白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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灼熱の料理人 クッキングファイター・ダイゴ第48話 (全4回のうち2回目)

メイリン「ふふふっ、童話やおとぎ話風に言えば、囚われのお姫様のピンチに、白馬の王子様が駆けつけたってところかしらね。」
メイリンは玲子の顔の前に、鼻と鼻、唇と唇が触れ合うほど自分の顔を近づけて言った。
メイリン「でも勘違いしないでね、今、王子様=ダイゴくんにとっての囚われのお姫様は、貴女じゃなくてこのわ・た・し」
「わ」「た」「し」と言っているとき、ご丁寧に一文字につき1回、計3回、「わ」「た」「し」のタイミングに合わせて玲子の鼻の先を右の人差し指の先で軽く小突くメイリン。
その、完全に人を馬鹿にしたような態度に、普段温厚な玲子も、いい加減イライラが募ってきた。


メイリンは玲子から顔を離し、玲子のほうを向いたまま後ろに数歩下がり、玲子との距離が3メートルほど空いたところで片手の指を肩ぐらいの高さまで上げ、パチンと鳴らした。
それを合図に黒服がスイッチを操作、すると突然天井からシャッターが降りてきて、玲子の前を完全に覆ってしまった。

玲子「な、なによこれ!?」
玲子は慌てた。シャッターは通路全体と同じ幅があり、玲子は2メートル角ぐらいの小さな部屋に閉じこめられてしまった。
これでは、ダイゴがトレーラー内に入っても、玲子がここにいると分からない。
玲子「だ、出しなさいよ!ついでにこのベルトももう外してくんない!?」
玲子は叫んだ。玲子はいまだに『ボディ・チェンジ』の椅子に両手両足を金属ベルトで固定されていて、身動きがとれない。
メイリン「ふふふっ、貴女にはそこに居てもらって、これから起こることを見ていてもらうわ」
玲子が居る小さな部屋の中に、突然メイリンの声が聞こえた。どうやら壁のどこかにスピーカーがあるらしい。そして次に、目の前のシャッターの、ちょうど目の高さぐらいの一部が横に長い長方形の形に点灯し、そこにメイリンの姿が映し出された。どうやら、シャッターの外=トレーラーの内部を映すモニターのようだ。
メイリン「こちらからそっちへ音は聞こえるけど、貴女のほうからこちらへは声は届かないようになっているわ。だから、ダイゴくんに向かって叫ぶなんて、無駄なことはしないことね」
どうやらこれも、メイリンが仕組んだ仕掛けらしい。
せっかくダイゴが助けに来てくれたというのに、自分の居場所を伝えることもできない。玲子ははがゆさを感じると同時に、なにやらいいようもないイヤな予感をも感じていた。




ガォン!!ガオン!!!
トレーラーの入口のほうから金属がへしゃげるような凄い音がする。
どうやらダイゴが外からの打撃で、トレーラーの扉を強引に開けようとしているようだ。

メイリン「ダイゴくん、外の黒服も倒してしまったようね。それじゃ、そろそろかしら」
メイリンはもう一度、さっき座っていたボディ・チェンジの椅子に座り直した。そして両手を胸元まで持って行き、チャイナドレスの胸の留め具を外した。
ハラリと、チャイナドレスの布がはだけ、メイリンの首もとから胸にかけての白い肌が露わになる。
そしてさらにそれだけでなく、メイリンは服の襟元を持って左右に広げ、ゆっくりずり下ろし、腕を袖から抜いて、そしてそのまま服の上半身の部分を腰のあたりまで下ろしてしまった。
服を脱いだ勢いで、メイリンの巨大な胸がぶるんぶるんと音を立てながら上下に揺れている。
メイリンは今、上半身が裸の状態であり、ブラをつけていないメイリンは、その巨大な胸が露わになってしまっている。もちろん、乳首も丸見えだ。
玲子「な、な、な、玲子さん、何を・・・・!!??」
突然上半身裸になったメイリンの行動に、玲子は驚いた。
メイリン「ふふふっ、牛みたいに馬鹿でかい胸だと思っていたけど、自分がなってみたら、これはこれで悪くないわね。ダイゴくんって、胸の大きな子が好みなのかしら?」
メイリンは、巨大すぎて自分の手のひらでも掴みきれないほどの大きさの胸を揉みながら、その感触を楽しんでいるかのように笑みをうかべている。
玲子「玲子さん!!胸!!しまって!!」
玲子は必死に叫ぶ。しかし、玲子がいる小部屋からは、メイリンがいるほうへは声は届かない。
メイリンは胸を揉んでいた手を止め、またパチンと指で音を鳴らし、両脇の肘掛けのような台の上に置いた。
メイリンの指の音を合図に、また黒服が機械を操作すると、メイリンの手と足が金属ベルトで再び固定された。
ここまでだと、さっき入れ替わったときと同じような状況だ。
だが、今回は、頭上の巨大ヘルメットは降りてきていない。
単に、胸丸出しで椅子に固定されているだけの状態だ。もう一度あの入れ替わりをやろうというわけではないようだ。ではいったい、メイリンはこれから何をしようとしているのだろうか?





