白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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葉月京先生  『イヌネコ。』

web拍手で情報提供していただいた、「イヌネコ。」を読んでみました~
この作品が女同士入れ替わりである、と教えてくださった方、ありがとうございました!

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裏表紙に簡単なあらすじが書かかれていますが、この「イヌネコ。」に入れ替わりがある、というようなことは一言も書かれていません。
これだと、最近の本屋みたいにコミックスがビニールで覆われていて「中を見てから購入する」ということができない場合、もし裏表紙を見てもこれが女同士入れ替わりであることが分からないじゃないですか!!
最近のコミックスって、入れ替わりがメインの作品でも、あらすじで「入れ替わり」があることを紹介してくれないケースが多いですよね。なんでだろう・・・。こういう不親切さは、なんとか改善してほしいです。



『イヌネコ。』
「葉月京」先生
全1巻
角川書店
「エース特濃」という雑誌にvol.1からvol.9まで連載されていたみたいです。



うおおおおおおお!!
すごく良い、かなり気に入りました。






あらすじ

神田寅一(かんだ とらいち)は巨乳の女性が好みな高校2年の男子。
青井マキノ(あおい まきの)は、寅一の家の近くのマンションに住む、同じく高校2年の女子。が、マキノはしょちゅう寅一の家に来るため、マキノはほとんど寅一の家の居候みたいな存在になっている。
マキノは寅一のことが好きで、言葉や態度で積極的にアタックしているが、寅一はマキノを「妹分」としかみていないので、全く相手にしていない。
寅一は、学校で化学を受け持っている女教師・星川幸(ほしかわ さち)のことが好き。ちなみに幸は25歳。
幸は巨乳で、そこだけは学校の男子も注目しているが、眼鏡をかけて髪もまとめていて服装も露出なしの地味な服ばかり、そして性格は真面目一点張りのため、男子からは不人気だった。
しかし寅一だけは、幸の本当の姿を知っていた。寅一はある朝、ペットの散歩に出たとき、同じく飼い犬の散歩に来ていた幸と偶然出会う。プライベートの幸は眼鏡を外していて、髪もおろしている(このときは三つ編みだが)。そして、同じ動物を飼っている者同士ということで、幸は気軽に寅一に声をかけてきた。寅一は、そのとき幸が見せてくれた、自然な笑顔を見て、幸に一目惚れしてしまう。このとき寅一は顔を隠すような服装だったので、幸は自分が声をかけた相手が寅一だとは気付いていない。

あるとき、寅一とマキノが同じ家に住んでいることが発覚し、生活態度を指導する目的で幸がマキノの家に家庭訪問することになった。そのとき寅一は幸は会い、幸に向かって「好きです」とはっきり告白する。ついでにそのとき、寅一はマキノに対して「マキノと付き合うことはない」とはっきり言ってしまう。
しかし寅一のことがあきらめられないマキノは、自分も巨乳になって寅一を振り向かせようとして、豊胸手術を受けるため、友達の誘いでバイトをすることに。しかしマキノがいざバイト先へ行ってみると、そこはなんと風俗店だった。風俗だと知って尻込みするマキノだが、お金のためならと我慢して客の相手をすることに。
偶然、マキノが風俗店でバイトしていることをみかけた幸。寅一に告白されて頭がパニックになっていたこともあり、ぼーっとしていたところをムリヤリ勧誘されて、マキノと同じ店で働くことになってしまう。そして寅一もまた、偶然幸をみかけてこの店に入っていた。
寅一と幸は協力してマキノを探すことに。トラブルもあって、マキノを発見することができた寅一と幸は、3人でビルの屋上に逃げる。店に損害を出された店員は怒って襲ってくるが、寅一が軽く追い返した。そして逃げる店員に突き飛ばされ、うっかりマキノがビルから落ちそうになってしまう。マキノを助けようと幸がマキノの身体を支えるが、結局支えきれず、二人は一緒にビルから落ちてしまう。あわやというとき、運良く下に新聞回収の車が通りかかり、新聞がクッションとなって二人は助かった。

目覚めたとき、幸はマキノの身体になっていた。
そして、マキノは幸の身体になっていた。
落下のショックで、幸とマキノの身体が入れ替わってしまっていた。
二人の、お互いになりすましての生活が始まる。

