白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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顔良し性格良しの美人看板娘と、スキンヘッドでホモな大男の入れ替わり

少年・セロ=バクスター(14歳)は悩んでいた。
この街の人気宿兼酒場の「日向亭」の看板娘であり、かつセロの想い人でもあるアピリィ(16歳)を、明日開催される祭りに誘うべきか誘わないべきか。
セロはここ一週間ぐらいずっとそのことで悩んでいた。
なにせアピリィはこの街一番の美人で、可愛い。しかし本人はそのことを鼻にかけたりしない。宿兼酒場の看板娘として、明るく笑顔で働く彼女の姿に惚れる男は多い。仕事以外でも、よく気がつく世話好きな性格で、幅広い層から人気が高い。
何人もの男から告白されたことがあるらしいが、なぜか全部断っていて、現在は彼氏はいないらしい。
そして明日は祭、祭のいい雰囲気に乗じてアピリィに告白したい男も多いと聞く。
そんなわけで、セロはもうアピリィは祭の当日は誰か先約がいるだろう・・・とかなりあきらめていた。


アピリィ「明日?うん、夕方からなら空いてるよ」
セロ「ええっ、ほ、本当!?」
日向亭へと行き、セロが勇気を振り絞ってアピリィに明日の予定を聞いてみたところ、なんと夕方以降は空いているとの返事が返ってきた。
アピリィ「お母さんが、せっかくの祭だから、仕事休んでもいいって言ってくれたの」
セロ「え、じゃ、じゃあ、アピリィさん、明日ぼくと一緒に祭に行きませんか・・・て、だ、ダメかな」
アピリィ「そんなことないよー、セロくんとなら大歓迎だよ!じゃあ、明日は一緒に祭見てまわるってことで決定ね!じゃあ、明日広場の噴水前に17時に待ち合わせってことで!」




セロ「うわぁ、ぼく、ホントにアピリィさんにOKもらえたんだ・・・ど、どうしよう、顔が・・・どうしてもニヤけてしまう~」
憧れの人からOKをもらえたセロは、日向亭を出た後も、浮かれた足取りで、フラフラしながら通りを歩いている。
あまりに浮かれているので、歩いている前方がちゃんと見えているかどうかも怪しい。


セロがとある花屋の前を通りかかったとき。


ミツミゾ「ああ~ん、セロく~ん、アタシに会いに来てくれたの?」
急に、セロの頭上から、女言葉が聞こえてきた。しかし、その声はなぜか野太い。
セロの前に現れたその「男」は、セロを抱きしめ、抱き上げ、さらに何回も頬ずりした。
セロ「わわわわ、み、ミツミゾくん」
ミツミゾ「ああ~ん、セロくん、ちゃんとミッタン(はあと)って呼んで♪」
セロ「み、ミッタン・・・く、苦しい」
ミツミゾ「ああん、ごめんね~」
ミツミゾは自分が腕に力を込めすぎていることに気付き、セロを解放した。
ミツミゾは外見はしっかり男に見える。身長はセロの2倍はあるだろう。セロが比較的小柄というのもあるが。
頭はスキンヘッド。体は筋肉だらけでかなりがっしりしている。
しかし、なぜか彼はオカマ口調でしゃべり、しかもなぜか同じ男であるはずのセロにぞっこんLOVE状態であった。
ミツミゾ「ねえねえセロくん、明日のお祭、アタシと一緒に回らない?」
セロ「ご、ごめん、もう一緒に回る人、決めちゃっているから・・・」
ミツミゾ「そうなの~?残念だわ~」
セロ「そ、それじゃあ・・・ミッタン、仕事がんばってね」
ミツミゾ「うん~、アタシ、まだまだ頑張るから!」
セロとミツミゾは同い年なのだが、ミツミゾは既に働いていた。
彼が働いている職場は花屋。ゴツい外見の彼にはかなり似合わなそうな職業だが、意外にも花を愛するミツミゾは花の世話もしっかりできていて、客への愛想もよかったりするので、彼が勤めている花屋はけっこう繁盛しているそうである。








そして、祭り当日がやってきた。





セロはアピリィと約束した、広場の噴水前に来ていた。
祭り当日ということで、ここもかなり人でいっぱいの状態だ。
セロ「うーん、人が多いな・・・待ち合わせ場所、別の場所にしてもらったほうがお互いみつけやすかったかな?いや、ぼくのアピリィさんへの愛があれば!人混みの中でも、アピリィさんを見つけ出せるはず!」
そう言ってあたりを見渡すセロ。
見ると、セロがいる噴水につながっている少し長めの階段の最上段あたりに、アピリィの姿をみつけた。
セロのいる場所からとは、まだ50メートルぐらい離れているだろうか。
人混みの中、アピリィもセロの姿をみつけたのか、こちらに向かって手を振っている。
セロ「あ、アピリィさんもぼくをみつけてくれたんだ!嬉しいなぁ・・・私服のアピリィさんも可愛いな~」

そのとき、セロはアピリィがいる階段の最上段あたりに、ミツミゾの姿をみつけた。
ひときわ背が高い彼は、人混みの中でもはっきり分かる。
セロ「み、ミツミゾくんだ・・・ひょっとしてぼくを探しているのかな?」
セロはミツミゾにみつかりたくない、と思った。せっかくこれから、憧れのアピリィと一緒に祭をみてまわるというのに。
みつかって、一緒についてこられでもされたら、台無しだ。
しかし、ミツミゾは目がいいのか、あっさりセロを見つけ出した。セロに向かって手を振っている。
セロ「あちゃあ、みつかったよ・・・」
セロは頭を抱えた。見ると、ミツミゾは手を振りながらこちらに向かってきている。
セロは焦った。なんとか、ミツミゾに帰ってもらう言い訳を考えないと・・・と思っていたら。
セロ「ん?」
ミツミゾはセロをみつけて舞い上がって周りが見えていないのか、一直線にこっちに向かってきている。
セロ「あ」
ミツミゾの巨体が、階段を下りていたアピリィの肩にぶつかった。
よろめくアピリィ。
自分が女の子とぶつかったことに気付いたのか、ミツミゾがアピリィのほうを振り向いて、彼女を受け止めた。
が、そこは足場の悪い階段の途中。
ミツミゾは足を一段踏み外し、バランスを崩した。
ミツミゾとアピリィの体が、一緒に地面に向かって倒れる。
これら一連の動作が、セロにはまるでスローモーションのように見えた。
セロ「・・・・アピリィさん!ミツミゾくん!!」
次の瞬間、セロは階段に向かって走り出していた。
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by irekawari | 2007-06-06 23:54 | 男と女の入れ替わり小説