グァッシャン!!
なにか金属が砕ける音がした。おそらくダイゴが、トレーラーの入口の錠を破壊したのだろう。
ギギギギギ・・・と、金属がきしむ音をたてながらゆっくりと、トレーラーの入口の扉が左右に開いてゆく。
外からの陽光を背にして、一人の男の姿が現れた。
ダイゴ「メイリン、無事か!?」
メイリン「ダイゴぉ!!」
トレーラーの奥から、ダイゴが人生でもっとも聞き慣れた声がする。どうやらメイリンはここに囚われているようだ。

ダイゴ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
トレーラーの奥からメイリンの声が聞こえてきたにも関わらず、ダイゴはしばし、トレーラーの入口で足を止めた。
ダイゴ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・なんだ?」
ダイゴはわずかに首をかしげ、なにやらいぶかしむ表情を浮かべている。

ダイゴ「っと、とにかく今は、メイリンの救出だ!」
なにやら不審な行動をとっていたダイゴだが、すぐに気をとりなおし、周りに用心しながらトレーラーの奥へ歩を進めた。
ダイゴ「メイリン、心配したぞって、うおっ!!??」
ダイゴが急いでトレーラーの奥の、メイリンの声がしたほうへ駆け寄ると、たしかにメイリンはいた。
だが、服がはだけて上半身が裸になっているという、あられもない姿で。

思わずダイゴは手で自分の目を覆った。
ダイゴ「な、なんてカッコしてんだメイリン」
メイリン「ダイゴ・・・助けに来てくれて・・・嬉しい」
恥ずかしさのあまり視線を向けられないダイゴをよそに、メイリンのほうは潤んだ瞳で熱い視線をダイゴに送っている。
それはまさに、囚われのお姫様が、やっと助けに来てくれた王子様を見ているかのようだ。

ダイゴ「あ・・・なんか縛られてるのか?よし、ちょっと待ってろ」
まだ顔を真っ赤にしているダイゴだが、メイリンが手足を固定されていることに気付くと、メイリンの手足の金属ベルトを握り、ガコン、とニブい音をさせながら引きちぎった。
両手両足が自由になったメイリンはすぐさま立ち上がり、ダイゴに抱きついた。
上半身裸のままで。
メイリン「ダイゴ・・・怖かった!!」



玲子「れ、玲子さんっ!!??」
モニターに映る、上半身裸の自分がダイゴに抱きついているという衝撃映像に、玲子は思わず叫んでいた。というか、さっきから衝撃的なことばかりで、叫んでばかりだ。


メイリン「黒服に連れ去られそうになって、戦っていたら油断して後ろから気絶させられて・・・気が付いたらこの中で椅子に座らされてて、それで黒服に、決勝大会でダイゴが使う料理のことを吐けって脅されて・・・」
ダイゴ「メメメメメメメイリン!?ちょ、ちょっと待て!」
ダイゴは顔を真っ赤にしてあわてふためいている。上半身裸のメイリンが、バレーボール大の2つの巨大な胸を押しつけながら抱きついてきているからだ。ダイゴの服越しに、ぼよんぼよんと、やわらかい肉の跳ね返る感触が伝わる。

