白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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『モンスターキャンディー』第2巻

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『モンスターキャンディー』第2巻
「おおばやしみゆき」先生
小学館 ちゃおコミックス


この作品は「女同士入れ替わり」があります。


この作品が入れ替わりである、というのは
『入れ替わりマニアックス』様のサイトを見て知りました。



この漫画は全2巻で、入れ替わりがあるのは2巻目のほうです。
で、私は入れ替わりがある2巻目しか購入していないので、1巻目の内容は全然知りません(汗)。
とりあえず2巻の冒頭にこれまでのあらすじがあるので、それによると・・・





あらすじ

赤井姫香(あかい ひめか)は高校2年。
姫香は女の子ながら怪力の持ち主で、「壊し屋(クラッシャー)」の異名で恐れられていた。そんなわけで、姫香は男子から「女の子扱い」されたことがなく、恋にも縁遠かった。
そんな中、姫香は転校した先の学校で、人の血を吸う宇宙人(ラキュラ星人)の男・チャイブと出会う。チャイブによると、姫香は左右正対称の「黄金律」の体だという。そして、ラキュラ星人にとって黄金律の体は果てしなく美味らしい。
姫香は、チャイブが自分のことを「美味な食料」だとして付きまとっていると思っていたのだが、実際は、チャイブは姫香のことを「食料」として以上に、「女の子」として接してくれていた。
やがて、姫香はチャイブのことを好きになっていき、チャイブもまた、姫香のことを好きになっていた。

という話。




肝心の、入れ替わりがあるあたりの話。

ラキュラ星から、チャイブの婚約者だと名乗るサントリナという女の子がやってきた。
サントリナは、ラキュラ星人にとって「家畜」であるはずの地球人・姫香からチャイブを取り戻すため、あの手この手で姫香を抹殺しようとするが、結局どれも失敗してしまう。
サントリナは、お供のサイドの助言により、最後の手段を使うことにした。

サントリナは姫香に決闘を申し込んだ。決闘の末、サントリナは破れてしまい、チャイブのことはあきらめて地球を去ろうとする。
サントリナは別れの儀式として、姫香に握手を求める。それに快く応じる姫香。
しかし、それはサントリナの罠だった。
握手した瞬間、目の前が真っ暗になる姫香。
再び目が見えるようになったとき、なんと姫香の目の前に姫香が居た。
そして自分の身体がサントリナのものになっていた。
お互いに握手したとき、サントリナが謎の紋章のようなアイテムを使って、姫香と自分の身体を入れ替えてしまったのだ。

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サントリナの身体になってしまった姫香はチャイブに自分こそが姫香だと言うが、信じてもらえない。姫香の身体を手に入れたサントリナは、チャイブと共に去ってしまう。
家に帰っても母親にも相手にしてもらえず、ひとりぼっちになってしまう姫香。
一方、チャイブは。
姫香が、「姫香が言わないようなこと」を言ったことから、チャイブはようやく、姫香とサントリナの入れ替わりに気付く。ひとりぼっちで彷徨っていた、サントリナの身体の姫香を捜し出し、「姫香として」抱きしめる。チャイブが、自分のことに気付いてくれたことを、心の底から喜ぶ姫香。
そこへ、姫香の身体のサントリナが現れた。チャイブをどうしてもあきらめきれないサントリナは、ついには「この姫香の身体を傷つける」とまで言い出す。
サントリナの暴言に、堪忍袋の緒が切れた姫香は、サントリナの身体でもっととんでもないことをすると言い出す。そのまま学校へ行く姫香。大勢の生徒がいる学校で、音楽に乗ってストリップショーを始める姫香。自分の身体の痴態を見せられ、慌てるサントリナ。服を全部脱ぎ、ついにはブラまで外してしまう姫香。恥ずかしい姿をさらけ出してしまっている自分の姿に耐えられなくなったサントリナは、ついに入れ替えを解き、姫香と自分の身体を元に戻した。
姫香とチャイブの固く結ばれた愛を見せられたサントリナは、もう自分には少しの望みもないことを悟り、チャイブのことをあきらめる決心をした。
そしてサントリナは、強気な口調だが姫香とチャイブの仲を応援する、という意味の言葉を残し、ラキュラ星へと帰って行った。

というのが、入れ替わり部分のお話。




この『モンスターキャンディー』ですごくいいのは、
「好きな人と両思いになりたい」というその入れ替わりの理由と、
「別れ間際に入れ替わる」という、入れ替わりのタイミングがすごくいいです。