ある夜、ナンパされる目的で繁華街をうろついていた幸の身体のマキノは、一人の男に出会う。男の名は長崎剛(ながさき つよし)。剛は言葉巧みにマキノを店に連れ込み、セックスを迫る。そのとき、マキノの脳裏に、幸の記憶が浮かんでくる。彼は、かつて自分が高校生のとき、まだ中学生だった幸をムリヤリ犯した相手だった。

それと同時刻、寅一とマキノの身体の幸は一緒に居た。そのとき、寅一はうっかり幸の過去の傷に触れる発言をした。思わず泣き出してしまう幸。寅一は幸を抱き締め、不器用ながらも励ます。寅一の思いやりに感謝する幸。
そこへタイミングよく、マキノが帰ってきた。マキノはパンストが不自然に破れていて、なにかあったことが明らかな格好だ。幸がマキノに問い詰めると、マキノは、剛に会ったことを伝える。幸はマキノが、幸の身体で剛とセックスしてしまったと思い、強い言葉で責め、最後には「もう好きになさい」とあきらめの言葉を残し去ろうとする。
しかし、マキノは剛とは最後までいっていなかった。入れられる寸前、マキノは剛を蹴り上げて逃げてきていた。その事実を幸と寅一に告げ、さらに、勝手なことをしたことを幸に謝るマキノ。
沈んだ空気の中、幸とマキノは、自然とお互いの過去を打ち明け始めた。

マキノはまだ幼い頃、両親のためバイトをして海外旅行をプレゼントした。しかし飛行機が墜落、両親は帰らぬ人となってしまった。マキノは近所の寅一の家族に世話になることになったが、「自分が両親を殺してしまった」という後悔の念は消えなかった。それを救ってくれたのが寅一だった。マキノにとって自分を救ってくれた寅一は王子様のような存在で、それは自然と恋に変わっていった。

幸は、厳しい家庭環境で、幼い頃から、親の言うとおりに生活させられていた。友達と遊ぶこともできず、好きなアニメを見ることもできない。中学の頃に長崎剛にムリヤリ犯されたことも心の傷になっていて、以来男性恐怖症になっていた。
教師となってからも男性恐怖症は治らず、親の言うことに反対することもできない、精神的に縛られた生活を強いられてきていた。

お互いに自分の全てをさらけ出したマキノと幸は、このことをきっかけに、急速に仲が良くなっていく。

あるとき、幸の両親がマキノに見合い話を持ちかけてきた。娘の意見をきかず、一方的に話を進めようとする幸の両親。マキノはついに我慢ができなくなってしまい、両親に対して反抗的なことを言ってしまう。父親は娘の反抗的な態度と言葉遣いを叱り、さらに頬をぶってしまう。そこへちょうどやってきた寅一と幸。マキノは両親に寅一を「彼氏」だと紹介して、そのままその場を去ってしまう。幸を「忠実な犬」みたいにしか考えていない両親に憤るマキノ。そのマキノを慰める寅一。抱き合う寅一とマキノを見て、少し心を痛める幸。

それから半年が経過。
マキノと幸は一緒に住むようになっていた。お互い入れ替わった生活にも慣れ、マキノも化学を勉強して、立派に教師ができるほどになっていた。実は幸は、マキノに「立派に教師の仕事ができるようになったら、寅一と付き合うことを認める」という約束をしていた。しかし、いざマキノが寅一と仲良くしているところを見ると、幸はなぜか強く嫉妬を感じるようになっていた。

ある夜、寅一と一緒に外に出かける幸。そこで、今の生活を「楽しい」と言う幸の笑顔を見て、寅一はつい幸を抱き締め、キスしてしまう。そしてその場を偶然、マキノが見ていた。
家に帰ったマキノは幸に、「しょせん、寅一が好きなのは幸の身体だけ」だと言って釘を刺す。

次の日、図書室に寅一を呼び出すマキノ。
マキノは裸になり、幸の身体で寅一に迫る。しかし、寅一はマキノをはっきり拒絶した。そこへ現れる幸。マキノがあらかじめ幸を呼んでいたのだ。二人を図書室に残し、自分は部屋を出て行くマキノ。寅一に完全に振られてしまったが、不思議と清々しい気分のマキノ。傷心状態であるが、それでも、寅一も幸も、幸のこの身体も、はっきりと好きと思えるマキノだった。
そして、改めて、幸に好きだと伝える寅一。寅一のその気持ちを受け入れる幸。
幸は男性恐怖症を乗り越え、寅一と心も体も結ばれることができた。

