白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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19歳人気トップ新人レースクィーンと、33歳ベテランレースクィーンの入れ替わり

若月優子はレースクィーン歴10年の大ベテラン。
この業界は人の入れ替わりが激しく、10年も続けている者はあまりいない。
人気が出てくるとTVに出てタレントになったりして、レースクィーンを「卒業」する者が多いからだ。
しかし優子はこの業界に居続けた。
別に彼女に上昇志向がないわけではなく、優子がこの仕事を続けているのは、純粋に彼女がレースクィーンの仕事が好きだったからだ。
しかし23歳のときにレースクィーンの仕事を始めた優子は、10年経った今、33歳になってしまっていた。
商品を説明したり、人と会話する能力ももちろん大事だが、やはりこの仕事は、見た目をかなり重視される。
もちろん、優子は33歳になった現在でも、レースクィーンとして第一線で活躍できるほどの美貌を保っている。
しかし、それらは化粧や頻繁なエステ通い等でかろうじて保っているに過ぎなかった。
若い娘の、はじけるような若さからくる美しさにはやはり勝てない。
優子は現在でも一定のファン層を獲得していたが、若い子があふれてかえっているレースクィーン界では、その人気はやはり小さいと言わざるを得ない。

まりな「あら、優子先輩。今日も仕事帰りにエステ通いですか?年とるとお肌の手入れも大変ですね」
優子が所属する事務所で、優子に嫌味を言ってきた。
彼女は水澤まりな、20歳。優子の事務所の後輩になる。
半年前にレースクィーンになった彼女はその美貌と愛らしい性格から、一躍人気トップになった。
レースクィーンの雑誌でも、最近は必ず表紙に彼女の写真が載っている。
まりなが自分で運営するブログにも、毎日多くのファンから書き込みがある。
そんな、世間では大人気のまりなだが、裏ではこうして先輩であるはずの優子に嫌味を言ったりする、性格の悪いところもあった。ただし、そういう面は優子や同じレースクィーン仲間にしか見せない。ファンや男達の前では猫をかぶっていて、性格の悪いところは絶対に見せない。

元々、レースクィーンとしては年齢が高い優子は、他のレースクィーンからも「早く引退すればいいのに」と、邪魔な存在扱いされることが多かった。
そして、優子を敵視しているグループの中心的存在が、まりなだった。
若く、自分の美貌に絶大な自信を持っているまりなは、オバサンのくせに未だにレースクィーンをしている優子が、とても気に入らなかった。若く、ファンからの人気も高いまりなは、例え事務所の先輩である優子も、恐れる存在ではなかった。ことあるごとに嫌味をいい、徹底的にいびった。他のレースクィーンも、おおむね優子のことを疎ましく思っていたので、特にまりなを注意したり、優子をかばったりすることもなかった。

まりな「今度の衣装、見ました?ミニスカートに、ニーハイロングブーツ。ニーハイなんて、オバサンは恥ずかしくて履けないんじゃないかしら?今度の衣装は露出も高いし、優子先輩のカサカサのお肌が丸見えですね。今度のレースの前に、いいかげん引退届け出したらどうですか?あはは!」
事務所でまりなにそう言われ、優子はカッとなり、頭の中がカラッポになった。
気がつくと、優子はまりなにつかみかかっていた。
まりな「きゃあっ、やめてよ、このオバサン!き、きゃあああ!」
優子「ああっ!!」
二人は揉み合っているうちに、事務所の2階の階段から一緒に、1階まで転げ落ちてしまった。

まりな「いたたた・・・」
優子「もおっ、あたしの顔に傷でもついていたら、責任とってもらいますからね!」
まりな「え・・・わ、私?」
優子「な・・・なんであたしがそこにいるの!?」
優子は自分の身体を見た。膝上丈の超ミニスカート、ブーツ、ファーのついたジャケットに、その下には胸元が大きく開いたシャツ。
髪もさわってみる。茶髪で、ボリュームがあり、ゆるやかなウェーブを描いている。
まりな「これ、まりなさんの服・・・それにこの髪・・・」
まりなも自分の服を見た。ジーパンにカジュアルなシューズ、上はセーターで、その上にコートを着ている。
まりなも自分の髪を見た。髪は黒髪で、ストレートのロングヘアーだ。
優子「こ、これ・・・オバサンの・・・服!?」

優子「そ、そこのあたし!あんた誰なのよ!?」
まりな「わ、私は若月優子よ」
優子「う、嘘・・・あたしは水澤まりなよ・・・そ、そんなまさか・・・」
まりな「ま、まりなちゃん?それじゃまさか・・・」
優子「い、いやぁーーーーーーっっ!あたし、オバサンと入れ替わっているわぁーーーー!!!!」
まりな「そ、そんな、身体が入れ替わるなんて」


優子とまりなは、一緒に階段から落ちた衝撃で、身体が入れ替わってしまっていた。

それからの二人の生活はまさに一変した。
まりなの身体になった優子は、一瞬にして人気トップのレースクィーンになった。
若いまりなの身体は、もちろん肌もすべすべだ。化粧などしなくても、たとえすっぴんであっても美しい。
レースクィーンの衣装を着るときも、久しぶりに心が躍る。
はじけるような若さ。完璧なプロポーション。露出の高い衣装でも、少しも恥ずかしくない。
大勢のカメラマンの前でも、大胆にポーズがとれる。
優子は、いやまりなの身体を得た優子はまりな本人になっていた・・・まりなは、たくさんのフラッシュの中、大勢の男に自分の美貌を見られていることへの快感に酔いしれていた。

一方、優子の身体になったまりなは。
控え室の鏡の前で、自分の顔を見て涙を流していた。
つやつやだった肌はカサカサの肌になり、化粧水でたっぷり濡らさないととても見られたものではない。注意してよく見ないと分からないが、目尻や口元にこじわがある・・・ように見える。見え始めると、そこが気になってしょうがない。身体も、水澤まりなのものよりバストは小さく、ウエストは太く、ヒップは少したるんでいる。まりなは、いや今はまりなこそが優子本人である・・・優子は、涙を拭き、さらに化粧をし始めた。念入りに化粧をしないと、小じわや肌の荒れが見えてしまう。
レースクィーンとしては及第点だが、まりなよりは劣っている優子の身体。そして今回の衣装は露出が高い。こんな貧弱な身体で、皆の前で自分を見せるなんて、恥ずかしくてとても出来ない。衣装を着ていても、胸を張れない、自信がもてない。
プロデューサー「優子ちゃん、なにやってるの!撮影会始まっちゃうよ、早く優子ちゃんも来て!」
控え室に入ってきたプロデューサーが、優子に早く支度しろと催促している。
優子「は、はい、分かりました」

優子(も、もうイヤ。あたし、ずっと優子先輩の身体で、優子先輩として生きていかなきゃいけないのかしら)





完。



後書き

最近頭の中で考えている話は、みんな長編ばかりというか、最低2~3回に分けないと書ききれないような話ばかりだったので、ちょっとシンプルめなのを書いてみました。
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by irekawari | 2007-05-05 19:44 | 女同士入れ替わり