白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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狙われた少女 その8

理央「へ?」

理央の全身を取り巻いている光の筋は、まるで実体を持っているかのように集束し、理央の身体をきつく締め上げ始めた。
ぎゅううううううううううううううう
光のロープに全身を拘束された理央は、右手を前に突き出した格好のまま、身動きがとれなくなってしまった。
理央「な、な、な、なによこれぇぇぇ!!??」

四葉「ふむ、うまく術が発動したようだな。本当はその術が発動しないのが一番良かったのだが」
椿「魔王長さま、あれは一体・・・」
四葉「我が事前に仕掛けておいた術だ。椿、もう緊張を解いて良いぞ。あの術が発動すれば、四葉にはもうなにもできん」
椿「そ、そうですか」
どうやら危機的状況は回避できたらしい。椿は体の力を抜き、ほっと溜息をついた。

理央「事前に仕掛けていたですって・・・まさか、こうなることを予測していて、私と入れ替わる前にこの拘束の術を自分に施していたというの・・・!?」
理央は驚愕の表情を浮かべながら、それでも必死に体を動かしてみる。しかし、光の筋の拘束力は強く、わずかに腕や脚が揺れ動くだけだ。
四葉「その通りだ。その拘束術は我の身体が魔力を使う術を使った瞬間に発動する。そして、以降は身動きがとれなくなるだけではく、魔力を使うこともできなくなる。術自体は大したものではない。ただ、その術は一度発動したら、正真正銘、『我』でないと解くことはできない。」
四葉は理央に向かって、現在発動している拘束術の説明をしながら、理央のいる玉座へと通じる階段に足をかけ、一段、まだ一段と、一歩ずつ踏みしめるように、ゆっくりと階段を上っている。
そして四葉は階段を上りながらも、顔は上を向き、視線はしっかりと、頭上の理央を捉えていた。

四葉は余裕の笑みを浮かべている。
一方、身動きがとれず、魔力も使えなくなった理央は、完全に焦っていた。先程までの驕り高ぶった態度は、微塵もない。
階下からは四葉が近づいてきている。
このままでは、せっかく手に入れた魔王長の身体が、地位が、権力が、強大な魔力が、全て失われてしまう。
理央「くっ、動け、動け、このぉぉぉぉぉぉ!!」
理央はこれでもか、と全身に力を入れる。力を入れすぎて、顔が真っ赤になっている。しかし、それでも全身を縛っている光の筋に拘束は解けない。
そうこうしているうちに、四葉は理央のいるところまであと数段、というところまで階段を上がってきていた。
理央「く、来るな、来るなぁ!!こ、この身体は私のものよ、絶対に返さないんだ・・・」
と言っている最中、あまりに体に力を入れすぎていた理央は、足元がふらつき、後ろに倒れそうになった。
理央「か・・・ら・・・って、きゃあああああ!!」
ドシーーーーンと、ニブい音がした。
理央は背中から床に倒れてしまった。理央は光の筋で全身を拘束されているため、受け身をとることができず、まともに背中を床に打ちつけてしまった。
理央「いたたた・・・・・」
背中に激しい痛みを感じる。しかし、光の筋の拘束はまだ続いているので、痛いところをさすったり、起きあがったりすることさえもできない。
理央「!!」
理央は急にあたりが暗くなった気がした。
見上げると、そこに黒いシルエットの人影が見えた。四葉だ。既に、彼女は理央のいる最上階まで上ってきていた。四葉は理央を見下すように、理央の足元に立っている。室内の照明は四葉の背中から当たるようになっているので、四葉をはさんで照明の反対側にいる理央のほうには、四葉の体の影がかかることになる。理央がさきほどあたりが暗くなったと感じたのは、四葉の影が自分にかかってきていたためだ。
理央から見ると、照明の関係で四葉は逆光になっている。顔にも影がかかり、表情があまり見えない。自分は床に倒れた状態で、相手は立ったまま自分を見下している格好だ。

ジリ。
四葉はさらに一歩踏みだした。床に倒れている理央の、大きく広がっているドレスのスカートの裾を、構わず踏みつける。
理央「ひっ」
理央は思わず、軽い悲鳴を上げた。理央はまるで自分が猛獣のえさになったような威圧感を感じている。
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by irekawari | 2007-06-08 23:51 | 女同士入れ替わり