を片手で押さえながら、ゆっくりと歩き出した。




イザベラ「それにしても・・・この靴って歩きにくい」

イザベラ「街でこういうの履いている人は似合っててかっこいいーって思うけど、自分で履くものじゃないわね、それにこのハイヒールって、むちゃくちゃ歩きにくい・・・立っていることさえむずかしいじゃないの!」



あたりはまだ明るいが、日はだいぶ暮れかかっている。
暗いほうが一目につかなくて良さそうだが、あまり遅くなってもパパとママが心配する、と思ったリリカは、慣れないニーハイ&ハイヒールと、脇腹の痛みに耐えながら、家への道のりを目指した。

イザベラは主に路地裏を通って進んだ、できるだけ一目につかないようにするためだ。しかし、路地裏ばかり通るわけにもいかない。イザベラは、少し開けた道路に出てきていた。
イザベラはできるだけ早く道路を横断しようとした。が、運悪く、そこへ一人の少女が入れ替わった。
イザベラ「ま、真希ちゃん!?」
真希「きゃっ、だ、誰!?」
なんと、リリカの小学校でのクラスメイトの河野真希とばったり出くわしてしまった。
真希「あ、あなた妖魔ってやつでしょ!昨日のニュースにも映ってたわ」
真希は数歩後ずさって身構えた。

妖魔の行動は最近人目につくことを厭わなくなってきたので、妖魔がテレビのニュースで流されたり、新聞の記事になったりすることも珍しくない。ついでに、その妖魔と戦っているらしき謎の少女もテレビや新聞で取り上げられ、正義の味方の少女としてもてはやされたりしている。
メディアに取り上げられると、行動を制限されるので、リリカ達は迷惑としか思っていないのだが。もちろん、謎の少女が小学6年生の野乃原梨々歌である、ということはまだ誰にも知られていない。
イザベラの姿もテレビで映されたことがあるので、真希もそれを見たことがあるのだろう。

イザベラ「ち、違うよ真希ちゃん、あたしだよ、あたし!」
真希「え?な、なんで、妖魔がわたしの名前知ってるの?」
真希は怪訝な表情で聞き返した。
リリカと真希はクラスの中でもかなり仲が良い。素直に話せば、真希もきっと分かってくれる、そう思った。
真希「ち、近づかないでよ!それに、よ、妖魔なんかに親しげに名前呼ばれる筋合いはないわよ!」
真希は不審と警戒の表情を顔に出したまま、少しずつ後ずさっている。
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by irekawari | 2007-06-14 23:20 | 女同士入れ替わり