白雪姫「女同士入れ替わりと、女同士の憑依が好きです。


by irekawari
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灼熱の料理人 クッキングファイター・ダイゴ第48話 (全4回のうち1回目)

「う・・ん」
意識が回復したメイリンはゆっくりを目を開いた。
が、まだ目の前が真っ暗だ。
まだあの巨大ヘルメットみたいなものが頭を覆っていて、自分の口元から下ぐらいの視界しかない。
コツコツ、と固い床を踏む音がして、誰かが自分の目の前まで近づいてきた。
ヘルメットをかぶせられているせいで全身は見えないが、太ももから下ぐらいまでは見える。
「誰?玲子さん?」
普通に考えて、さっきまで自分の正面で、自分と同じような椅子に座っていた宮内玲子がいると考えるのが妥当だ。
が、目の前の人物は足元ぐらいまである長いスカートを履いている。
黒地に赤い縁取りがしてあって、サイドに大きくスリットが入っている。
そのスリットから見える太ももの白い肌がまぶしい。太ももには、スカートと同じ黒のニーハイソックスを履いているようだ。
足元は、ヒールが低めのパンプスを履いている。

なんか、どこかで見たような服装だ、とメイリンは思った。
とりあえず、今視界に見える範囲での目の前の人物の服装は、宮内玲子のものではなさそうだ。
では宮内玲子ではないなら、いったい誰なのか?

「ちょっと!早くこの変な機械どけてよ!」
「ふふふ、焦らなくても今外してあげるわよ」
パチパチッと機械のスイッチを操作するような音がして、さらにウィーンと音をたてながら、メイリンの頭にかぶせられていた巨大ヘルメットが上昇し、上がりきったところで機械は停止した。

やっと視界が開けたメイリンの目に映ったものは、信じられないものであった。
「えっ・・・あ、あたし!?」
「ふふふ、どう?びっくりした?」





灼熱の料理人
クッキングファイター・ダイゴ

第48話「最終章・其の一 ダイゴよ気付け!!罠に堕ちたメイリン」






「びっくりした、いきなり目の前に鏡があるなんて!!」
「だあっ!!」
メイリンの目の前にいる、メイリンのそっくりさんが軽くズッコけた。
「違うでしょ!!いい、よく聞きなさい」
電撃を浴びて、気を失って、目が覚めたら目の前に自分のそっくりさんが居て、なにやらわめいている。
メイリンはさっぱり状況についていけていなかった。
「ふう・・・私は・・・宮内玲子よ」
「え・・・、玲子さん!!??」
「ふふん、どう、驚いたでしょ?」
目の前のメイリンは腰に片手を当てて少し胸を反らし、得意気な表情でメイリンを見下ろしている。

「・・・玲子さんって変装上手ですね」
「変装でこんなそっくりになれるわけないでしょ!!」
目の前のメイリンは軽く握り拳をつくりながら抗議した。
「えっ、じゃまさか整形?こんな短時間で?いつの間に手術したんですか?」
「整形でもないっ!!って、・・・はぁ」
怒りを通り越してあきらめの境地になってしまったのか、目の前のメイリンは溜息をついて頭を垂れ、うなだれた。

「順番を間違えたかしら、まずはこうするべきだったわね」
目の前のメイリンがパチッと指を鳴らすと、傍に控えていた黒服が、人間の上半身が丸々映るぐらいの鏡を目の前のメイリンに手渡した。
「さあ、これが今の貴女の姿よ」
目の前のメイリンが、メイリンに向かって鏡をかざした。
「今のあたし?」
鏡なのだから、いつもどおりの自分の姿が映ると思っていたのだが、信じられないことに、鏡に映る人物は自分ではなかった。しかし、それはよく知っている人物の姿であった。

鏡に映っていたのは、御門グループの幹部の一人、宮内玲子であった。

「えっ、あ、あたしも整形されたのっ!!??」
「だーーかーーらーー、整形から離れなさい!!」
いいかげんキレたのか、目の前のメイリンが怒りで叫んだ。
「はぁ、はぁ・・・ここまで察しが悪いとは思わなかったわ。・・・もっと分かりやすく説明したほうがいいみたいね。
 今貴女が座っているのは、我が御門グループの医療部門が開発した、人間の精神と身体を交換する装置よ。
 まだ正式名称はついていないけど、仮に『ボディ・チェンジ』と呼ばれているわ。」
「ボディ・・・チェンジ」
「この装置は人間の精神と身体を交換することができるの。交換の対象は2人。今回は私と貴女ね。この装置を作動させて、」
そう言って目の前のメイリンは宮内玲子の姿のメイリンを人差し指で指差し、
「私・・・宮内玲子の精神を」
今度は自分のほうへ指を向けて、
「・・・この、メイリン=シャミーの身体へ」
と説明した。

