白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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入れ替わりネックレス ~12歳お嬢様と60歳老婆の入れ替わり~

アリカ「誰?汚いお婆さんね」
エンヤ「お初にお目に掛かります。この屋敷に、大陸一美しいと噂されるお嬢様がおられるとお聞きしまして、伺わせていただきましたですじゃ」
アリカ「あら、美しいなんて、そんな本当のこと。あたしの美しさは、もう大陸中に知れ渡っているのね」
エンヤ「噂以上のお美しいお嬢様の姿を拝見できて、ワシはもういつ天国に召されてもいいほどですじゃ」
アリカ「あっそ、あんたみたいな婆さんがいつ死んでもあたしには関係ないけど、まあ、今すごく気分いいし、話ぐらいなら聞いてあげてもいいわよ」

エンヤ「ワシはエンヤという、旅のしがない行商人ですじゃ。主に宝石や装飾品を売って生活しとります。実は、お嬢様に差し上げたいものがございますですじゃ」
アリカ「差し上げるって、へー、タダでくれんの?あんた、行商人でしょ?お金なら、あたしが気に入ったものなら、いくでも出してあげるわよ」
エンヤ「いえいえ、そんな恐れ多い。ワシは、ワシが持っているあるものがさらにお嬢様の美しさを引き立てることができればそれで満足なのですじゃ」
アリカ「ふーん、いちいち嬉しいこと言ってくれるじゃない。そこまで言うからには、大したものじゃなかったら即刻この屋敷から叩き出してやるわよ?」
エンヤ「どうぞ、好きになさってくださってけっこうですじゃ。きっと、気に入っていただけるはずですじゃ」
そう言うと、エンヤは袋の中をごぞごぞ手探りで探した後、1つのキラキラ光るものを取り出した。
エンヤ「これですじゃ」
エンヤがそれを差し出し、アリカがそれを受け取った。

アリカ「うわぁ・・・」
それは、黄金で出来たネックレスだった。
ネックレスの本体の中央には琥珀色の大きな宝石がついていて、太陽の光を受けて、その宝石は七色に輝いているように見えた。宝石の周りは細かな装飾が施され、その装飾も、とても美しいものだ。首に引っ掛けるチェーン部分まで黄金で出来ているので、まさにネックレス全体が光輝いているように見える。
アリカ「綺麗・・・」
アリカはしばらくそのネックレスを手に持ったまま、その美しさに見とれていた。

エンヤ「いかがですじゃ?」
アリカ「いい。いいわ、気に入ったわ。ホントにこれ、もらっていいの?」
エンヤ「どうぞどうぞ。そのネックレスも、お嬢様のようなお美しい方につけてもらえて、幸せに思うてるはずですじゃ」
アリカ「そ、そう・・・さっそく、付けてみるわね」
アリカはネックレスの美しさに心を奪われていて、早くこれを身につけたい!と思っていた。
興奮して、心臓の音が高くなるのが分かる。

ああ、早くこれをあたしの胸元に飾りたい。
そして、あたしの美しさをもっともっと引き立てたい。

アリカはネックレスのチェーンについている留め具を外し、2つに分かれたチェーンの両端を両手で持って、そのまま首の後ろに手を回す。ネックレスの本体部分が、アリカの胸元に添えられる。胸元で輝く宝石を見ていると、アリカの心臓の鼓動がさらに早くなる。アリカは少し焦りながら、首の後ろに位置するチェーンの留め具を、手で留めた。

アリカ「はぁ・・・・・・・・」
アリカは思わず感嘆の声をあげた。
自身が光を放っているのではないかと錯覚するほどの輝きを持つネックレスを胸元に抱いたアリカは、たとえようもないほどの恍惚感に浸っていた。