玲子「玲子さんっっっ、なにあたしの身体でダイゴに抱きついてんのっっ!!??っていうか、胸、しまって!!」
玲子が手足をバタバタさせながら興奮気味に叫ぶ。
だが手足は依然金属ベルトで椅子に固定されたままなので、立ち上がることすらできない。
トレーラー内のダイゴとメイリンが居る空間と、玲子がいる空間は、さっきのシャッターで区切られている。鋼鉄製のそのシャッターは厚さ50センチ、ついでに防音仕様になっていて、さっきから玲子が叫んでいる内容は、ダイゴ達には一切聞こえていない。
ダイゴ達のいる部屋で聞こえてくる音といえば、三方の壁一面に設置された、高性能そうなコンピューター群が放つ電子音のみだ。



メイリン「あたしが決勝大会のことについて話さないでいたら、黒服の一人が『それならお前の身体に聞いてやる』って言って、ムリヤリあたしの服をはいで・・・それから・・・それから・・・」
メイリンの告白は、最後のあたりでは、もう涙声になっていた。
ダイゴ「・・・そうだったのか、すまんメイリン、俺がもっと早く駆けつけていれば・・・」
上半身裸のメイリンに抱きつかれる、という衝撃的事態に、ひたすらパニック状態だったダイゴだが、メイリンの涙と嗚咽を伴った独白を聞いていて、ようやく落ち着いてものが考えられるようになっていた。
ダイゴは、どうしたらいいか分からず宙ぶらりん状態だった両腕をそっと動かし、メイリンの身体をやさしく抱き締めた。
メイリン「!」
ダイゴから抱き締められたことに気付き、緊張からかわずかに身体を硬くするメイリン。
だがしかしすぐその緊張も解き、ダイゴの抱擁にその身を委ねる。
メイリンより頭ひとつ身長が高く、体格も良いダイゴは、メイリンの身体に両腕を回すと、その腕の中にすっぽりとメイリンが収まる。



ダイゴの腕の中で、メイリンは、宮内玲子は、愛しい人のぬくもりを感じ、幸せを噛み締めていた。

約一年前。
ダイゴと御門グループの最初の料理勝負のとき、宮内玲子は広報担当だった。
そこで玲子は初めてダイゴを見た。
料理にかける、灼熱の炎のような情熱、たくましい体躯。
一目惚れだった。
だがしかし玲子はダイゴとは敵対関係にある上に、玲子は料理人ではないため、とにかく玲子とダイゴは関係が薄く、たまに顔を合わす程度で、告白できるような状況ではなかった。
そしてダイゴの傍には、いつも寄り添うようにして一人の女性がいた。
メイリン=シャミーだ。
玲子はメイリンを憎んだ。自分はダイゴくんと話をすることすらままならないというのに、あの女はいつでも、どこでも、常にダイゴくんと一緒にいる。
ーーーーーーーーーーーーあの女が、私からダイゴくんを奪っている。

それは完全に宮内玲子の一方的な言いがかりだった。だがしかしダイゴへの思いが強く、またその思いを吐き出す場所が他にないため、自分で自分の視野を狭くしてしまい、玲子はより一層、メイリン個人を恨むようになっていた。宮内玲子のメイリンに対する憎しみは、日を追うごとに増すばかりだった。
無論、普段の料理対決で顔を合わせるときは、玲子はメイリンに対して仕事として普通に接していた。だがしかし、その心の中では、殺してやりたい、この女を消して、私がダイゴくんのパートナーになりたい、とさえ思っていた。
そして数ヶ月前、御門グループの医療部門が『ボディ・チェンジ』の開発に成功したことを知ったとき。
宮内玲子は、悪魔の計画を思いついた。
それが、自分と、メイリン=シャミーの精神と身体を入れ替える計画である。


殺したいほど憎んでいる女と身体を入れ替えることに躊躇がないわけではなかったが、入れ替わることによってダイゴの愛を得ることができるということが分かれば、もはや玲子に迷いはなかった。
そして計画通り、玲子はメイリンと入れ替わった。
入れ替わった直後は、その身体の素晴らしさに、同性ながら思わずイってしまいそうになったほどだ。
それほど、メイリン=シャミーの身体は女として充実していた。ただ単に、自分と比べて10歳若いというだけではない。肉体的だけでなく、おそらく精神的にも充実していたからだろう。
言うまでもなく、好きな人と、ダイゴといつも一緒にいるからである。