次に、人差し指は自分に向けたまま、
「そして、貴女・・・メイリン=シャミーの精神を」
と言い、その指をまた宮内玲子のほうへ向け直して
「その、宮内玲子の身体に移したの」
と、説明した。

「身体と精神は別物で、はっきり分けることができるのよ。さらに、我が御門グループは機械で、その精神と身体を自由に他の人に移し替えることができるようにしたの。」
今度は目の前のメイリンは、左手の人差し指で自分を差し、右手の人差し指で宮内玲子の姿のメイリンを差しながら、続けた。
「要するに、身体はそのままで、貴女と私の精神を・・・」
そして目の前のメイリンは二人の間で左手と右手をクロスさせ、
「入れ替えたのよ。今は私がメイリン=シャミーで、貴女が宮内玲子なの。分かってもらえたかしら?」
と言い、説明を終了した。

「入れ・・・替えた・・・今はあたしが玲子さんで、玲子さんがあたし・・・」
メイリンは、玲子が説明した内容を口に出して復唱してみた。
さっきは電撃を浴びて意識を失っていて、そこから意識が回復した直後だったからまだ頭がぼーっとしていてよく理解できなかったが、だんだん、事情が飲み込めてきた。

目の前にいる、自分そっくりの女は、自分そっくり・・・というより、まさに「自分」だった。
毎日鏡の中で見ている顔、アップにした髪、悩みの種でもある、自分の豊満すぎるバスト、それらは見慣れている、ついさっきまで「自分だった」ものだ。
さらに目の前の自分が着ている、黒と赤のチャイナドレス。このチャイナドレスは、メイリンの亡き母の形見であり、唯一無二のものだ。たとえ似たようなデザインでも、見間違えるはずがない。これは、たしかに母のチャイナドレスだ。


メイリンは目の前の鏡で自分の今の姿を改めて見てみた。
黒髪で、長さは肩までかからないぐらいの、いわゆるおかっぱの髪型。
顔を少し傾けると、サラッとした感触と共に、見慣れぬ黒い髪が自分の頬にかかる。
そして、今頃気付いたのだが、メイリンは今眼鏡をかけていた。鼻と耳付近に、金属のフレームが当たる感触がする。眼鏡のレンズはやや横に長細い形だ。視線をレンズの外にやると、景色がぼやっとして見える。これが視力が悪い、ということか。メイリンはずっと視力2.0だったため、今初めて近視というものを体験している。
目がやや吊り上がっており、少しキツそうな顔つきに見える。
目元にはアイシャドウ、唇には口紅が塗られていているが決して派手ではなく、玲子の美しさをさらに引き立てていた。
服装は、腰から胸にかけてビスチェを着て、その上から半袖のジャケットを羽織り、腰は太ももまでの長さのタイトスカートを履いている。タイトスカートには左のサイドに1つ、浅めのスリットが入っている。
ビスチェのカップ部分は胸を半分ぐらいしか覆っていないため、胸の谷間がはっきり見えて、バストの大きさを強調している。宮内玲子のバストはCカップで、小さいよりは大きい、と言えるぐらいの大きさなのだが、まるでバレーボールを2個くっつけているかのような「超爆乳」のメイリンの胸に比べると、やはり小さく見えてしまう。
足元はピンヒールのハイヒールを履いていて、ヒールの高さは10cmはある。
ジャケットやビスチェ、タイトスカートやハイヒールは全て白地にグレーの縁取りで統一されていて、黒と赤のチャイナドレスのメイリンとは色的に好対照な服装になっている。

手足はいまだに金属ベルトで椅子に固定されていて、手で自分の身体を触ったりして確認はできないが、メイリンも、ようやく自分の身体が自分のものではなくなっていて、さらに、このことがかなり重大な事態である、ということも認識し始めていた。






玲子「嘘みたいな話だけど・・・あたしと玲子さんが入れ替わった、というのは理解できたわ」
メイリンは、いや、メイリンの精神が入っている宮内玲子は、目の前の女に告げた。
メイリン「ふふふ、わかってもらえてよかったわ」
宮内玲子は、いや、玲子の精神が入っているメイリン=シャミーは、にっこりと微笑み、満足そうにうなずいた。