アリカ「ねえねえお婆さん、鏡は持ってないの?早く鏡で、今のあたしを見てみたいんだけど!」

エンヤ「ヒッヒッヒ、鏡なんかなくても、お前さんはすぐに自分の姿をイヤというほど見るようになるよ」
アリカ「?な、なに言ってるの?」」

エンヤ「お嬢さん、これがなにか分かるかい?」
アリカ「あっ、あたしが付けているのと・・・同じ物?」

エンヤ「さてお嬢さん、これからとても驚くものを見ることになるが、あまりのショックに心臓麻痺起こして死んでしまわないでおくれよ」
アリカ「な、なに言ってるのお婆さん、頭おかしくなっちゃったんじゃないの!?」」
エンヤはアリカが身につけているものと全く同じデザインのネックレスを手で持ち、アリカと同じようにまずチェーンの留め具を外し、そのまま自分の首の後ろに手を回し、最後に留め具を留めた。
皺だらけのお婆さんが光輝くような黄金で出来ているネックレスを身につけているのは、とても不釣り合いで、滑稽に思える。

突然、アリカの視界がぐにゃりと歪み、その後視界が暗転した。そしてアリカの意識は底なし沼のような暗い影に飲み込まれ、消えた。

しかしそれは一瞬のことで、アリカはすぐに意識を取り戻した。
「ちょっと、あたしに何をしたのよ!?場合によってはただじゃおかないわよ」
アリカは目の前にいるはずの、行商人のお婆さんに向かって怒鳴った。
が、すぐに違和感を感じた。
声には出せたが、口そのものがなんだか重く、言い方も少しスローモーなものになっていた。
しかも、声が、自分の声とは思えないぐらいヒョロヒョロしていて頼りない。
しかしそれ以上に、アリカは、目の前にいる人物の顔を見て驚いた。
そこには勝ち誇ったような不敵な笑みを浮かべた、アリカ自身が居たからだ。

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アリカ「どうじゃな?お嬢さん。自分で自分の身体を見る気分は?」
「な・・・な・・・なに、なんであたしがそこに居るの?それにあたしの声・・・なんだか変・・・」
アリカ「そりゃ変に感じるじゃろうな。お嬢ちゃんは今ヨボヨボの老婆の、ワシの身体になっておるんじゃからな」
ヨボヨボ!?
老婆!?
アリカは慌てて、自分の身体を見た。
手は皺だらけで、ガリガリに細っていて、ほとんど骨と皮だけだ。手だけではない、手首から腕まで、肌が見えるところは全部皺があり、骨がはっきり分かるほど、肉がない。
無地の灰色のローブを着ており、頭はフードをかぶっていて、袖は長袖、裾は地面にこするほど長いため、手と手首ぐらいしか肌が見えない。
その、骨と皮だけみたいな手で自分の顔を触ってみる。
ゴツゴツと固い感触がし、肌に添わせて指を動かすと、ガサガサと、顔の皺に指がひっかかる。
アリカの肌は、いや身体そのものが、12歳の若さあふれる少女のものではなく、60を軽く越えているような、醜い皺だらけの老婆のものにかかっていた。

エンヤ「ぎゃあああああああああああああああ!!」
アリカは、いやエンヤは「きゃあああああ」と叫んだつもりだったが、喉が高音を出せないため、やや濁った発音で、声色もかなり低いものになってしまっている。
エンヤ「な、な、な、な、なによこれ!?あ、あたしが婆さんになってるわ!?」」
アリカ「ヒッヒッヒ、身体を入れ替えさせてもらったんじゃよ。ワシと、お前さんの若くてピチピチした身体とをな」
エンヤ「い、い、い、入れ替えた・・・ですって!?」
アリカ「これのおかげじゃよ」
アリカは胸元のネックレスの本体部分を手に持って、エンヤに向かって掲げてみせた。
アリカ「これは二人が同時に身につけることによって、身につけた者同士の身体と精神を入れ替えてしまう魔力を秘めておるのじゃ。ヒヒヒ、それによってお嬢ちゃんの精神がワシの身体へ、ワシの精神がお嬢ちゃんの身体に入ったというわけじゃ。くくく、こうも上手くいくとは思わんかったのう」
エンヤ「じょ、冗談じゃないわ!こんな婆さんの身体なんかイヤよ!それに、その身体はあたしのモノよ!あたしの身体、返してよっ!!」
アリカ「ヒッヒッヒ、いやじゃよ。お前さんは家が金持ちであることと自分の美貌を鼻に掛けているような狭い心の持ち主じゃが、たしかにこの身体の美しさだけは本物じゃからのう。ワシはお嬢ちゃんのこの身体が気に入った。今日からこの身体は、ワシのものじゃ」
エンヤ「な、なんですってぇ・・・この、しわくちゃの婆さんがっ!!あたしの身体、返しなさいよっ!」

