白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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狙われた少女 その3

霞が母のぬくもりを肌で感じ、思わずこのまま身も心も委ねてしまいそうになっていたとき。
菜々子「霞ちゃーーーーーん!大丈夫ーーーーーーっ!?」
霞「な、菜々子さん!来てくれたんだ・・・」
四葉「ちっ、もう追いついて来たか。しかし、見たところたった一人。我の相手ではない」
霞「えっ、や、やめて!菜々子ちゃんに手を出さないで!」
片腕で霞を抱いたままもう片方の手を前方に差し出すと、その手のひらが軽く光を放ち、バチバチと小さな火花を散らす。
霞はさっき虎美が食らったあの光球のことが脳裏に浮かんだ。
あの光球を、今度は菜々子に放とうとしている。
四葉「安心しろ、ちゃんと手加減はする。仮に当たっても、数分の間動けなくなる程度だ」
霞「菜々子さん避けてぇ!」
四葉の手のひらから光球が放たれる。
菜々子「わ、な、なにこれ」
光球は菜々子の足元に向かって飛んできた。足にダメージを与えて、追いかけてこられないようにするつもりだ。
菜々子が慌てて進路変更しよとすると。
ツルッ
菜々子「きゃあっ!」
どすーーーん!
菜々子はなにかに足を滑らせ、派手に転んでしまった。
菜々子が転んだために光球は狙いが外れ、菜々子の遙か後方で小さな爆発を起こした。
菜々子「もう~誰よこんなところにバナナの皮を捨てたのは!」

四葉「ふむ、人間にしてはかなりの幸運の持ち主だな、あの娘は。では、次はもう少し大きいのをぶつけてみるか」
四葉の手のひらに、先程の倍はあろうかという光球が現れる。
さっき、これより小さいぐらいの光球をまともに食らった虎美は、しばらく動けなかったほどだ。
この大きさをまともに食らえば、ひょっとしたら・・・
そう考えた瞬間、霞の体はすぐに動いていた。
霞「や、やめてぇ!」
霞は四葉につかみかかり、光球を放とうとしていた腕を押さえた。
四葉「むっ!?」
霞が手を押さえた瞬間、光球が放たれた。わずかに狙いがずれた光球は菜々子の顔面のすぐ横を過ぎ去り、近くの木の幹に当たって爆ぜた。
菜々子「ひえええ」
さすがに今のは、脳天気な菜々子でも少し肝を冷やしたようだ。

霞「やめて!貴女が私のお母さんだというなら、私の友達を傷つけるのはやめて!」
四葉「霞、お前に人間の友など必要ない。おとなしく我と一緒に魔界に来ることが、霞にとっての最良の選択なのだ」

四葉「安心しろ、死にはしない」
そう言いつつ、四葉は手のひらに次の光球を発生させる。
気のせいか、その光球はさっきの第2撃より大きい。
今までの威力を考えれば、この大きさの光球をくらえば、たしかに死にはしないだろうが、しばらくの間、病院の世話になることは確実だ。
ドォンッ
四葉の手のひらから光球の第3撃が放たれる。まるでブーメランのように大きく弧を描きながら菜々子に向かって飛んでいく。
今度は足元にバナナの皮はない。菜々子に避ける気配もない。光球はかなりの速さなので、一般人より鈍い感覚しか持っていない菜々子には、自分の身に危険が及んでいることすら気付いていない。

霞「だ・・・だめーーーーーー!」

ドゴォーーーーン!
先程より大きな爆発音が響く。
菜々子がいた場所には土煙が巻き起こっている。
霞「な、菜々子さん・・・まさか・・・」
霞は思わず泣き出しそうになった。
しかし、土煙が一陣の風によって吹き払われたとき。
菜々子が、きょとんとした顔で立っているのが見えた。
霞「菜々子さん!無事だったんだ・・・!」

菜々子「な、なにこのあたしを包んでいるピンクいの!な、なんかバリヤーみたい」
菜々子が叫ぶと、菜々子を覆っていた、薄いピンクの膜が霧が晴れるように消え去る。
菜々子「消えちゃった・・・なんだったんだろ」

四葉「今のは・・・あの人間の娘の能力ではない。ということは・・・今のは霞か。霞の、友を思う心が魔界人としての能力を目覚めさせたのだろう」
霞「「今のが・・・私の力!?そんな・・・」


詩乃「霞さーーーーん!大丈夫ですの!?」
虎美「菜々子も・・・大丈夫か」
菜々子「詩乃!虎美ちゃん!来てくれたんだ!」
詩乃「ほーーーーほっほっほ、このわたくしにかかれば、あんなカード使い、ものの数ではないですわ!」

椿「人間ふぜいが調子に乗るんじゃないわよ!勝負はまだこれからよ!」
詩乃・虎美が追いかけてきたのとはまた別の方角から、服が少しボロボロになった椿が現れた。

四葉「ほう、あの椿ですら完全には敵わないとは・・・人間にしてはやりますね。椿、少し下がっていなさい。ここは私が相手をします」
椿「魔王長さまがお一人でですか!?わ、私も手伝います!」
四葉「椿、・・・下がっていなさい」
椿「は、ははっ!」
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by irekawari | 2007-05-25 23:42 | 女同士入れ替わり