それからさらに一ヶ月。
幸とマキノはやっぱり入れ替わったままだ。寅一も、もうすでに二人を身体のほうの名前で呼んでいた。
幸はそのお色気を十分に発揮して男子生徒に大人気。
マキノは、寅一と同棲中。
幸とマキノの仲も、すこぶる良い。
そして今日も、ペットの散歩に一緒にでかける寅一・幸・マキノの三人。
これから先、身体が元に戻るか、入れ替わったままなのかは分からない。
しかし。
楽しそうにしている幸とマキノを見て、「二人が楽しそうなら、それでええ」と思う寅一であった。

というお話。





絵柄はすごく好み、話も三角関係(恋愛)に重点を置いていて良し、エロもほどよい感じであって、キャラも生き生きしていて、終わり方もスッキリしていてモヤモヤしたものが残ったりせず、なんというかパーフェクト。不満な点が見当たりません。


まず最初に、基本的なことですが、入れ替わる二人がはっきりと見た目に違いがあるのが良いです。
星川幸(ほしかわ さち)、25歳。女教師、巨乳、眼鏡、黒髪、お堅い性格。
青井マキノ(あおい まきの)、17歳。女子高生、プロポーションは普通に良い、茶髪、開けっ広げな性格。
と、あらゆる面で「違い」ます。当然、入れ替わったときのギャップも激しいです。

あと、入れ替わる二人のうちの片方・青井マキノが方便(関西弁)をしゃべっているのが珍しいです。
さらにマキノは一人称が「ボク」です。関西弁しゃべって、さらにボクキャラなんて、入れ替わりもの以外の、漫画界全体でも珍しい気が。さらにマキノは主人公・寅一のことを「おにィ」と呼びます。この呼び方も相当珍しい。要するに、しゃべり方だけでも、マキノは相当個性を持っているんですよね。さらに、マキノは寅一に対して「好き」という感情を全く隠さず、暇があれば「好き」だということをアピールしていたり、寅一に対して下着姿をさらすことについても全く抵抗がないしで、関西弁しゃべっていることと相まって、ひじょーに「オープンで明るい」イメージが強いです。個性は強いけどクドくなく、すごく好感も持てます。
「イヌネコ。」という作品、かなり気に入りましたが、マキノがかなりいいキャラ、というのも理由として大きいです。


マキノのことばかりいろいろ褒めましたが、読んでいるときはもう一人のヒロイン・星川幸のほうを応援していました。
幸も、マキノに負けないぐらい魅力的。
眼鏡&髪まとめている&地味服のときは本当に「お堅い」という印象ですが、眼鏡外して髪おろして露出高い服を着ると、一転して「セクシー&大人の美女」という印象に変わります。髪型とか変えたらガラッと印象変わって、急に女性として魅力的になる、というのは好きなパターンです。
最初は寅一のことを相手にもしていないのですが、教師と生徒という禁断の関係でもあるし、過去に男で辛い目にも遭っているので、最初はそうなってしまうのも仕方ないですし。いきなり寅一を好きになるのではなく、徐々に寅一に惹かれていく様子を丁寧に書いてくれているのも、良いですね。



あと主人公・寅一は星川幸のことが好きで、マキノのことは本当に「妹のよう」にしか見ていません。
これは、中盤で幸とマキノが入れ替わってからも変わりません。
終盤で、マキノが幸の身体で全裸になって寅一に迫るシーンがありますが、そこまでしてもなお、寅一は動じず、幸のことを選びます。
寅一が幸とマキノの間でフラフラと、あるときは幸に惹かれ、あるときはマキノに惹かれ・・・とか、どちらかに浮気するような展開にならず、「幸が好き」ということを貫き通したのは、個人的にはすごく良かったです。



