白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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ソウルチェンジ!(完)

魔女カルラ、いやリンとクロードがベッドの上で結ばれている頃。
ここは宿屋の地下室。

トリス「うー、冷えるな。は、腹痛くなってきた・・・」
そこへ、見回りに来ていた宿屋の主がやってきた。
スミス「おや、こんな時間まで見張りですか。ご苦労様です」
トリス「おっ、ちょうどいいところに来た。俺、腹が痛くなってきて・・・ちょっとトイレに行ってくるから、見張り代わっててくんねぇ?」
スミス「はい、いいですよ」



スミスは窓の覗き穴から、中にハンターの制服を着た一人の少女が、手首に鎖を巻かれて壁につながれているのが見える。
リン「すみません、そこの御方」
スミス「ん?わ、ワシのこと?」
急にその女から声をかけられて、スミスは焦った。
リン「助けてください。私、このままでは身売りされてしまうんです」
スミス「ええっ!?」
リン「やつらは人身売買の手の者です。このままでは私、一生奴隷として生きていくしか・・・」
スミス「え、でも、皆さん普通の冒険者のように見えますが・・・」
リン「そこがやつらの巧妙なところです。普通の冒険者を装っていれば、疑われることはありませんから」
スミス「で、でもワシはここの見張りを頼まれたし・・・」
リン「助けていただければ、お礼しますから・・・どうか、私を助けてください」
リンは腰をくねって、できる限り、自分のプロポーションをアピールした。
なぜか、ハンターの制服の前の部分がおおきくはだけていて、そこにはほどよい大きさの、たわわに実った胸が見える。
スミス「!!」
スミスは『お礼』の言葉とリンのセクシーな肢体を見て、見張りを頼まれたことなど、すっかり頭から消えていた。
宿の全ての扉が開くマスターキーで、地下の扉を開け、鎖を解こうとリンへ近づくスミス。



数分後。
うつぶせに倒れているスミスの傍に、自分の腕を縛っていた鎖を自分で外しているリンが立っていた。
ジャラン、と音をたて、鎖が床に落ちる。
リン「ちょっとは疑いなさいよ」
リンは宿屋の主に向かって呆れた声を出した。
リン「ま、おかげで助かったけどね。さて・・・」
リンは最初、ソウルチェンジの魔法を使ったあの魔法使いでも脅して、また自分にソウルチェンジをかけさせようと思ったが。
今の自分の身体を見ているうちに、考えが変わった。
この子はハンターやってるだけあって、本当に魔力が欠片ほどしかない。これでは、以前のような大魔法を使うには、かなりの時間を要するだろう。
しかし、この子はなんといっても若い。元の身体より、20ぐらいは若いだろう。長い時間をかけてまた大魔法を習得するもよし、このまま普通の冒険者として生きていくのもまたいいような気がしてきた。
なにより、この身体だと、もう賞金首として狙われることもない。
リン「悪いけど、この身体、もらうわね」





そしてさらに10分ほど経って。
宿屋内を、トリスの大きな声が包んだ。
トリス「ま、魔女が逃げたぞーーーーーーーーっっっ!!」

その叫び声で、クロード達一行は全員宿屋の1階のフロアに降りてくる。
キルシュ「おい、お前達裸かよ!」
一緒に階段を下りてきたクロードとカルラは共に裸だった。
どうやら情事の最中だったようである。
カルラ「そんなことどうでもいいわよ!わ、わ、私の身体ーーーーーーーーーーーーーーーーっっ!!」
トリス「すまない、俺が宿の人と見張りを代わってもらったときに、宿の人が勝手に魔女を解放しちまったみたいだ」
カルラ「わ、私の身体・・・・」
カルラは自分が裸なのも気にせず、へなへなと、床に座り込んでしまった。








夜が明けて、ここは町の外れ、人気のない倉庫の中。

今度は魔女カルラが、両手を鎖で縛られて、天井から鎖でぶら下げられている。
そしてカルラの前方2メートルの床には、クロードが、頭から血を流して倒れていた。
カルラ「クロード!クロードったら!返事してよ!!」
キルシュ「無駄無駄。あんだけ頭から血を流して、返事できるやついるかよ」
ユウキ「そうそう、魔女さんよ」
カルラ「あ、あんた達・・・なにするつもりなの!?」
キルシュ「決まってるだろ、お前を魔女として、王宮警護団へ連れて行く。要は魔女を連れていきゃ、賞金はくれんだから、中身は別に誰だって構わないよな、なあ、魔女カルラ」
カルラ「あ、あんた達・・・仲間を殺しといて、さらに仲間のあたしまで売る気!?」
キルシュ「賞金1000万ゼニーだぜ。もう冒険者やらなくても遊んで生きていけるんだ。魅力的だろ?」
ユウキ「仲間ったって、なあ。彼女もいない俺達の前でイチャイチャしているお前らは、前から気に入らなかったんだよ」
かつての仲間達の、信じられない言葉が続く。
ユウキ「トリスとスティンもついでに殺っといたよ。人数は少ないほうが、分け前も増えるしな」

こんなやつらのために。
わたしの、わたしのクロードが殺された。
カルラの目から熱いものがこぼれ落ちる。ただし、今度は悲しみの涙だ。

キルシュ「んじゃあな、魔女カルラ。せいぜい、処刑方法が苦しまないですむようなものであることを祈っているよ」








そして、魔女の公開処刑の日。

公開処刑場の観客席は、多くの群衆で埋まっていた。
皆、口々に魔女への呪いの言葉を吐いている。

その、魔女カルラ当人は。
処刑場の中央、高くそびえたった十字架に磔になっていた。
執行人「今から魔女の処刑を始める!!皆の者、矢をつがえーー!」
矢を持った兵隊が10人、魔女に向かって弓を構える。
魔女の足元には枯れ枝がたくさん積まれている。
矢で射殺した後、火をつけて完全に燃やしてしまうのだろう。ずいぶんと徹底したことだ。



魔女カルラは命乞いをするでもなく、静かだった。
カルラ(天国へ行ったら・・・またクロードに会えるよね)
そんなことを考えていた。



執行人「よし、処刑開始!皆の者、打・・・・・・」

ズドォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!


突然、処刑場が巨大な爆発に包まれた。
吹き飛ぶ執行人や兵隊達。
慌てて逃げまどう観客。
続けて二度、三度と小爆発が起こる。


カルラ「な、なに?どうしたの?」

すっかり死を覚悟していたカルラは、呆然としていた。
そしてカルラの目の前の爆煙が晴れると。
そこには、キルシュが立っていた。
カルラ「え?キル・・・」

キルシュ「よう、『リン』、待たせたな」

カルラ「く、クロード!?」

カルラに近づき、手足の紐を解いてやるキルシュ。

キルシュ「ここに来る途中、ユウキは・・・俺が片づけた。リンをこんな目に遭わせたんだから・・・ま、いいよな」

キルシュ「俺もすっかり別人になっちまったな、前の俺よりおちんちんちっちゃくなっちまったが・・・また胸コキしてくれるか?」
カルラ「うん・・・うん・・・・するよ、何度でも・・・クロード、会いたかった!!」

阿鼻叫喚の騒ぎの中、一人の魔法使いと一人の魔女が、お互いをしっかり抱き締めていた。


この日以降、魔女カルラの行方を知る者はいない。







完。
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by irekawari | 2007-04-25 08:18 | 女同士入れ替わり