自分の恋敵が、それほどまでの充実した幸せを得ていたかと思うと、また虫酸が走り、反吐が出そうになった。殺してやりたい、という黒い衝動がまた沸き上がってくる。
だがしかし。
今はもう、完全に立場が180度逆転している。
文字通り、全てが入れ替わったのだ。

自分が殺したいとさえ思っていた、自分からダイゴの全てを奪った女から、自分は逆に、全てを奪ったのである。
若さも、抜群のプロポーションも、ダイゴの幼馴染み兼パートナーという立場も。

自分の身体と、ダイゴとの関係を奪われたメイリンの心中を想像すると、それだけでまたイきそうになった。あまりに気分が良く、思わずくっくっと、笑いがこみ上げてくる。
苦しめ。
苦しめ。
私が受けた苦しみを、お前も味わえ。
そして胸が張り裂けそうなほどの絶望を味あわせ、再び苦しみ抜いてから死んでもらおう。暗い地下の穴ぐらの中で、ぼろぞうきんのようになりながら。




宮内玲子は、いやメイリンは、自分の恋の成就と、憎いあの女への復讐を成すために、次の段階へと計画を進める。


ダイゴ「だいぶ落ち着いたか?」
ダイゴはメイリンを抱き締めたまま、彼女へ優しく声をかける。
メイリン「うん、だいぶ落ち着いた・・・ありがとう、ダイゴ」
メイリンはまだ目に残っている涙を指でぬぐいながら、まだ少し赤い目でダイゴを見上げ、にっこり微笑んだ。
至近距離でメイリンの笑顔を見たダイゴは、そのあまりの可愛らしさに赤面してしまう。
ダイゴ「い、いや、ま、よかったな。んじゃ・・・そろそろ帰るか?」
ダイゴがまだ顔を赤らめたまま、少しどもりながら答える。

メイリン「ねえ、ひとつお願いしていい?」
メイリンはダイゴの、帰途につくことへの問いには答えず、ダイゴの目をみつめたまま、一方的に言葉を発した。
ダイゴ「ん?なんだいきなり?」
メイリン「ちょっと目、つぶってみて」
ダイゴ「目を・・・こうか?」
こういうとき、なにも考えず素直に応じてしまうところが、ダイゴのまだまだ朴訥なところである。
男女が抱き合って、片方が目をつぶるとなれば、アレしかない。





玲子「あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!」
2メートル角の小さな部屋で、メイリンとダイゴのやりとりをモニター越しに見ていた玲子は、思わず、今までで最大級の叫び声をあげてしまった。小さい部屋で大声を出してしまったせいで、自分で自分の耳が痛くなるほど。
モニターの中で、メイリンは少し背伸びしながら、自分の唇とダイゴの唇を重ねていた。

不意に唇に感触を感じ、ダイゴは目を開いた。
さっき以上にメイリンの顔を間近で見、そして今の状況を理解したダイゴは、思わず叫びそうになった。
ダイゴ「んご・・・」
だがしかし、メイリンはダイゴを逃がさす、さらに足をつま先立ちにし、背を伸ばし、追いすがった。
メイリン「ん・・・」
メイリンはキスと同時に、フリーだった自分の両腕をダイゴの首に回していた。
ちょうど、ダイゴの首からメイリンがぶら下がるような形である。
メイリンはそれなりに力を込めてダイゴの首にしがみついているので、ダイゴがちょっと後ずさったぐらいでは、二人の唇は離れない。




玲子「玲子さんちょっと・・・そこまでやる!?離れて、離れなさい、離れてよぉっ!!あたしの・・・あたしの・・・ファーストキスがぁ!!」
ここに閉じこめられて、もう何回叫んだか。それでもなお、玲子は手足をジタバタさせながら、モニターの中のメイリンとダイゴに向かって叫び続けた。
宮内玲子がメイリンから奪ったものに、また新しく項目が加わった。
メイリンの、ファーストキスだ。