私は恋愛要素のある話が好きです。
入れ替わりものでも、単に相手の「若さ」「美しさ」「身体能力の高さ、魔力などの潜在能力の高さ」を目当てに入れ替わるのも、それはそれですごく燃えるのですが、この『モンスターキャンディー』のように「好きな人と結ばれたい」がために入れ替わる、というほうがさらに燃えるし、より好きなシチュエーションです。
「好きな人のため」・・・というのはとても女性的な感情ですし、「若さ」「美しさ」が欲しいとかいうよりは、「あの人に、自分を好きになってもらいたい」というほうが、同じ欲望であってもより純粋な感情だと思いますし、「好きなひとのため」ならということで共感できたりもします。
元の自分を捨てて、他人になってまで好きな人と結ばれたい、というのは、よほどの覚悟がないとできないでしょうし。

あと、「意中の異性が共通、という者同士が入れ替わる」、つまり「恋のライバル同士」が入れ替わる、というのは女同士入れ替わりならではのシチュエーションだと思います。
男女入れ替わりだと、そもそもお互いの性が違うから、どちらかがホモやレズでない限り、「お互いが恋のライバルになる」ことはあまり無いですね。男女入れ替わりは、入れ替わったことによってお互いをよく理解して、それでお互いを好きになる、という「入れ替わりの当人同士が恋人になる」というパターンがほとんどですね。
話を元に戻して・・・女同士の恋のライバル同士の入れ替わりについて。
恋のライバル二人の意中の男性が、恋のライバル二人に対して、特にどちらを好きというわけでもない、というシチュエーションでも別に構わないのですが、この『モンスターキャンディー』みたいに、どちらか一方を嫌っていて、どちらか一方を好きだと、入れ替わったときのピンチ度が増して、さらに入れ替わりの「美味しさ」が増して良いですね。特に、今まで男性から好かれていた方は、入れ替わりによって突然男性から冷たくされるのだから、ショックの度合いも相当なものだと思います。


それと、入れ替わるタイミングについて。
なんでもないときに入れ替わろうとせず、わざと「自分が地球から去ろうとしている時」に入れ替わることによって、自分の身体になった姫香を、強制的に「地球から去らざるを得ない」状況にもっていっています。うーん、うまい。うますぎる。
「意中の男性から好かれている者」と入れ替わった時点でかなり状況は有利なのに、さらに駄目押しとして「邪魔者を排除」してしまえるような状況にしている。
これらの行為は悪どいといえば悪どいがですが、これらの行動は「好きな人のため」という、誰でも持っているような純粋な感情、しかもその感情そのものは非難されるものではない、ということで、サントリナという子については、むちゃくちゃ「悪だなぁ」とまでは思いません。





入れ替わり話は前後編で2話分ぐらいあるので、分量的にもボリュームはかなりあるほうだと思います。
入れ替わっている期間もけっこう長く、姫香の身体になったサントリナが邪悪な表情をしたり、サントリナの身体になった姫香が悲痛な表情をしたりと、単に「入れ替わり」という要素を見ただけでも、入れ替わりのツボをかなり多く押さえていて、燃えることができます。

あと、「握手で入れ替わる」というのも珍しいですね。正確には、握手したときに手のひらに紋章みたいなのを握っていて、その紋章の効力(?)によって入れ替わった、という感じですが。階段や落雷(電撃)、頭をぶつける、キス、入れ替わりマシーンなどによる入れ替わりが多い中、「入れ替わる方法の珍しさ」という点だけをみても、かなり良いと思います。

それと、姫香はややタレ目で、サントリナはややツリ目です。これは、二人が入れ替わった後もそのままです。
姫香の身体にサントリナの心が入っても、やはりタレ目のままだし、サントリナの身体に姫香の心が入っても、やはりツリ目のまま。
心が入れ替わったことによって、身体の外見が変化しない、というのも良いです。
入れ替わりものだと、入れ替わった後、外見はほとんどそのままだけど、目つきだけが「心」に合わせて変化していることがたまにあります。ちょっと前に紹介した「ペンギン娘。」がそのパターンでした。
私は基本的に、心が入れ替わったことによって身体の外見(目つきや声)が変化するのがあまり好きではないので、身体が入れ替わってもなお外見が変化しない点でも、『モンスターキャンディー』はかなり良いと思えました。



さらに。
姫香が、元に戻るためにわざと「人前でストリップする」というとんでもない事をしたり、ところどころギャグ要素もあり、シリアス一辺倒にならない、明るい雰囲気もある、という点も気に入りました。何度か言っていますが、私は基本的に、入れ替わりものであっても「明るく終わる、ハッピーエンド」の話が好きなので。
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by irekawari | 2007-05-14 23:35 | 入れ替わり作品の紹介・レビュー