玲子「玲子さん、あたしになって何をするつもりなの?」
玲子がややキツめ口調でメイリンを問い詰める。
メイリン「ふふふ、貴女なら大体想像がつくでしょうし、言わなくても分かるでしょう?一週間後に行われる、『全国統一料理大会』で、ダイゴ・ロンイェンの妨害工作をするためよ」
玲子「!やっぱり・・・」
メイリン「料理のときでも、日常生活でも、ダイゴ=ロンイェンの大事なパートナーである貴女に成り代わることができれば、これほどやりやすいことはないわ。例えば、決勝大会のときに料理に異物を混入したり、大会前に彼の体調を崩させたり、あるいは、毎日分からない程度の麻薬を彼に投与する、ということも、今の私なら容易よね。妨害するための方法はいくらでもあるわ」
玲子「玲子さん、貴女は御門の連中の中でも、勝負の上では信頼できる人だと思っていたのに・・・」
メイリン「ふふふ、私だって御門の人間よ、今回の勝負に勝つためなら何でもするわ。まあ、薬物投与なんて過激な真似はさすがにしないわ、もっと簡単な方法でも、たぶん御門は勝てるわ。」
玲子「それでも・・・それでも、見損なったわ・・・玲子さん」
玲子はメイリンに向かって、侮蔑と悲しみの混じった複雑な表情を向けている。

メイリンは、玲子のそんな表情を見ても、平然とした態度を崩さない。
自分の超豊満な胸の下で腕を組みながら胸を反らし、にこやかに微笑をうかべながら悠然と玲子を見下ろしている。

目の前にあるのは見慣れている自分の顔なのだが、その既に勝ち誇ったかのような笑みを見て、玲子はなぜかかちんときた。メイリンのその、常に上から見下しているかのような態度・・・だけでなく、もっとなにか精神的なあやふやなもの・・・早くいえば、女のカンみたいなものが警鐘を発している・・・気がして、理由は分からないが少し腹立たしく思えた。





メイリン「ふふふっ、それにね、私はなにも料理勝負で、御門を勝たせるためだけに貴女と入れ替わったわけじゃないのよ」
突然、メイリンが気になることを言った。
玲子「えっ?御門のためだけじゃないっていったら・・・な、なんなの?」
突然そんなことを言われて玲子は戸惑った。
御門のためだけではないとしたら、一体何の為なのか。



メイリン「ねえメイリン、貴女、ダイゴくんのことが好き?」



玲子「ふへぇっ!?」

立て続けに思いがけないことを言われて、玲子は思わず変な声を上げた。
しかも今度の問いは、玲子の・・・メイリン=シャミーの、まさに存在する理由についての、ストレートすぎるほどの問いだった。

玲子「な、な、な、な、な、な・・・なにを言って」
メイリン「ダイゴくんのことが好きかって聞いているの」
玲子「あああああああああああああたしは、そそそそそそそその・・・好きかどうかなんて・・・」
玲子は顔を真っ赤にして、水の入ったやかんならまさに沸騰しそうなほどだ。




メイリン「あたしは好きよ、ダイゴくんのこと」




玲子「!!??」



衝撃的発言が続いて、玲子はさっきの入れ替わりの説明をされたときより、さらに頭がパニックになっていた。
玲子さんがダイゴを好き!!??
それはまさに衝撃発言だった。
なにせ、今まで玲子がそんな素振りを見せたことはなかったからだ。

メイリン「自分の、ダイゴくんが好き、って気持ちに気付いたのは最近よ。彼と一番最近会ったのが、前の料理大会のとき・・・気がついたら、彼のことを常に目で追うようになっていた。御門の敵として、ではなく、一人の男として」

玲子「そ、そんな・・・って、玲子さん、アイツの・・・ダイゴのなにがいいんです?たしかに料理にかける情熱は半端じゃないし、(あたしもそこに惹かれているし)←(小声)、でもでも普段はだらしないし、あとは・・・拳法やらせてもかなり強いけど、でもそれぐらいしかないですよっ!」
メイリン「あら、人を好きになるのに、理由なんてないんじゃない?」
玲子「ぐっ!」
正論な返答をされて、玲子は答えに詰まってしまう。

玲子「でもでも、玲子さんもう29じゃないですか!10歳も年下なんて、犯罪ですよ!」
メイリン「私を、もうすぐ三十路と言ったわね・・・」
いや、そこまで言っていない。
ゆらり。
メイリンから、どす黒いオーラが迸った・・・ような気がした。
玲子は焦った。
しまった、言い過ぎたか。年齢のことは言わないほうがよかったかも・・・

メイリン「でも、今は貴女が29なのよね」
どす黒いオーラから一転、ころっと明るい表情に変わってメイリンは言った。
玲子「はっ、そ、そういえば今はあたしが玲子さんなんだった」
ってことは今は自分こそが三十路前!?
またまたパニックになりそうな玲子であったが、今は年齢のことなんか気にしている場合ではない、と心にストップをかけ、なんとか踏みとどまった。