叫ぶのをやめた玲子は、ふと冷静になってみた。
玲子はダイゴのことを好きだと言っていた。
そして玲子は今、メイリンの身体を手に入れている。それはまさに、彼女が一番望んでいたものだ。
メイリンはまず、若く、美人で、プロポーションも抜群。だがしかし、それだけならメイリン以外の娘でもよかっただろう。なにより、メイリンはダイゴの幼馴染みで、19年間人生を共に生きてきた。メイリンはダイゴに好意を持っているし、ダイゴもまた、おそらく、メイリンに好意を持っているだろう。ダイゴの一番身近な存在にして一番大切な存在、それがメイリン=シャミーである。
そして宮内玲子は今、そのメイリン=シャミーの身体を得ている。
宮内玲子とダイゴは料理勝負において敵同士。
まあ、ダイゴは御門との勝負のときでもほぼ料理のことしか頭にないため、直接料理対決をするわけでもない玲子を、ことさら「敵」としては見ていない。見ていないが、ダイゴにとって玲子が、特別な存在というわけでもない、ということも事実だった。
それだけ立場的にも精神的にも距離のあった玲子とダイゴ。
しかしメイリンの身体を得てメイリンとなった玲子は今、世界中の誰よりもダイゴに近い存在になっていた。




玲子は少し寒気がした。
メイリンは今、自分の身体と立場を最大限駆使してダイゴに迫っている。今まで胸の内に秘めていた自分の思いを、ここぞとばかりに爆発させている。そしてダイゴから見れば、今のメイリンはメイリン以外の何者にも見えないだろう。よもや、目の前のメイリンと御門グループの宮内玲子の精神と身体が入れ替わっているなど、思いもよらないだろう。

玲子は、メイリンが今からやろうとしていることの全容をようやく察知し、これから目の前で起こるであろうことを想像し、戦慄した。



メイリン「んっ・・・・はぁ」
5分くらい経ったろうか。舌こそ入れていないが、濃厚なキスがようやく終わった。
メイリンはダイゴから唇を離すと、潤んだ、熱っぽい、熱い視線をダイゴに浴びせた。
「幼馴染みの少女」としてではなく「一人の女性」として、メイリンはそこに居た。
ダイゴ「メイリン・・・」
ダイゴが真剣な表情でメイリンの名前をつぶやく。
メイリンはそのダイゴの視線をしっかり受けとめ、次の、その言葉を紡ぎ出した。
メイリン「ふふふっ、あたし、ダイゴに伝えたいことがあるの・・・」



厚さ50センチの壁の向こうで、玲子は。
玲子「い・・・いや」
玲子の目に大粒の涙がうかぶ。
玲子「や・・・やめて」
自分の身体よりなにより、大切な人を、ダイゴを奪われることが一番辛い。
今すぐ二人の間に割って入りたい。
だがしかし、未だに手足は金属ベルトで縛られていて、身動きがとれない。
それでも、いてもたってもいられない玲子は、手足を動かすことをやめない。
手足を動かしすぎて、手首と足首の、金属ベルトと擦れ合っているところは肌が破れ、血がにじんできている。
玲子「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
玲子は、メイリンの次の言葉を遮るかのように、今までで一番大きな声で、叫んだ。




メイリン「あたしは・・・ダイゴのことが・・・」
メイリンはあらゆる男を魅了するかのような熱い視線を送りながら、なおも言葉を続ける。
言葉を発するたびに、いい香りの吐息がダイゴの頬をなでる。
メイリンはさらにダイゴと自分の身体を密着させ、ダイゴの首に回した自分の腕の力をさらに少し強め、最後の言葉に、つなげた。



メイリン「好・・・」

玲子「!!!!」

玲子は思わずモニターから目を背けた。もうなにも聞きたくなかった。







しかし、メイリンの、続きの言葉はスピーカーからは聞こえてこなかった。
玲子「なに・・・どうなったの?」
玲子が恐る恐る目の前のモニターを見てみると。

ダイゴが、メイリンの肩を掴んで、腕を伸ばし、ぐいっと、メイリンを身体からひきはがしていた。







ダイゴ「お前・・・メイリンだよな?」
メイリン「ふへぇっ!?」
メイリンは目を見開き、奇妙な声を発した。













1回で終わらなかった!(汗)あともうちょっと続きます。
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by irekawari | 2007-04-10 23:49 | 女同士入れ替わり