エンヤはアリカに掴みかかろうとしたが、アリカは素早く身を翻して避けてしまった。
目標を失ったエンヤは体勢を崩し、前のめりに石畳の上に倒れてしまう。
エンヤ「ぐぅっ」
アリカ「ヒッヒッヒ、気を付けたほうがよいぞ、その身体はだいぶガタが来てるから、少し倒れただけでもかなり痛いじゃろ?打ち所が悪いと、うっかり骨が折れてしまうかもしれんぞ。老人は老人らしく、大人しくしとるのが一番じゃ」
エンヤ「くぅ~」
エンヤの目からは少し涙があふれかけていた。実際、倒れたときはすごく痛かった。身体がほとんど骨と皮しかないため、倒れたりするとダメージがもろに骨格に来るのだ。
しかし、この涙は痛みによるものではない。
老人の身体にされ、さらにそのことを逆手にとり、いたぶるような言動・行為をしている、あの老婆が・・・いや今はアリカの身体に入っているため少女、なのだが・・・が許せなくて、悔し涙を流していたのだ。

エンヤが痛みをこらえながらゆっくりと立ち上がる。すると、自分の胸に、あのネックレスが掛かっているのが目に入った。
エンヤ「そ、そうだわ、このネックレスで身体が入れ替わったのなら、もう一度このネックレスを使えば身体が元に戻るんじゃ・・・!?」

エンヤ「そうよ、お互いのネックレスを交換してまた付け直せば、元に戻るんじゃないかしら!?いえ、きっとそうよ!そうに違いないわ!!」
そう言って、エンヤは自分の首に掛かっているネックレスを外そうと、ネックレスの本体部分に手をかけた。
しかし、エンヤがネックレスに手をかけた瞬間、ネックレスはまるで土くれのように黒く変色して、ボロボロに崩れてエンヤの手やローブ、地面に落ちた後、まるで風にかき消されるかのように、消えた。
同時に、アリカの首に掛かっていたネックレスも同じように黒くなった後、地面に落ちて消えてしまった。
エンヤ「な、なにこれ!ボロボロに崩れて、消えちゃった!!」
アリカ「ヒッヒッヒ、残念じゃったのう。そのネックレスは一度使うを効力を失ってボロボロに崩れ、消え去ってしまうのじゃ。お嬢ちゃんとワシはもう二度と入れ替わることはない。お嬢ちゃんは一生、その醜いしわくちゃのババアの身体のままということじゃ。ひゃっ、ひゃっ、ひゃっ」
二度と元に戻れない。一生、老婆の身体のまま。
それは、エンヤの身体の中のアリカにとって、死刑宣告より辛い言葉だった。

エンヤ「そんな・・・そんな、嘘よ・・・」
アリカ「ヒッヒッヒ、そろそろワシの代わりにワシとして生きていく決心がついたかいのう」
エンヤ「こんなの、嘘に決まってるわ!他にも元に戻る方法があるんでしょ!!その方法を教えなさいよ!あたしの、あたしの身体を返してよ!!」
エンヤはアリカに掴みかかった。
アリカ「こ、こらやめんかい」
エンヤ「やめないわよ!やめるもんですか!この身体は、あたしのものよ・・・あんたみたいな婆さんに取られてたまるもんですか・・・さっさと、あたしの身体、返しなさいよ・・・」
エンヤは最初は掴みかかっていただけだったが、次第に興奮してきて、いつの間にか、両手でアリカの首を押さえ込んでいた。
アリカ「ぐ・・・ごほっ!」
エンヤ「さあ・・・早く返しなさいよ・・・」
エンヤは興奮していて、自分が元の自分の身体を絞め殺してしまいそうになっていることに気付いていない。

サム「おい、そこの者、お嬢様になにをしている!」
リフ「お嬢様から離れろ!」
突然、男二人が庭の向こうから声をあげながら駆けてきて、二人の間に割って入ってきた。
アシュナード家の雇われ衛兵、サムとリフである。
見知らぬ老婆がアリカお嬢様を絞め殺そうとしている、という風に見えたサムとリフは、とりあえず力ずくでアリカからエンヤを引きはがし、今はリフがエンヤを羽交い締めにして取り押さえている。
アリカ「うっ、げほげほっ」
アリカは首を絞められていたため、まだ少し咳き込んでいる。
サム「アリカお嬢様、大丈夫ですか?お怪我はございませんか?」