「イヌネコ。」は全9話です。
幸とマキノの入れ替わりがあるのは、ちょうど真ん中の第5話。入れ替わりものとしては、ちょっと入れ替わるのが遅いですね。連載ものだと、第1話で入れ替わらせて読者の興味を引くのが普通なのに、「イヌネコ。」だと中盤でようやく入れ替わる。うーん、遅い。読んでいてもなかなか入れ替わるシーンが出てこないので、「え?これって入れ替わり漫画なんだよね?」と不安に思ってしまったほど。
でも入れ替わる前の期間が長いことで、ノーマルの状態の二人をじっくり描いてくれているので、いざ入れ替わった後のギャップもより楽しむことができます。そこそこ長く続く話で、あまりにも初期で入れ替わってしまうと、「入れ替わっている状態」が普通になってしまい、せっかくの入れ替わりがあまり楽しめなくなってしまいます。
「イヌネコ。」は中盤で入れ替わるので、入れ替わる前と後が半々ということになり、バランス的にもちょうどいいと思います。



上でも1回書きましたが、青井マキノは方言しゃべります。入れ替わりもので片方が方便しゃべるのは珍しいとも書きましたが、それはたぶん、片方が方言をしゃべると、入れ替わった後、しゃべり方で中身が違うことがバレてしまうからだと思います。
この「イヌネコ。」だとマキノは幸の身体になった後も、バリバリに方便でしゃべっています。完全に「星川幸」になりきるときは標準語をしゃべりますが、大抵は方便でしゃべります。幸の両親の前でも、普通に方便でしゃべります。しかし、幸の両親はマキノの言葉遣いの悪さは指摘するけど、なぜか方便をしゃべっていることについては指摘しません。それは、学校の生徒達も同じ。
なぜか「イヌネコ。」世界では方便をしゃべることはスルーされてしまうみたいです(汗)。
それはそれで、周りが気付かないのは変なことなのですが、この「イヌネコ。」という作品が、「入れ替わっていることがバレるかバレないか」ということにあまり重点を置いていないので、読んでいるほうとしてはそれほど不自然に思わないです。

重点を置くといえば、「イヌネコ。」は本当に「寅一・マキノ・幸の三角関係」に重点を置いていて、その他はわりとサラリと流しています。
入れ替わりものだと、入れ替わった後は元に戻りたがるものですが、あまりそんな描写がないです。一応、マキノの身体になった幸が「絶対私に戻ってみせる!」とか「返してよっ!今スグ私の体返して!!」というシーンもあるにはあるのですが、いかんせんそんなシーンは数えるぐらいしかないので、あんまり「元に戻りたがっている」印象がないです。
後半、元に戻るために、強いショックを受けるようなこと=絶叫マシーンに乗ったりする、を試すシーンがありますが、それはほんとうにかなり後半になってからです。普通、そういうことって入れ替わった直後にやるものだと思います。このことからも、ストーリーそのものが「元に戻ること」に重点を置いていないのが分かります。

入れ替わりものは私は最終的に「元に戻る」のが好きなのですが、「イヌネコ。」は結局入れ替わったままです。最終ページ付近だと、マキノが方便をしゃべるということ以外は、二人は本当にお互いになりきっていて、一見、入れ替わっているとは分からないほど。
入れ替わりものではできれば最後は元に戻って欲しいと思っている私ですが、「イヌネコ。」みたいに、お互いが入れ替わっていることを完全に納得した上で生活しているのであれば、こういう終わり方もいいな、と思います。



作者の「葉月京」先生。「イヌネコ。」内でなぜか、台詞で「ー」と伸ばすとき、ときどきそれを「→」にしたりしています。
例えば「こーゆー時」を「こ→ゆ→時」と表記しています。
なんだか変わった表現です(汗)。でもこういうちょっとしたことも、作品の明るい雰囲気づくりに役立っていると思います。

葉月京先生の後書きによると、本当は単行本2巻分ぐらいの長さまで続けたかったみたいです。でも掲載誌の休刊に伴い、全9話で収めなくてはいけなくなったみたいです。でも葉月京先生が「書きたかった」といっているいくつかのエピソードも、失礼ながら個人的にはあまり必要ないと思える内容だし(汗)、私的には全9話のこのボリュームで終わってちょうどいいと思っています。入れ替わりもので、長くダラダラと続くのはあまり好きではないので。「幸の両親が幸に対して厳しい」ことだけは、はっきりとした決着がついていないので、そこを描いてほしかった気もしますが、どうしても描かなければいけないことでもないですし。