メイリン「以前の私は御門グループの一員で、彼=ダイゴくんとは敵同士。当然、想いを伝えられるはずもないわ。でも・・・この身体なら・・・」
メイリンは自分の腕を胸の前で交差させ、両手で自分の肩をつかみ、自分で自分の身体を優しく抱き締めた。
メイリン「この・・・メイリン=シャミーとしての私なら、ダイゴくんに自然に近づけて、そして・・・私の想いも伝えることができるわ」



メイリン・・・いや宮内玲子は、メイリンの身体だけでなく、メイリンとダイゴの幼馴染みという関係、料理を通じてのパートナーという関係、さらにはメイリンのダイゴへの想いもそのまま乗っ取ろうというのだ。

メイリン「私が貴女になって料理大会で妨害。勝負に負けたダイゴくんは晴れて御門グループの一員。当然、ダイゴくんのパートナーである私も、彼についていくわ。私はダイゴくんを手に入れて、さらに御門にも復帰できるのよ」
玲子「なっ、なによその貴女にだけ都合のいいシナリオは!!そんなことさせないわ!それに、いくらダイゴでも、あたしの中の玲子さんに、きっと気付くはずだわ!」

メイリンは突然玲子のビスチェのカップを下ろし、玲子のCカップの胸を鷲掴みにした。
玲子「きゃっ、い、痛・・・」
メイリン「ふふふっ、いいわね、子供は脳天気で、お気楽で」
メイリンは笑顔で、そのまま玲子の胸を揉み続けている。
玲子「痛い、玲子さん、や、やめて・・・」
メイリンは力まかせに乱暴に玲子の胸を揉み続けている。その笑顔の裏に、狂気を孕みながら。
メイリン「私の記憶力の良さは知ってるでしょ?それと、御門の情報収集能力も。既に、貴女のプロフィールから、今まで貴女が歩んできた軌跡、さらにはここ一ヶ月で貴女が何回オナニーしたか、なんてことまで分かっているのよ?」
玲子「なっ・・・・!!」
玲子は胸の痛みの中で驚愕の声をあげた。


メイリン「もう貴女はダイゴくんと会えないの。ふふふっ、彼のことが好きなら、もっと早く告白するべきだったわね。可哀相、でもがんばってね、貴女はこれから一生、御門の地下工場で働いてもらうから」
玲子「!?ち、地下・・・工場!?」
メイリン「私の姿をした貴女に、外をウロウロされてちゃ困るでしょ。だから、地下に行ってもらうの。まあ、寿命で死ぬより、疲労や病気で死ぬほうが早いかもしれないけど。いいわよね、御門に逆らったんだから、そのぐらいしても」
玲子「・・・・・・・・・・・」
玲子は胸を力任せに揉まれる痛みすら、気にならなくなっていた。
・・・事は、既に最悪な状況になっている。
このままでは、ダイゴに一生会えないばかりか、殺されてしまう。






ダイゴ「メイリン、メイリーーーーーン!!」
空耳か、幻聴か。
最愛の人との別離や、自身の「死」すらつきつけられた、その状況で。
その、最愛の人の声が聞こえた。

黒服「宮内様、いえ、メイリン様、あの男が来たようです」
黒服が、トレーラーの外を映すモニター画像を見ながら、メイリンに向かって報告した。
玲子もそのモニターを見た。
そのモニターに映る男は・・・間違いない。
玲子「ダイゴ!!」
玲子の表情に、希望の色が灯った。
玲子「来て・・・くれたんだ」




ダイゴ「心配して来てみれば・・・メイリンに、なにかあったな!」
メイリンの帰りが遅いことを怪しんだダイゴは、メイリンがよく行く商店街のほうへと向かい、そこでメイリンに頼んだはずの食材ばかりが入った紙袋をみつけた。
メイリンの姿はなく、紙袋だけが残っているこの状況。
御門のやつらに、誘拐されたか!?
ダイゴがあたりを見回すと、路上に、怪しい大型トレーラーが止まっている。
ダイゴがそちらに近づこうとすると、見慣れた黒服集団が手に武器を持ちながら迫ってきた。その数、30以上。
ダイゴ「わかりやすい登場だな、いつもみたいにブッ飛ばしてやるぜ!いくぜっ!!」
ダイゴは黒服の集団に向かって跳躍、一番先頭で走ってきていた黒服を跳び蹴りで吹っ飛ばした。







あともう1回続きます。
書ききれなかった・・・(汗)。
あともう1回、別記事で書くか、ここの後ろに付け足すかする予定です~
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by irekawari | 2007-03-30 07:21 | 女同士入れ替わり