エンヤ「ちょっと、離しなさい!!なんであたしを押さえつけてんのよ!?捕らえるのはあいつのほうよ!?」
エンヤを羽交い締めにしているリフは、老婆が、老人とは思えないほど勝ち気な台詞を言ったことに少し面食らった。
リフ「こら、アシュナード家のご令嬢・アリカ様にむかってあいつとは何事だ!それに、今おまえ、アリカお嬢様を絞め殺そうとしていただろ!?誰かに頼まれてやったのか?言え、言うんだ!」
エンヤ「ちょっ・・・!!お前たちこそ何言ってんのよ!?アリカはあたしよ!?」
サム「はぁ?」
リフ「はぁ?」
老婆の突拍子のない返答に、聞いていたサムとリフが二人同時に間抜けな声を出した。
エンヤ「アリカはあたしで、そこにいるあたしがエンヤって名前の婆さんなの!変なネックレスで身体を入れ替えられて、あたしは婆さんの身体に入れられてしまって、婆さんがあたしの身体に入ってしまったの!あたしと婆さんが、入れ替わってしまったのよ!お前たちもバカ面してないで、早くあたしを元の身体に戻しなさい!」

サム「・・・・・・・」
リフ「・・・・・・・・」
老人とは思えないほどの饒舌さで一気にまくしたてる老婆の言い分を聞いていたサムとリフだが、しばらく無言だった。
サム「なあ、この婆さんって」
リフ「ああ、そうみたいだな。シューツベルグの王立警備団に連絡して、とっとと牢屋にブチ込んでもらおうぜ。それが一番だ」
シューツベルグというのは、アリカが住むこの屋敷から少し離れたところにある、この地方で一番大きな城塞都市の名前だ。
エンヤ「はぁ!?お前達、あたしの話を聞いてなかったの!?あたしがアリカで、あそこに居るのはあたしじゃないのよ!捕まえるならあいつのほうなのよ!それに、捕まえるより、あたしの身体を取り戻すほうが先よ!」
サム「あーはいはい、婆さん、分かった分かった」
リフ「話は警備団の詰め所で、警備団の人たちに聞いてもらおうな。まーとりあえず未遂だし、3日ぐらい牢屋に入っていたら、あとはめでたく釈放してくれるんじゃね?」
エンヤ「だ、誰を牢屋に入れるですって!?本当にあたしがアリカだって分かってんの!?もうっ!ほんとうにお前たち二人は図体ばかりでかくて頭カラッポなんだから!クビにしてやるわ!お前たち二人、今すぐクビよ!」

エンヤが老人とは思えないほどの勢いでまくしたてているのを、アリカは少し離れたところで腕を組みながらのんびり眺めていた。
アリカ(筋金入りの馬鹿娘じゃのう・・・もっと落ち着いて上手く説得すれば、そこの衛兵に、ひょっとしたら信じてもらえたかもしれんのに。ま、ワシにとってはどうでもいいことじゃな。この入れ替わりが元に戻ることはないんじゃから)
ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべながら、エンヤとサム&リフのやりとりを見守っている。

サム「おい婆さん。オレらは別にてめーに雇われてんじゃねーよ」
リフ「頭のかわいそうな婆さんだと思って優しくしてりゃあ、つけあがりやがって」
エンヤ「なっ、なによ。ちゃんと分かってくれない、お前たちが悪いんでしょう!?」
サム「なあ、警備団が来る前に、ちょっとぐらい俺らでお仕置きしててもいいんじゃねーか?」
リフ「そーだな、頭悪いんなら、体に覚え込ませたほうがいいと思うぜ」
エンヤ「な、なに、ちょっ・・・やめてよ」

オーダイン「これはいったい何の騒ぎだ?」
そこへ、低めの渋い声をした、長身の男がやってきた。
サム「は、伯爵様!こ、これは・・・その・・・」
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by irekawari | 2007-05-27 18:47 | 女同士入れ替わり