エッチシーン。
ネット上で「イヌネコ。」を紹介している文章だと、「エッチシーンは控えめ」とありました。しかし実際は、性器を直接描いていないだけで、エッチシーンそのものはあります。しかも性器以外は、かなりはっきりと描いています。終盤で寅一とマキノの身体の幸がセックスするシーンがありますが、それも性器が描かれていないだけで、はっきりと「セックスしている」という描写になっています。あとは、女性の下着姿は言うに及ばす、乳房そのものも頻繁に出てきます。かといって、セックスしているようなシーンでも、生々しく描いたりしていません。私はエッチシーンは好きといえば好きなのですが、あまりに生々しいのは苦手なので、この「イヌネコ。」ぐらいのライトな表現ぐらいがちょうどいいです。


入れ替わりシーン。
ビルから落ちて、幸が目覚めるまで夢の中で回想シーンを出して、魔法少女アニメと絡めて、幸の「窮屈な生活から抜け出したい=他人になりたい(?)」という願望を示しておいて、目が覚めたらマキノの身体になっていた、という展開につなげるのは、上手い演出だな~と思えました。
一方、目が覚めて、幸の身体になっていたマキノ。胸を揉むシーンがあるのですが、胸を揉むだけで2ページも費やしてくれています。さらに、揉み方も多彩。服をめくり上げてバヨーーーンと胸を露出させ、次に手で乳房が大幅に変形するほど強く掴み、次に軽くさわって乳房のやわらかさを実感し、次に両腕で挟んで思いっきり寄せてみる。最後に腕を放して乳房を開放、その勢いで左右に広がる乳房。
す、すげー!!
なんだこの揉み方のバリエーションの豊富さは!!驚異的です。
かつて入れ替わりもので、ここまで多彩な揉み方をした作品があっただろうか!?いや、ない!!(たぶん)
入れ替わりもので乳を揉むといったら、

1.単調にモミモミと揉むだけ
2.1回揉んでみて、「いてっ」と言ってすぐやめる

のどちらかになるのがほとんどなのに、「イヌネコ。」は揉むだけでここまで魅せてくれる!!いやあ、燃えるシーンでした。



絵柄はひじょーに私好み。絵そのものも、人物や人物の表情だけでなく服装、背景に至るまで細かく描き込まれています。作画が大幅に崩れるようなページもありません。描き込まれているけど、全体としてはすっきりしてい見やすいです。初見のときはちょっとだけ「みにくいなー」と思ったけど、それは大コマをよく使っているため。大コマを多用しているってことは、「見せるべきところを効果的にちゃんと見せている」ということです。

主人公はこれといった強い個性はないがいざというときの腕っぷしは強く、人を励ますことのできる優しさを持っていて、好きになった相手にはその人一筋という意志の強い面もあるしで、好感の持てる人物。ヒロインの一人は底抜けに明るく大胆な性格、もう一人のヒロインは一見地味だが妖艶な美女の姿もあり、純情で可愛い面もあると、ヒロイン二人とも個性的。ヒロイン二人とも過去にトラウマがあって、作品中でそれを乗り越えていく。入れ替わるシーンはじっくり描かれていて、入れ替わった後でも、違う身体ならではの不自由さも、違う身体に慣れてゆく様もきちんと描かれているし、シリアスになりすぎず、明るい雰囲気をもったままストーリーは進み、恋のライバル同士になったヒロイン二人の恋の決着も、きちんと描いている。ボリュームも多すぎず少なすぎず、ちょうどよい。エッチな要素も適度にあり、それらもしつこすぎない。そして、「主人公とヒロイン二人の三角関係」に重点を置き、それを最初から最後まで貫き通している。

か、完璧だ・・・。
最初にも書きましたが、「イヌネコ。」は「こうだったらよかったのに」という不満が一切ないです。
これはたぶん、私がヒロイン二人のうち、幸を応援していたからだと思います。もしマキノを応援していたら、マキノはふられてしまうので、そのことを不満に思ったかもしれません。
とはいえ、ここまで自分の理想通り!!といえる作品に出会えたのは、本当に幸運だったと思います。
「イヌネコ。」の情報を教えてくださった方に感謝しつつ、作者の葉月京先生にもありがとうございました!と伝えたいです。
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by irekawari | 2007-05-19 23:52 | 入れ替わり作品の紹介・レビュー